2005年10月16日

■地下室の古書展Vol.6

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古本のことになると早起きができるのはこれいかに。本日より3日間開催される神保町古書会館「アンダーグラウンドブックカフェVol.6」へ。

今回は重大な(?)任務あり。この古書展の企画をされている神保町の西秋書店さんより、会場に元我堂のチラシを置いてもよいというありがたいご提案があり、今回初めて元我堂を紹介するフリーペーパーを作ったのである。それを古書会館まで持っていくのが私の役目。

お忙しい西秋さんをやっとつかまえて、我らが元我堂のフリペは無事、催事告知や本の宣伝など各種チラシにまぎれて平台に設置された。本当に有難い。古書好きそうなおじさま方や、若い女性の手に取られていくのをしばし眺めていた。このうち何割の方がお店まで来てくださるのかはわからないが、面白い店だなと思っていただければいい。ちなみに中はこんな感じ。

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▲クリックで拡大

店内のイラストは水曜店長、ナンダ画伯によるもの。左下にはこっそりフレンチブルドッグのスタイプ店長も描かれている。

古書展では西秋書店さんで5冊、かげろう文庫さんで戦前の裁縫本2冊購入。写真は婦人倶楽部『新案もの小物裁縫百種』。この中に、旅猫で売っている湯たんぽ袋とほぼ同じものの作り方が出ている。(ただし戦前にはキルティング生地はなかったので、生地と布団わたを合わせるところから始まる)

お昼頃に月曜店長nonさん、火曜店長石ころさんと合流。すずらん通りのオーガニックレストラン「マザーズ」で食事。
http://www.mothers-net.co.jp/202kanda.html

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バイキング形式のランチで、根菜を中心に、蒸し野菜、和え物、サラダ、シチューやカレー、デザート、コーヒーなどもあり、ごはんは玄米と雑穀の2種類がある。全体に薄味(江戸ッ子にはちょいとモノ足りないが)で、日頃野菜不足の方にはおすすめ。おかずは2度、ごはんは1度おかわりした。1200円也。

食後、予定がある2人と別れ、神保町をぶらぶらしようと思っていると、古本海ねこさんからメール。これから古書会館へ向かうとのこと。そのあと元我堂木曜店長のナンダさんからも電話で、もうすぐ古書会館に着くという。2人が着くまで、三省堂裏にある古書モールを見ることに。

棚を見ていると突然グラグラと地震。レジにいた店番の女性が、「本棚から離れてくださーい」と言うのだけれど、どこに立っても本棚だらけだってば!別の男性が冷静に「みなさんエレベーターホールの方にいてください」と言って集まった頃にはすでに地震が収まっていた。本で生き埋めになった場合、少しの隙間と明かりがあれば救助されるまで暇つぶしはできそうである。

再び古書会館。ナンダさん、海ねこさんと合流し、西秋さんやリコシェの阿部さんとお話する。最後に森井書店さんで本を1冊購入。よくしゃべった一日。
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2005年10月10日

■BD団員

雨天中止と聞いていた池袋西口公園の古本まつりだが、電話で問い合わせると「このくらいの雨ならやってますので大丈夫ですよー」と言われたので行ってみた。

公園の入り口からたくさんのテントが見え、さらに大きな青いシートの塊も多数見えた。出店している50店舗のうち、5店舗ぐらいしかやってない。あとは本のワゴンごと青いシートでぐるぐる巻きに防水対策をしていて何も見えない。…失敗。来るんじゃなかった。しかしこの雨の中、がんばってやってるお店もあるんだ、偉い!全部見ますよ、見てあげますとも。

濡れた傘を気にしながら棚にかじりつく。古本往来座で2冊。会計をすると、A4サイズの紙を渡される。去年の夏に見た、江戸川乱歩邸土蔵の公開を今年もやるらしい。去年の場合は、池袋・東武百貨店で開催した「江戸川乱歩と大衆の20世紀展」での一般公開だったが、今年は立教大学の学生・保証人・教職員等対象の特別公開とのこと。それが、この古本まつりで3000円以上買った人にはBD(少年探偵団)バッチを配り、それを持参すれば特別公開でも見学が可能であるとのこと。そういうことならナニが何でも3000円だ。

