2005年10月29日

■古本はいま、いちばんおもしろい!

午前10時半より明治大学リバティ・アカデミー(社会人講座)にて、岡崎武志師匠による講座『古書の世界6』へ。

昨晩、深夜まで元我堂を開けていて、帰宅後は寝てしまうと寝坊する恐れあり、よって寝ずにお茶の水へ向かう。受講前に明治大学の11階で受付を済ませよ、との指示が前もって郵送で送られてきていたので、エレベーターで11階に向かう。

エレベーターを降りると「受付」があり、数人のスーツを着た男女が立っている。名前を告げると男の人が受講者リストを見ながら、「金子さん、金子さん、金子さん…………あのー、お名前ないんですけど……」と言う。「え?でも、あの、ホラ、この案内が」と、郵送されてきた受講案内を見せる。すると「あ、これは別の建物でやっている講座ですね、こちらは比較文化研究会の学生講座です」ひゃー。間違えて“リバティ・タワー”に来ていたらしい。あわてて走って“アカデミー・コモン”という建物へ。結局それで5分遅刻する。(なんのために寝ないで来たんだか)

教室に入ると、明治大学の職員(?)の方が、施設についての説明をしているところだった。師匠の話を聞き逃さずに済んでよかった。落ち着いて教室を見回すと、受講者は30人ぐらいいて、ずいぶん年輩の方が多い。中には古書店の方や、出版社の方もいるとのこと。

一箱古本市以来の「生」師匠だが、昔は教師をされていたそうで、ホワイトボードを背に話す姿がとても様になっていらっしゃる。「古本はいま、いちばんおもしろい!」その理由を、ご自身で買った本の紹介を交えながら楽しく話していく。カビくさい、むずかしい、汚い、高い、そんなイメージの古本が、現在どう変わってきているのか。古本販売のスタイルの多様化について。売り手にも買い手にも女性が増えてきていること。岡崎さんが集めている本のジャンルについて。知識を凝り固めるのではなく、頭を柔軟にして古本を見る。自分なりのテーマを見つけることで、新しい世界が広がる。などなど。

隣りの席のおばさま(うちの母ぐらいの年代の方)、回覧されてくる本を見ながら「あら〜これ私も持っていたわ〜、こんなもの価値があるなんて思わないものねぇ〜、あらぁ、捨てちゃったわぁ。うふふ。」などと感心しつつ、楽しそうな様子。

1時間半があっという間に過ぎて、受講者のうち数人の希望者は、このあと岡崎さんと一緒に神保町の古書店と古本まつりを回るツアーに参加。私は眠くてお腹が減ってフラフラ。一人でお昼を食べてから神保町へ。古本まつりのワゴンを見始めると雨がパラパラ降ってきて、屋外のワゴンはみなシートを掛けられてしまった。でも講座の余韻を楽しんでナニか買って帰りたいので、小宮山書店のガレージセール(3冊500円)へ。

『西洋の詩を読む人に ポエム・ライブラリィ4』(東京創元社/昭和31年)、茨木のり子編『金子光晴詩集』(弥生書房/昭和42年)、井伏鱒二『黒い壺』(新潮社/昭和29年)の3冊を購入。『西洋の詩〜』は、カバーのお魚の絵と手書き文字に引かれて手に取ると、装丁が花森安治だった。『黒い壺』は早速読んでみたら面白い。収録されている「艶書」という短篇は骨董の話だが、そういえば昨日、秦秀雄『忘れがたき日本の味』という本を買っていて、この人は井伏鱒二『珍品堂主人』の主人公のモデルになった人との由。読まねば。

夕方、阿佐ヶ谷に移動。このあの文庫で借りていた本を返却したのち、5時からバルトで「黒船レディと銀星楽団」のライブを見る。28、29日の2日間は「阿佐ヶ谷ジャズストリート」というイベントが行われており、阿佐ヶ谷のいたるところで無料、有料のジャズライブが見られる。

さて、黒船レディは今夜も満面の笑みと歌声で、我々を幸せな気分にさせてくれた。ソルトリバー伯爵がコーラスをした曲もかわいかったし、「古本屋のワルツ」はやっぱり何度聞いてもよい。フレンチポップスっぽい新曲「パティシエ」も披露。次はどんな曲かとワクワクしながら楽しませていただく。(この日の様子はもんごメモにも。)

その後、ライブに来ていたMongoさん、海ねこさん、このあの館主人とその友人、計10名でタイ料理ピッキーヌへ。古いアパートをレストランにしてしまったような造りで、知り合いの家で晩ご飯をいただくような雰囲気の店。唐辛子系の辛いものが苦手な私でも、おいしく食べられる本格タイ料理だった。カニが甲羅ごと入ったカレーなんて初めて。自分で巻く生春巻きも美味。いくら10人でもちょっとオーダーしすぎ?っていうぐらいの料理が出てきて、食べ残しは袋に入れて持ち帰る。今日は長く、充実した一日。


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2005年10月28日

■神保町古本まつり

神田神保町古本まつり初日。2年前のこの古本まつりで、わけもわからないまま両手いっぱい本を買い込んだことがきっかけで、今の古本生活があるのである。それまでは時々古本屋も覗くけれど、本はほとんど新刊書店で買っていた。古本に目覚めた、記念すべき古本まつり。さて少しはこちらの見る目も成長したかしら、と棚にかじりつく。

奥村敏明『文庫博覧会』(1999年/青弓社)は自分の勉強のために。松平誠『駄菓子屋横丁の昭和史』(2005年/小学館)、川本三郎『東京万華鏡』(1992年/筑摩書房)、田河水泡『のらくろ自叙伝』(1976年/光人社)、石塚公昭『乱歩 夜の夢こそまこと』(2005年/パロル舎)ほか15冊購入。自分の興味の赴くまま、大量の本の中から「コレハ!」と思う本を見つけだす喜び。ありがとう、神保町。
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2005年10月25日

■ブラシご愛用者トラちゃん

以前「ペットつや出しブラシ」をご購入いただいた福岡県のFさんが、ブラッシング中の飼い猫・トラちゃんの写真を送ってくださいました。ありがとうございます!

Fさんのお宅には3匹の猫(トラちゃん、ちびちょん、ミーちゃん)がいるのですが、トラちゃんが一番ブラシを気に入ってくれたとのこと。

もう、言葉はいりません。トラちゃんの表情をご覧ください!

トラさん・その2

トラさん・その1

この写真をブラシ職人さんにも見せてあげたいと思っています。使って喜んでいただけたこと(もちろん悪いところも、ですが)を、作り手に届けることは大切です。

職人は名前を出さず技を出す、といいます。デザイナーはまず名前があり、誰々さんが細部のライン1つ、素材1つにまでこだわってデザインし、完成形のモノを提供してくれます。そういうものは、形はちょっと押しつけかもしれないけれど、持っていることで気持ちを豊かにしたり、楽しさを与えてくれます。

一方、職人の仕事というのはこだわりももちろんありますが、使い手の意見により、より良いものに変化させることができる、少し余裕を残してあるモノのような気がします。

だから、ちょっとしたことでも職人さんの耳に入れておけば、なにかの折に「ここはこうしてみようか」といった改良のタネになるかもしれません。そいういうの、とても面白いと思うんです。使いにくかったら、それもぜひお聞かせください。ご意見をくださる方は、それだけご期待いただいているということだと勝手に解釈しております。

Fさんをはじめ、これまでに貴重な「お客さまの声」を送ってくださった皆さまに、改めて感謝いたします。ありがとうございます。
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2005年10月24日

■後足が色っぽい

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マダム猫
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2005年10月23日

■ガラス越しの

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日向ぼっこ猫
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2005年10月22日

■寒くなりましたね

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まだホットカーペットを出してないので、毛布やら私のジャケットなんかをかぶって寝ています。ブチ猫さんは風呂のフタの上にいってしまいました。
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2005年10月21日

■元我堂ブログ

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元我堂のブログができました。

これまで7人の店長がそれぞれにブログを作っていたのですが、今後はこの元我堂ブログに日替わりで記事を書いていきます。店長それぞれの個性をお楽しみいただければうれしいです。まだオンライン販売はやっていませんが「本日の品出し」カテゴリーをご覧いただいて気になる本があれば、お取置きもできます。(旅猫の本なら発送も可能です。)どうぞよろしくお願いいたします。

ただ今、特集として月曜店長non企画「ニッポンを楽しもう!!」を開催中です。(ハッ、どこかで聞いたようなキャッチコピーだ……)日本をもっと知るための、見て楽しめる本を集めています。先ほどnon店長も粋な着物姿で登場しましたよ。毎回素敵な柄の着物を着てるんです。ええなぁ。

それから、水曜日のナンダ店長が勤める研究所が開発・構築した「BOOK TOWNじんぼう」というサイトが本日お披露目となりました。世界一の本の街、神田神保町のオフィシャルサイトで、10万冊のデータベースから古書の検索ができるそうです。さっそくいろいろ検索したり、古書店のデータからマップに飛んだりしましたが、とても楽めましたよ。

このサイトには海ねこさんもライターとしてかかわっており、お二人共かなりご苦労された様子でした。とにかくサイトのオープンおめでとうございます!
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2005年10月19日

■再入荷のお知らせ

yuta_main.jpg

今年も湯たんぽの季節がやってまいりました。

>> 湯たんぽ・袋付き
http://www.tabineko.jp/yuta01.html

すでにご注文いただいておりまして、麻の葉柄の袋が21日現在で品切れとなってしまいました。急ぎ製作いたしますので、少々お待ちくださいませ。ご自分で袋を作りたいという方は、湯たんぽのみでもご注文承ります。(1600円)

空気を乾燥させることなく体を暖め、かつ経済的な湯たんぽ。まだ使ったことのない方もぜひどうぞ。
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2005年10月18日

■御会式は楽し

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雑司が谷・鬼子母神のお祭り、御会式に参加。毎年、曜日に関係なく10月16日〜18日の3日間行われる。町会ごとに、クラゲのお化けのような万灯(まんどう)を担ぎ、うちわ太鼓を打ち鳴らしながら行列を作って練り歩くちょっと変わった夜祭。鬼子母神以外では池上本門寺が有名。

池袋駅前を7時にスタートして明治通り→目白通り→鬼子母神参道へとゆっくりゆっくり、2時間、3時間と太鼓を叩き続けるうちに次第に陶酔してゆく。地元の人には「この日のために生きている」という者もいる。御会式は麻薬。

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鬼子母神に近づくとギャラリーも増え、盛り上がりは最高潮に。気持ちいいー。もうニコニコしつつ、アラエッサー!と叫びつつ、太鼓を叩く。祭じゃなかったらすごーく怖い
人。集団でどうかしてしまうのです、この祭は。

宮入りが終わって、家路に着くときは妙に寂しい。御会式が終わると、私の中では冬が始まります。
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2005年10月17日

■今日も古書会館

黒船レディの柿
▲黒船レディからいただいた富山の柿

発送を終え、夜、再び古書会館へ。今日はアンダーグラウンドブックカフェ初の企画、古本に囲まれてのライブ。出演の「黒船レディと銀星楽団」はボーカル、ピアノ、ギター、ベースの4人組。実はボーカルの黒船レディこと水林史さんと、ピアノのリリー婦人こと廣田ゆりさんはお2人で金曜日の元我堂へ来てくださったことがある。お2人とも本がお好きな様子で、店内を隅々までじっくり見て、何冊か本を買っていかれた。その時にお話を聞いて、この日のライブを楽しみにしていた。

黒船レディは笑顔のとてもかわいい方なのだが、その表情と共に歌声にも聴く者を幸せな気持ちにさせる力がある。NHKの「みんなのうた」で一番好きだった、大貫妙子の「メトロポリタンミュージアム」を思い出す。歌い方も少し似ているかも。

古き良きジャズスタンダードあり、日本語訳をつけたカバー曲あり、オリジナル曲ありで楽しめた。代表曲『古本屋のワルツ』はピアノのリリー婦人が古本屋でピアノを弾いている夢を見たことと、黒船レディが友達から借りた本を電車に置き忘れて、同じ本を古本屋で探し回ったことからイメージが生まれ、作られた曲とのこと。1曲ごとに、思い入れやエピソードを丁寧に語っていくのもよかった。5曲入のCD(1000円)を購入。元我堂でBGMにかけます。

終了後、同じくライブに来ていたこのあの館主人小宮由さん、海ねこさん、Mongoさんと共に阿佐ヶ谷へ移動し、沖縄料理の店へ。12時近くなって、ナンダさんも合流。中央線終電ギリギリまで。

沖縄そば
久しぶりの沖縄そば、おいしかったー
posted by 店主かねこ at 00:00| Comment(7) | TrackBack(1) | □古本のこと | 更新情報をチェックする
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