2004年11月30日

■再入荷のお知らせ

古布印鑑入れ
▲古布印鑑入れ

あまり数は多くないのですが、「古布印鑑入れ」が再入荷しました。今回から、印鑑入れにつけることのできる携帯型の朱肉の取り扱いも始めました。今まで、「朱肉はついていますか?」というお問い合せがかなりあったのですが、なかなか手頃なものが見つからず、長い間かかってようやく旅猫が見つけてきました。普通の印鑑はもちろん、篆刻印でも鮮明な印影が出る印泥タイプの朱肉です。メール便で送料80円でお送りすることができますので、今までに古布印鑑入れをご購入いただいたお客さまも、どうぞお気軽にご注文くださいね。

携帯朱肉▲ストラップ紐付/1個400円です
posted by 店主かねこ at 19:40| Comment(2) | TrackBack(0) | □新着/再入荷のお知らせ | 更新情報をチェックする

2004年11月27日

■今日の談志

立川談志

今日は久しぶりの談志を聞く日。自宅から近い練馬文化センターで行われるので、夕方ひとっ風呂浴びてから自転車で会場へ向かう。会のタイトルは『立川談志と若手精鋭落語家の会』。

前座の立川志の吉からはじまって、柳家喬太郎、春風亭昇太、柳家花禄、立川談志という順番で、『若手精鋭』というのは花禄だけ?という気もしないではないメンバーだけれど、大好きな春風亭昇太がまた聞けると思うとそれだけで楽しい会である。

まずは志の吉「松竹梅」、立川流に弟子入りするだけでも気骨のある若者だと思うのだが、談志の会の前座というのは皆相当なプレッシャーがかかる。唯一の救いは前座の段階ではまだ談志が楽屋入りしていないことだが、談志を聞きに来る客というのはやはり厳しい。緊張感が伝わってきてこちらが手に汗をかいてしまう。

次に柳家喬太郎「ほんとのこというと」、この人は今まで全く知らなかったけど、談志に呼ばれるくらいだからクセ者?と思っていたら、本当にすごかった。細かいのです、描写がいちいち。ひとり芝居のような創作落語で不思議な味があり、もっと聞いてみたいと思える人。

次に春風亭昇太「権介魚」。これ聞くの2度目なんですが、なんでも師匠(春風亭柳昇)からは2つしか落語を習わなかったというから、あと1つもそのうち聞いてみたいものだ。昇太の訳解らないまま笑いを取る芸と妙な動きが大好きで、やっぱり今日も涙を流して笑ってしまった。

次に柳家花禄「時そば」。花禄はいい、と、いろんな人から聞いていたので一度見たいと思っていて、本日初。小さんの孫だから談志とは一門みたいなものだけど、花禄の“サラブレッド感”は立川流にはそぐわないし、花禄本人も新しい師匠はいらないと言っていた。落語は至極まじめできれいに演じすぎており、蕎麦をすするところは拍手も起きたけれど期待したほどではなかった。おそらく皆にそういう目で見られていることを、本人が一番よく知っているに違いない。年を重ねてこの芸がどこまで行くのかが楽しみではある。

さて最後に談志の「短命」。私は「談志をこっそり見守る会」会長として、都内周辺で行われる独演会、ひとり会は必ず見にいくことにしているのだが、今日のはどうも調子がよくなかった。調子のいい時と悪い時でこんなに落差のある落語家は談志だけだろう。美人妻が亭主と3度も死に別れるところ、2人目が死ぬのを飛ばして3人目の話に入ってしまい、途中で気づいて2人目のところに戻った。去年12月のよみうりホールでの「芝浜」もよくなかったが、年末は疲れがたまってきてしまうためだろうか。体調が心配である。
posted by 店主かねこ at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | □落語・立川流 | 更新情報をチェックする

2004年11月26日

■謎の植物

togetoge
▲背丈は160cmぐらいある

元我堂の入り口横には、大家さんが育てている植物がたくさん植えられているのだが、その中でも異彩を放っているのが写真の草だ。フウセンカズラの倍ぐらいの大きさの丸いものには意地悪そうなトゲがびっしり生えていて、中には繊維状の白いわたと小さな黒い種がたくさん入っている。不気味だ。いろんな人にこの植物の名前を聞いてみているが、未だに知っている人がいない。

さて今日の元我堂は概ねひまであった。8時頃、月曜店長のケイスケが立ち寄ってくれて、今後の元我堂について、棚や本の品揃えをどうしたらいいかを話し合った。12月中に大きくレイアウトを変えることもあるかもしれない。個人的にはさらに本の充実を図りたいところだ。
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【本日の品出し】

◎抱きしめる、東京/森まゆみ 400円
 (講談社文庫 1997年 初版)

◎暮らしの思想/加藤秀俊 300円
 (中公文庫 1997年 重版)

◎父・こんなこと/幸田文 200円
 (新潮文庫 1999年 重版)

◎小石川の家/青木玉 250円
 (講談社文庫 1998年 初版)

◎犬と歩けば/安岡章太郎 250円
 (文春文庫 1986年 初版)

◎江分利満氏の優雅な生活/山口瞳 250円
 (新潮文庫 H8年 重版)

◎旅はプリズム/江國滋 1200円
 (朝日新聞社 S57年 初版)

などなど。
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posted by 店主かねこ at 23:57| Comment(4) | TrackBack(0) | □古本のこと | 更新情報をチェックする

2004年11月25日

■プレゼント交換

水原弘
▲リアルタイムではこの人知りません…

先日の写真展では、約1年ぶりに会う友人がわざわざ見に来てくれた。旅猫雑貨店で写真のモデルもやってくれた畠中さんとは、いつも会うたびにお互いがお互いのために買っておいたちょっとした品々を交換する。出先で、「あ、これは畠中さん好み」と思うものは買っておき、特に理由もなく渡すのがなんとなく定例になっているのだ。それで、今回は私から畠中さんへは古本海ねこさんで買った仕掛け絵本とpoppetの居ぬさんからいただいた猫のぬいぐるみ。

本当はもう1つ“猫日和”という猫柄の手ぬぐいも買っておいたはずなのに、どこかへしまい込んでしまって見つからなかった。彼女からいただいたのは、ちりめんでできた黒猫の根付け(お互い猫好き)と、江戸東京博物館で買ったという、ミニチュアホーロー看板シリーズから、「ハイアース・水原弘」バージョンを。これ、ほかにも「オロナミンC・大村崑」「ボンカレー・松山容子」「キンチョール」などのバージョンがあるそう。ウケる。
posted by 店主かねこ at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする

2004年11月24日

■このあの文庫

このあの文庫

元我堂・水曜店長のナンダさんと、そのダンナさん(ナンダとダンナで“ナンダンナ”さん)が主宰する家庭文庫、「このあの館」が、来年1月にオープンする。その先がけとして、23日にプレオープンパーティーが開かれた。昼1時〜夜11時まで、いつでもお越しくださいとのことだったので、写真展の搬出後に友人と2人で阿佐ヶ谷のナンダ邸へ。

このあの館は、一軒家の自宅の一室を毎週土曜日の午後に子ども達に解放し、ナンダさんたちが選んだ良質な絵本や児童書を閲覧したり借りたりできる私設図書館である。私は家庭文庫というものが身近になかったので知らなかったのだが、中央線沿線にはこのような個人運営の家庭文庫がいくつもあるという。子どもの時に読んだすばらしい絵本は生涯忘れないものだし、こんな場があるこの地域の子ども達は幸せだ。もちろん大人が借りることもできるそう。

絵本の編集者でもあるナンダンナさんの、絵本に対する情熱(そう、非常に熱いのだ)も伺い知ることができたし、友達の友達の、そのまた友達、みたいな未知の人達(しかも強烈な個性の人多し)と楽しいひとときを過ごすことができた。ナンダ特製すいとん鍋や特大オムレツをいただきながら、「やっぱり阿佐ヶ谷よいとこだ!」と、しみじみ思う夜だった。
posted by 店主かねこ at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | □古本のこと | 更新情報をチェックする

2004年11月23日

■写真展終了

2004年、都電の情景
▲Web展示もあります

6日間の展示なんてあっという間のもので、早くも搬出日。お忙しい中、わざわざ見に来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。今回の「2004年、都電の情景」はWebでも写真を掲示することになっており、既に全員分の写真がアップされている。
>> こちら

展示は2時間ぐらいかかったが、片づけはものの5分なり。出展者5人とその友人などで1階の和菓子を食べながらお茶を飲み、次回の写真展について話し合う。皆忙しさにかまけてどんどん日が過ぎてしまうのでテーマや日程も早々と決めてしまった。
posted by 店主かねこ at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする

2004年11月20日

■よいお天気です

落ち葉に鳩

枯葉を踏む音が散歩を心楽しいものにするこの頃。思いっきりサクリ!と音をさせようと大きな枯葉に向かってジグザグに歩く。枯葉はカリカリに乾いていなければ。鳩の足音聞こえるほどに。
posted by 店主かねこ at 04:58| Comment(0) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする

2004年11月19日

■特集は“乙女本”

特集「乙女本」
▲乙女の世界は深い

相変わらずバタバタの金曜日。金曜日に限って発送多いのです。なぜか。前日に梱包しとけ、と自分にツッコミを入れるも、なかなか準備万端とはいかない。ヤマト集荷時間との戦いが終わり、夕闇の雨の中、元我堂へ。今週火曜日からの特集は、石ころ店長プロデュース「乙女本」。石ころ店長のメールアドレスに"otome"と入っていたので怪しいと思っていたら、その実態は本当に乙女なのだった。

蔵書はその個人の想いを表してしまうもの。「大切すぎて売ることができない」と言っていた彼女だが、今回はずいぶん思い切って出したのだろうし、また一生懸命集めてきたのだろうと思われた。私に乙女のアンテナがないので、知らない世界を垣間見るようにパラパラと立ち読み(店員なのですが。)して楽しんでしまった。
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【本日の品出し】

◎クララからの手紙/トーベ・ヤンソン 700円
 (筑摩書房 1996年 初版)

◎軽い手荷物の旅/トーベ・ヤンソン 1000円
 (筑摩書房 1997年 4刷)

◎密やかな結晶/小川洋子 700円
 (講談社 1994年 初版)

◎カラーブックス・デラックス版 竹久夢二 1000円
 (保育社)

◎春のおくりもの/竹久夢二 1200円
 (ノーベル書房 S50年 初版)

◎夢二の千代紙で作る和の小物/玉手理子 800円
 (二見書房 2002年 初版)

◎ニッポンのごあいさつ絵葉書/林宏樹編 1800円
 (グラフィック社 2003年 初版)
  
その他、文庫も多数。
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ブックカバーいろいろ
▲乙女向けブックカバーいろいろ
posted by 店主かねこ at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | □古本のこと | 更新情報をチェックする

2004年11月18日

■8人の“眼”

写真展の様子
▲写真展の様子

本日より写真のグループ展「2004 都電の情景」が始まった。だけど雨……。週末は晴れるでしょうか。1階のおまんじゅう美味しいですよ。お茶もご用意しています。(泣いた赤鬼だな、これは。)

同じテーマで、他の人の視点を見るのは楽しい。作品にする写真を決める時は「同じアングルの人がいたらどうしよう」と思って、差し替え用の写真も用意していたのだが、そんな心配は全く無用で、それぞれが異なる場所の異なる視点で都電を捉えているのだった。それにしても私以外、全員デジカメだ。うーん。
posted by 店主かねこ at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする

2004年11月17日

■写真展搬入

アトリエかしわ からの眺め
アトリエかしわからの眺め

朝10時、護国寺にある高尾事務所へ。社長の高尾さんは今回の写真展の主催者であり、私のデジタル師匠でもある。事前に事務所に届けられた写真展用の作品4名分と、自分達の作品の計12枚の額をタクシーで会場へ運ぶ。

すでに溜田さんが来ており、展示作業を始めるとやおらTシャツ1枚になってやる気満々なのだ。寝ぼけた頭でボーっとしていた自分にハッとして、いけないいけない、ちゃっちゃと動かなくては、と喝を入れる。途中、有休を取って会社を休んできたという梶原さんも来る。

ワイヤーフックに16枚の額をバランスよく同じ高さに飾るのは結構時間のかかるもので、4人でああだこうだとやってようやく満足いくものになったらもう1時を過ぎていた。
posted by 店主かねこ at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする