南陀楼綾繁さんからお誘いを受け、17〜19日限定、「引越し中止記念 一部屋古本市inやなか」という予約制イベントに参加してきた。書物系ブログの方を誘って、南陀楼さんの蔵書の一部を即売するとのこと。むー、私など参加してもいいのかしら、いいのかしら。と思いつつ、好奇心ムラムラ。いざ谷中。メイルで指示されたアパートを目指す。

ここは南陀楼さんのパートナーである
内澤旬子さんが製本仕事をするために借りている部屋だそう。昭和の香りただようアパートの暗い廊下を進みます。

おお!怪しいぞ。この殴り書き感が気分を盛り上げる。同じ参加者の“
Steptext”ららさんとほぼ同時にドアをくぐる。6畳一間の真ん中に大きな机があり、その向こうに福々しい南陀楼さんが鎮座。ご挨拶をして部屋に上がる。机の前に5つ並べられたイスには、すでに“
晩鮭亭日常”の晩鮭亭さんがいらした。おお!この方が!ブログはいつも拝見しているので、「岡崎武志さんとアン・サリーのライブ行くんですよね?」などとまるで知り合いのように話しかけてしまう。そのあと“
青空文庫”の野口さん、“
リコシェ”の阿部さんがやってきて定員となり、一部屋古本市スタート。

100冊あまりがテーブルの上に積まれていて、5人で机の周りをぐるぐる回りながら本を見ていく。質問すれば南陀楼さんに本の解説をしていただける。

価格は付箋の色によって分けられており、だいぶ安く値付けしてあるとのこと。来る前から、値段はあまり気にせず、気になった本は買ってしまおうと思っていたのであるが、知らないジャンルや著者が多くて思うように抜けない。まだまだ勉強不足です。それでもなんとか下記の本を。
◎山本善行『関西赤貧古本道』
(新潮社/'04年/初版/カバー欠・折目あり)
◎竹中郁『消えゆく幻燈』
(編集工房ノア/'85年/初版/帯付)
◎柴田信『ヨキミセサカエル』
(日本エディタースクール出版部/'91年/初版)
◎朝日新聞東京本社社会部『下町』
(朝日新聞社/S53年/3刷)
◎須藤功 編『すまう【縮刷版】写真でみる日本生活図引4』
(弘文堂/H6年/初版/帯付)
◎青山茂 編『正倉院の匠たち』
(草思社/'83年/初版)

◎新田潤『煙管』
(文明社版/S21年/初版/花森安治 装釘)
◎雑誌『マドモアゼル』3冊
(小学館/S36〜38年)

◎昭和・戦前のマッチラベル32枚
◎スクラップブック・新聞切り抜き
(昭和7年頃/主として欄の見出し文字)
そのあと、根津の
カフェNOMADに移動して、南陀楼さんプロデュース【チェコのマッチラベル展】を見ながら2時間ほど雑談。


南陀楼さん所有のレアな古本やマッチラベルコレクションのスクラップブック、チェコの旅行記をオリジナルで製本した資料、雑誌に書いた書評をまとめたファイルなどなど、いろんなものを見せていただいて感心したりびっくりしたり。
日々茫洋と過ごしている脳ミソに大いに刺激を与えていただきました。
■植草甚一の年賀状(1960年代後半〜1970年代前半)なども。ちなみに南陀楼綾繁さんはこんな方です▼
チェコのマッチラベル チェコで見つけた、あたたかなともしび
posted by 店主かねこ at 23:43|
Comment(16)
|
TrackBack(2)
|
□古本のこと
|