2004年12月12日

■蕎麦 ろ

蕎麦ろ・1

金物屋のお内儀さんに、近所にあるおいしい蕎麦屋へ連れていってもらった。「蕎麦 ろ」という変わった名前の店で、竹垣に囲まれた庭のある素敵な佇まい。街道から外れ、田んぼの続くのどかな場所にある。

蕎麦ろ・2

蕎麦は白くて細い「おせいろ」と、太くて黒っぽい「深山(みやま)」の2種類があり、それぞれ500円なので1人で2つ食べてもよい。「おせいろ」と、お内儀さんおすすめの「カニサラダ」、「天ぷら盛り合わせ」をいただく。「カニサラダ」がおすすめと聞いて、どんなのが来るんだろうと興味津々でいたら想像と全然違っていて、小松菜のお浸しを細かく切ったものに、カニの身、細かく切った柿、かぶのスライスが混ぜてあり、ゴマ入りのマヨネーズソースがたっぷりかかっている。季節によって柿の代わりにリンゴが入っていたり、桃が入っていたりするそう。青菜のお浸しはごま和えにするか、かつお節と醤油をかけて食べるものと思っていたので、これは早速料理のレパートリーに加えることにする。

それからこの店で使われている陶器はすべて店で制作しているもので、入り口横の棚で陶器だけを販売もしている。もちろん蕎麦も手打ちでコシがあり、つるつるとおいしかった。
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2004年12月11日

■爪切りにもマニア

爪切り1

創業明治22年の金物屋の倉庫には、さまざまな品物が眠っているらしい。

「面白い爪切りあるよ」とお内儀さんがガラスケースから取り出して見せてくれたのは、見たこともない大きな爪切りと、カーブが愛らしいペンチ型の爪切りだった。COLT社製の爪切りはすでに製造されていないもので、爪切りというよりはホチキスとか穴あけパンチといった文房具みたいに見える。こんなに大きいのじゃ切りづらいだろうと思ったが、手にとって動かしてみると力がいらずに楽に切れる感じだった。爪の厚い男性にはこのくらいの爪切りが必要なのかもしれない。

コルトの爪切り

爪切りの世界にもマニアがいて、どこから聞いたのか遠く九州などからもこの爪切りの注文が来るという。そうして最後の1個になってしまって、今ではガラスケースの中で“非売品”の札をつけて展示されている。

ペンチ型爪切りは我が家でも諏訪田製作所のものを使っているのだが、その諏訪田で昔、BAT印の爪切りというのを作っていたそうで、今ではほとんど手に入らないレアアイテムとなっている。それがこれ。

爪切り2

これも最後の1個とのことで非売品。同じようなデザインが別のメーカーで今も作られているがこのマークはないとのこと。
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2004年12月10日

■肥後守知ってますか?

先日、埼玉県児玉郡児玉町というところにある、老舗の金物店を訪ねてきた。創業明治22年(125年前!)というから、そんじょそこらの町の金物店とは訳が違うのである。プロの職人が使う道工具、建築資材はもとより、刃物、鉄器、タライに洗濯板、タワシなどの家庭用品、ちょっと見には何に使うかわからない道具(小動物用の罠とか、カンジキとか)も置いてあって、金物店好きにはたまらない品揃えだった。そんな店内で、旅猫が最もそそられた品物がこれである。(↓)

肥後守1
肥後守(ひごのかみ)。私はこれを現役では使ったことがないので懐かしいという感じはないのだが、古き良き昭和世代の子供達はこの肥後守が常にポッケに入っていて、鉛筆を削ったり、ロープや小枝を切ったりと、現在のカッターナイフのように身近に存在した小刀だったそうである。これはそのミニチュア版で、キーホルダーになるワイヤーをつけたもの。

肥後守2

手のひらにすっぽり収まるサイズながら、立派に肥後守なんである。刃だって、いかにも刃物!の風貌で、小さくても手を抜かず、きちんと鋳造・焼き入れして作られている。自分で刃を研ぎながら使い込んでいく。

肥後守3

携帯できる小刀としてはスイスのビクトリノックスが有名だし私も鍵につけて持ち歩いているのだけれど、これからはそれに代わって肥後守だ。肥後守の時代だ。早速鉛筆を削ってみる。

肥後守4
肥後守5

今までにナイフで鉛筆を削ったことのない人や、慣れていない人には刃が小さくて削りづらいかもしれない。本来、刃物の扱いは練習しながら覚えていくものなのだし、カッターナイフのように誰でも何でも簡単に切れる刃物とは性質が異なるのだ。

肥後守6

この豆肥後守(キーホルダーリング付き)は旅猫雑貨店でも販売予定。税込み950円。送料は1個あたり、メール便で80円。(メール便は銀行振込・先払いのみのお取り扱いです)入荷は12月下旬ですが、ご予約も承ります。>> こちらからどうぞ。
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2004年12月09日

■ラジオ体操・第2

ラジオ体操
▲アマゾンで買えます

今朝、十数年ぶりぐらいでラジオ体操“第2”をやった。なんとか朝型の生活に切り替えたいと常々思っているので、まずは朝から動いてみるか!と、日の出前6時にウォーキングに出掛けてみた。

いつものウォーキングコースである妙正寺川沿いを歩いて30分ほどで杉並区にある妙正寺公園に着くのだが、公園内には突然ものすごくたくさんの人がいて(100人ぐらい)なにやら皆で体操をしているのだ。その動きを見て、私は思わず駆け出して公園へと急いだ。なぜならラジオ体操第2の、あの「ムキムキ」というおかしな動きが見えたからだ。

