2005年02月14日

■読了

『古本生活読本』岡崎武志(ちくま文庫)

内容はもちろん面白いのだが、角田光代さんの解説。

「読んでいてつくづく思うのは、岡崎さんはどこかおかしいということだ。ご自分でも本書の中で「ビョーキだ」と言っている。本当にそうだと思う。だって、毎日毎日、いい年をした大人が、古本屋を訪ねずにはいられないのだ。」

いいなぁ(笑)面白い。

岡崎さんの著書『古本でお散歩』にも書かれていたが、「本棚との対話」という言葉、たくさんの古本屋を見れば見るほど実感する。店主が手間暇かけて作り上げた作品を読むように、本棚を見ていくこと。今回の『古本生活読本』で心に刻んだ岡崎さんの名言。

「本は、たくさんの視線で指紋をつけられることで熟成する。」
 
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2005年02月10日

■落語CDのススメ

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落語のCDを借りてみようと思いたち久しぶりに近所の図書館へ行った。CDの棚を覗いてみたら、この図書館ではおそらく借りる人が少ないのだろう、ひと世代(いや二世代?)前の落語家のものばかりが並んでおり、談志や志ん朝のCDはなかった。やたらとあるのはやはり志ん生、小さん、文楽、圓生、金馬、先代三木助など。そういうのを聞くのも面白いのだが、なにぶん実際の高座の姿を知らないので想像がしにくい。

さて、どれを借りようかな、と迷っていたら目に留まったのが「どぉもスイマセン。」の“林家三平”(三瓶じゃないよ)のCDであった。

家でパソコンをいじりながら三平のCDを聞く。一応、古典落語の「源平盛衰記」が演目なのだが、4分の3ぐらいは訳の分からないことを言っている。いきなり「よしこさ〜ん」と歌う。「三平グラフィティ」の中で、三平の真打ちお披露目の口上(古今亭志ん生、先代橘屋圓蔵)の録音も入っていた。32歳の時と晩年の高座が続けて入っているのも面白かった。寄席の客が噺の途中で話しかけたり、赤ん坊が泣いたりする。

「ここからこっち、笑いが少ないようですから、こっち側を重点的におこないます。反対側はお休みクダサイ。」

この面白さはなんなんだろう。間のとり方が天才的。普通にしゃべっている時も笑えてくる。最近、こぶ平も落語を真剣にやってるみたいだけど、うまくやろうとしている堅実な感じがちょっと。三平のテイストはむしろ弟のいっ平の方に受け継がれているように感じている。

同居人はこのCDをMP3に変換して、通勤電車で聞くという。それは止めた方がいいよ、と私は言うのだけれど。笑いたい時にこらえるのはツライからねぇ。

次は志ん生を借りよう。
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2005年02月08日

■気になるうっしーのこと

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駐車場近くの木造アパート付近にホルスタイン柄の猫が住んでおり、勝手に“うっしー”と名付けている。うっしーはいつもふてぶてしい顔をしていて警戒心が強く、こちらが3メートル以内に間をつめると離れていき、少し距離をおいてこちらの様子を伺う。さらに間をつめるとまた離れる。そしてまた植木の合間からこっちを見ている。

目をぱっちり見開いているところは見たことがなく、いつも「あんだよ(怒)」とでも言うような、半開きの“ゴルゴ13”風の目つきで一瞥をくれる。それはそれで、猫としては男前な気もする。飼い猫かノラか、またはその中間なのかは今のところ不明だが、心を許した人にだけ思いっきり甘えん坊だったりすると、かなり惚れるね。

どうなんだ、うっしー。
posted by 店主かねこ at 23:00| Comment(2) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする

■読了

「玩具」津村節子

吉村昭の妻。夫婦揃って多作。装幀がいいなと思っていたら、藤城清治。
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2005年02月05日

■このあの文庫

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元我堂の水曜店長ナンダさんとナンダンナさんが主宰する私設図書館「このあの文庫」へお邪魔してきた。子どものための家庭文庫として、自宅の一室に1000冊の絵本や児童書を揃え、開放しているのだ。絵本の編集者でもあるお二人によって厳選された本は、どれも気になるものばかり。

会員(無料)になると1人3冊まで、2週間本を借りることができる。会員に年齢制限はないとのことで、仲間内で恐縮だったけれど会員No.4の会員証を発行してもらった。

今日私がお借りしたのはル・グウィン『こわれた腕輪ゲド戦記II』だ。『影とのたたかいゲド戦記I』を面白く読んだので、その続編。

このあの文庫は毎週土曜日、午後1時から5時までの開館。お近くの方も、少し遠くても絵本が好きな方も、ぜひこのあの文庫を訪れてみてください。気持ちの温まる場所です。
posted by 店主かねこ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする

2005年02月04日

■ようやくADSL

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元我堂のインターネットがようやくADSL常時接続になった。店主やすさんはネット関連企業にお勤めなのだが、元我堂のつくりがレトロなのでそれに合わせてかどうか(?笑)これまでは昔懐かしいダイヤルアップ回線(例のピーヒョロヒョロヒョロ〜って音がするやつね)で、使うたびに電話代がかかり、回線も1本なので固定電話が使えないという始末だったのだ。それがようやく現代に追いつき、今月には元我堂オンラインショップも始まるとのこと!すごいぞ!

いい本がたくさん眠っているのです、元我堂には。みなさま今後に乞うご期待ください。さて、今週も引き続き「東京本」特集、少しですが本を追加しました。

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◎東京の寺/徳永隆平 300円
 (保育社カラーブックス/S48年/初版)

◎大東京バス案内/泉麻人 500円
 (実業之日本社/1997年/初版)

◎本郷/木下順二 800円
 (講談社/1983年/初版/ 函)

◎東京考現録 600円
 (ツタガワ・アンド・アソシエーツ編/1987年/初版)

◎下駄の向くまま 新東京百景/滝田ゆう 1000円
 (講談社/S53年/4刷)

などなど。
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posted by 店主かねこ at 01:00| Comment(0) | TrackBack(1) | □古本のこと | 更新情報をチェックする

■読了

「くらやみの谷の小人たち」いぬいとみこ

続編は「くるみ谷の小人たち」らしい。古書価1500円?
  
posted by 店主かねこ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | □読了メモ | 更新情報をチェックする