あっちで1冊、こっちで1冊、買うたびに用紙に丸いシールを貼ってくれる(黄色い丸1個が500円らしい)。なんとか3000円きっかり買い、用紙を本部に持っていくと、小さなBDバッチを入手。うれしい。

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▲ほぼ実物大
といっても、私は既に乱歩邸も土蔵も見ております。どなたか、東京近郊にお住まいで見に行きたいという方がいれば、無料でバッチをお送りします。お気軽にメールください。
※10/17追記:バッチはご希望の方へ送付いたしました。

公開日は10月26日(水)〜29日(土)です。
>> 立教大学「乱歩月間のお知らせ」
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2005年10月09日

■観劇『恋ぶみ屋一葉』

義姉が知人からもらったチケットがあるから芝居を見に行かないかと言うので、何でもいいから行ってみると答えた。で、なんのお芝居?と聞くと、新橋演舞場でやる樋口一葉の芝居だという。お、いいじゃないの、行く行く。で、誰が出てるの?と聞くと、高橋英樹と浅丘ルリ子だという。ヒ、ヒデキとルリ子!……なんだかすごそう。ものは試し、と行ってきた『恋ぶみ屋一葉』(実は一葉の話ではない)。

築地市場から徒歩3分、初の新橋演舞場へ。ロビーや休憩フロアは北欧モダンな感じの内装で素敵。お土産の店や、飲み物、軽食を売るコーナー、レストランもある。席は2階席。

劇場内を見渡すとやはり年齢層が高い。というか若い人がいません。2階席といっても舞台は意外と近く感じる。左方向より湿布薬の香りがただよってくる。高橋英樹、とても大きい。浅丘ルリ子、とても小さい。主役級以外の役者さんは全員テレビでは見たことがない人だ。(出ていたらご容赦。)

やたらと声を張り上げて大仰な演技、これは舞台ならではのものなのか。どうなのか。とにかく独特。それより明治末期という設定の小道具や舞台美術に興味津々。箪笥の上には何があるか、照明器具はどんなものを使っているのか、などをチェックする。

お芝居が始まって1時間ほどで、仲入り。なんと30分の休憩。長い。馴れている年輩のみなさんは休憩用のソファや椅子を陣取って持参のおにぎりを食べたり、館内で買ったお弁当を食べたりしている。私たちも何か食べようと売店へ行くと長蛇の列で、サンドイッチなどの軽食は早くも品切れ。仕方なくカフェラテを2つ注文。売店のおばさんがひどく手間取って入れてきたカフェラテは、牛乳が入っていないただの濃いコーヒーであった。それをがまんして飲む。お手洗いも済ませて第2部。

30分ぐらい経つと再び15分休憩となる。客層に合わせた配分なの。休憩がいっぱいないと保たないんだ。勉強になるなぁ。

芝居の方はこれがなかなか面白く、ルリ子さんは遠目にも目バリの大きさがものすごく、気っ風のいい下町の女を演じて生き生きとしていた。高橋英樹は以前「徹子の部屋」で、喜劇には自信があると言い切っていたという。確かに中盤からの英樹のコミカルな演技に皆大笑いをし、文士役なのに山場では桃太郎侍ばりの殺陣シーンであっと言わせる。英さま!と思わずファンになってしまいそう。あぶない、あぶない。

8時にはねて、家人や兄が合流して築地市場近くの居酒屋へ。魚のメニュー豊富でどれもおいしく、満足する。
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2005年10月08日

■ゲド戦記、再開

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元我堂の水曜店長ナンダさんが、実家から届いた野菜をおすそわけしてくれると言うので、久しぶりにこのあの文庫へ。

夕方5時をちょっとすぎたあたりに伺う。「こんにちは。」とドアをくぐると若い女性(S子さん)がいらして、このあの館主人曰く元我堂のお客さまだそう。そのS子さんと一緒に絵本に囲まれてお茶をご馳走になり、しばし歓談。食べ物の話から、新潟の兼業農家事情など。せっかくなので、本もちゃんと借りた。「影との戦いー1」から読み進んで、「アースシーの風ー5」で挫折していたゲド戦記、もう一度「アースシーの風」から読み直すことにする。

7時頃になって帰宅するというS子さんと別れ、空腹の我々はナンダ夫妻の提案で荻窪の丸長へ。つけそば650円、温もりにしてもらう。濃いしょうゆベースのつけダレは胡椒がヘヴィに効いており、食べているうちに唇のまわりまでヒリヒリとしてくる。お酢も少々入っていて口の中でいろいろな味がする。麺はもちっとした太麺でつるつるといくらでも食べられる。最後につけダレのお椀を自分でカウンターまで持っていくと、厨房にいるおじさんが大きな柄杓でスープを足してくれる。そいつをすべてググッと飲んで完食。うまい。

そのあと三線教室に行くナンダさんと別れ、丸長の2軒お隣にある古本屋、ささま書店を覗く。店頭の均一棚から4冊。店内で大久保恒次の『うまいもの歳事記』など。荻窪へは月に1,2度来る程度だが、今後は必ずささま書店→丸長でいこうと思う。
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2005年10月07日

■特集「食をめぐる本」

元我堂ただ今の平台特集は、店主やす企画『食をめぐる本』を開催中です。読書で秋を味わう、という主旨でこんな本を並べてみました。

◎村井弦斎『食道楽』 1000円
 (新人物往来社/S54年/7刷/カバー、小口シミ有)
◎辻嘉一『包丁余話』 1200円
 (日本経済新聞社/S52年/4刷/箱/美本)
◎獅子文六『私の食べ歩き』 1500円
 (ゆまにて出版/'76年/初版/カバー帯)
◎嵐山光三郎『素人包丁記』 1000円
 (講談社/S62年/初版/カバー)
◎諸井薫『東京昔ながらに旨いもの』 700円
 (中央公論社/'96年/再版/カバー帯)
◎千葉道子『だしの本』 500円
 (農文協/'93年/初版/カバー)
◎『かあさんの味』正・続 2冊セット 800円
 (ベターホーム協会/S55年/初版/ビニカバ)

【文 庫】
◎牧羊子『おいしい話つくって食べて』 300円
 (文春文庫/'95年/初版/カバー)
◎荻昌弘『男のだいどこ』 400円
 (文春文庫/'84年/7刷/カバー)
◎丸谷才一『食通知ったかぶり』 400円
 (文春文庫/'80年/2刷/カバー)
◎宇野千代『私の長生き料理』 400円
 (集英社文庫/'98年/初版/カバー)
◎池波正太郎『食卓のつぶやき』 400円
 (朝日文庫/'94年/7刷/カバー)
◎北大路魯山人『魯山人味道』 400円
 (中公文庫/S56年/3版/カバー)
◎内田百間『御馳走帖』 500円
 (中公文庫/'96年/改版/カバー)
◎小島政二郎『食いしん坊1』 600円
 (朝日文庫/S62年/初版/カバー)
◎壇一雄『美味放浪記』 700円
 (中公文庫/S51年/初版/カバー)

などなど。
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2005年10月05日

■お魚かるた

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昨晩から今朝にかけて、当店で扱っている「お魚かるた」にタタタッと注文が重なりましたので、おや、なにかで紹介されたのかしらーと不思議に思っておりました。今日の午後に版元に伺うと、NHK『発見 ふるさとの宝』という番組で紹介されたのだそうです。築地魚市場のおじさんたちは、このかるたで魚の種類や産地、旬などを覚えたんだとか。うーん、うちの兄も場内市場に勤めて長いですが、たぶんこのかるたはやったことないハズ……今からでもやらせてみるかなぁ。

とにかくご注文くださったお客さま、ありがとうございます。まだ在庫ございますので、気になった方もぜひ遊んでみてください。大勢でするかるたは意外なまでに盛り上がります。

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旅猫雑貨店
http://www.tabineko.jp
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2005年10月01日

■早稲田青空古本祭

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年に一度、10月1日(土)〜6日(木)まで開催の早稲田青空古本祭へ。穴八幡宮の境内で行われる屋外古本市で、気合いを入れて初日に行ってみることに。古書市初日派のおじさま達に負けないぞ、と、ほとんど寝ずに出掛ける支度をした。早稲田に着くと日射しがものすごく強くてすでにフラフラ。だめだなぁ自分。穴八幡境内への長い階段で息切れする。

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参道沿いにテントが並び、本棚の間をたくさんの人が蠢いている。本を何冊も抱えている人がたくさんいる。でもきっと、私の欲しい本とあなたたちの欲しい本は違うのよ、見つけて見せることよ!と心で叫び本棚にかじりつく。案の定、群がるおじさまに小突かれたり足を踏まれたり舌打ちされたりする。「コノ小娘がッ!」って感じに。小娘も古本を買うのッ!場所をおあけ!なーんて言えはしないのだが、負けず嫌いなので小突かれてもどかない。ああ古本市はこういうところも面白いなぁ。買う買わないにかかわらず、未知の本をたくさん見ることができる。「たくさんの棚と対話する」とは岡崎師匠の言葉。対話すればするほど、本が「見えて」くる。

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本日購入した本は下記の通り。

◎真鍋 博『異文化遊泳』中公文庫(1985年)
◎森 茉莉『記憶の絵』ちくま文庫(1992年)
◎吉野孝雄『宮武外骨』河出文庫(1985年)
◎内田百間『芥川龍之介雑記帳』河出文庫(1986年)
◎内田百間『漱石先生雑記帳』河出文庫(1986年)

◎廣田静子・山崎哲『子ねこ』保育社カラーブックス(1983年)
◎安野光雅『あいうえおの本』福音館書店(1976年)
◎貴道裕子『江戸文化の粋 ぽちぶくろ』里文出版(1999年)
◎池田弥三郎『日本の幽霊』中央公論社(1969年)
◎渡部義通『猫との対話』文藝春秋(1968年)
◎山口 瞳『酒呑みの自己弁護』新潮社(1973年)
◎獅子文六『私の食べ歩き』ゆまにて(1976年)
◎吉屋信子『あの道この道』国書刊行会(2000年)
◎森田たま『今昔』暮しの手帖社(1951年)
◎『日本の工芸2 漆』淡交新社(1965年)
◎『日本の道具』讀賣新聞社(1976年)

抱えながら本棚を見ていたら腰が痛くなってきたので、一旦会計を済ませ、本を帳場に預ける。近くの喫茶店へ行き、昼食にサンドイッチを食べると眠気が最高潮に。3分ぐらい意識がなくなる。なぜにそこまで、と自分でも思うが、寝るぐらいなら本を見ようと会場に復帰。するとスカスカになった本棚に店の人が次々ストックを補充しているではないか。またひととおり棚を見ていくが、さっきまでの集中力なく、今日のところはお腹一杯と諦める。この時、ちょうど早稲田までせどりに来ていた元我堂木曜店長しんごさんに会う。他の店長は来ないのかなー。ええ本ありまっせー。

預けた本を取りに行くと、ちょうど古書現世のセドローさんこと、向井さんが受渡しの係だった。一箱古本市のときはお話できなかったので、恐る恐る「ちわみさんの隣りに出店していた旅猫書房の金子です」と声を掛ける(ちわみさは一箱古本市セドロー賞を受賞した方)。向井さん、私の箪笥引き出し箱を覚えていてくださり感激する。話しかけたことだけでいっぱいいっぱいになり、ご挨拶もそこそこに失礼してしまった。今度はお店の方に伺ってみたいと思う。

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穴八幡境内の狛犬はファンキー

■第20回 早稲田青空古本祭 http://www.w-furuhon.net/aozora/

▼開催日時
開催中〜6日(木) 雨天決行(テント使用)
10:00AM〜19:00PM(初日20:00まで、最終日17:00まで)

▼会場 
穴八幡宮境内(地下鉄東西線早稲田駅下車すぐ・早大文学部前)
東京都新宿区西早稲田1番11号

▼特典
会場で1000円以上本を買うと、早稲田古書店街の古本祭協力店全店(一割引券裏に記載)で期間中なら何度でも使える1割引券がもらえます。
posted by 店主かねこ at 00:00| Comment(6) | TrackBack(0) | □古本のこと | 更新情報をチェックする