うわぁ〜第2だ!と密かに感動しながら、おじさん・おばさん・じいさん・ばあさんの輪に加わった。第1ならそらで覚えているのだが、第2は「ムキムキ」以外の動きはすっかり忘れてしまっており、目の前のじいさんの動きを真似て、ああこんなのあったあった、おお!ここはこんな風に飛ぶんだっけか?とおぼつかなく、周囲のラジオ体操プロにまじってシロウトぶりをさらけだしてしまった。

家に帰って起き抜けの家人に、ラジオ体操第2がいかに楽しかったかを喜々として語ったのだが、朝から異様なテンションの高さに少々困ったような顔をしていた。
posted by 店主かねこ at 20:33| Comment(2) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする

2004年12月07日

■再入荷のお知らせ

ちりめん小梅ストラップ
▲お早めに!

ちりめん小梅ストラップ」が再入荷しました。少量ならメール便で送料80円です(銀行振込み/先払いのみ)。毎回あれよあれよと売約になってしまいますので、気に入ったものと共に第二希望も書いていただければより確実にお取り置きができます。ご注文お待ちしています!
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2004年12月04日

■紅葉

紅葉2

東京で暮らしていると大自然の景色には縁遠いけれど、ちょっとした街角の草木の変化とか、きれいとは言えない川にカモが渡ってきたりして、そんなのを見て季節を感じている。
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2004年12月03日

■元我堂・クリスマス特集

12月2日(木)〜元我堂では古本海ねこプロデュースの特集「あの人に…私に…本を贈るクリスマス」がスタート。古本といっても比較的状態のよい海外の絵本や写真集、美しいビジュアルブックが店頭に並んでいます。思わず自分用にも欲しくなるものばかりで、タイトル中、「私に…」と入っているのがニクイところ。クリスマス仕様のラッピングは無料。海ねこサイトにも素敵なクリスマス本や、他店にはない珍しい洋書絵本・切手などが多数紹介されています。

特集クリスマス・1

特集クリスマス・2

特集クリスマス・3

特集クリスマス・4

特集クリスマス・5
▲ギフトラッピングは無料です
posted by 店主かねこ at 23:58| Comment(4) | TrackBack(0) | □古本のこと | 更新情報をチェックする

■業務連絡

元我堂・月〜土曜日の店長へ業務連絡です。

【アラジンストーブのつけかた】

■その1
アラジンその1
周囲に燃えやすいものがないかチェック。
(これ重要。)

■その2
アラジンその2
油量計を見て灯油が入っているかどうかチェック。灯油が入っていないのに(もしくは少ないのに)点火すると、店中に黒いススが降って大変なことになるので要注意。2分の1以下だったら灯油を入れるようにしましょう。

■その3
アラジンその3
正面右側にあるレバーを持ち上げて、上部の筒を倒します。

■その4
アラジンその4
こんな感じ。

■その5
アラジンその5
手前のダイヤルを右に回すと、燃焼する芯が出てきます。この目盛りで芯の出具合を調節します。

■その6
アラジンその6
黒くなっている部分が芯です。ほぼ燃え尽きてしまっていて、めいいっぱい出してもこれしかありません。(交換が必要な状態。)

■その7
アラジンその7
マッチで芯に火をつけます。

■その8
アラジンその8
輪全体に火が回りました。

■その9
アラジンその9
倒していた筒を静かに戻します。レバーがカチンとはまるまで。勢いよく戻すと、火が消えてしまうことがあります。

■その10
アラジンその10
本来は“ブルーフレーム”と呼ばれる青い炎の輪になるのですが、芯がしょぼいので今はこんな感じです。

■その11
アラジンその11
火を消すときは、ダイヤル右側にある銀色のレバーを下に押します。バチン!と音がして、芯が一気に下に落ちて火が消えます。

■その12
アラジンその12
この隙間から空気を吸い込んでいるので、ここを塞いだり物を置かないこと。また、トレイにはホコリがたまりやすいので気づいたら掃除してください。

■その他
◎時々換気する。

◎小さな子どもさんが来店した時は、ストーブに
 近づかないよう見守る。

◎お客さまのコートやバッグがストーブに当たら
 ないよう、あらかじめイスに置いていただくな
 どご案内する。

◎灯油は商店街まで車で売りに来ています。(オ
 ルゴールを鳴らしながら来るトラックです)必
 要な時は呼び止めてポリタンクに給油しても
 らってください。ポリタンクは文庫棚の一番下、
 左端にあります。

◎閉店時には、完全に消火したかどうか、天板付
 近に手をかざして熱くないか確認してから帰る。

以上です。なにかわからないことがあった時はかねこ携帯までご連絡ください。
posted by 店主かねこ at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | □古本のこと | 更新情報をチェックする

2004年12月02日

■湯たんぽの季節です

湯たんぽ袋
▲がんばって縫ってまーす

10月終わり頃からぽつぽつと注文が入りはじめていた「湯たんぽ・袋付き」、いよいよオーダーラッシュ到来の気配が。湯たんぽのぬくい喜びがたくさんの人に広まるのがうれしいので、せっせと袋を縫っては発送。金物屋さんでも売っている湯たんぽだけど、市販のカバーは昔ながらの“コール天”で出来ており、ぺなぺなした生地がどうもな、と思って、どうせなら自分で作ってしまえ!と始めたものだ。だから旅猫雑貨店の湯たんぽは袋がキモなのです。愛情込めてます。
posted by 店主かねこ at 02:36| Comment(4) | TrackBack(1) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする