『星の王子さま』
サン=テグジュペリ作 内藤 濯 訳
知っているつもりでいたけれど、一度もきちんと読んだことがなかった本。読んだことがないということを思い出さないほど、知っているつもりになっていた本。(しつこいですが)元我堂の店番中に、少し本腰を入れて読んでみたら、それはそれは静かに感動したのだった。
とりわけ突然登場する耳の長いキツネがいい。王子さまが草の上につっぷして泣いていると、キツネが現れて友だちと仲良くなる方法を教えてくれる。
【キツネ語録・1】…………………………………
「しんぼうが大事だよ。最初はおれからすこしはなれて、こんなふうに、草の中にすわるんだ。おれは、あんたをちょいちょい横目でみる。あんたは、なんにもいわない。それも、ことばっていうやつが勘ちがいのもとだからだよ。一日一日とたってゆくうちにゃ、あんたはだんだん近いところへきて、すわれるようになるんだ……」
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ホリエモンよ、『星の王子さま』を読め。
もう1つ。キツネが王子さまとお別れする時に、王子さまに「秘密のおくりもの」をすると言う。
【キツネ語録・2】…………………………………
「さようなら」とキツネがいいました。「さっきの秘密をいおうかね。なに、なんでもないことだよ。心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」
「かんじんなことは目に見えない」と王子さまは忘れないようにくりかえしました。
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posted by 店主かねこ at 00:00|
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□読了メモ
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