2005年11月08日

■立ち入り禁止です

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とおせんぼ猫
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2005年11月07日

■今日の3匹

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新アイテム導入……いや、ソファに付く猫毛が多少減るかなー、ということで、近所のふとん屋で安く売られていたので買ってみました。(1個980円)3匹に2個。やっぱりもう1個いるか。
posted by 店主かねこ at 19:35| Comment(2) | TrackBack(0) | □今日の3匹 | 更新情報をチェックする

2005年11月05日

■富士見台・新井書店のこと

本日も寝ずに朝10時半、明治大学。岡崎武志さんの古本講座、第2回目。2回目からは岡崎さんの他にゲスト講師がいらして、今回は『ミステリーファンのための古書店ガイド』(2005年/光文社文庫)の著者、野村宏平さん。野村さんは“古本界の間宮林蔵”と言われているとか。日本全国、津々浦々の古書店を自分の足で探し歩いている。

この本は私も新刊で購入していたのだが、新古書店、貸本屋、古書組合に非加入の店、はたまたクリーニング屋なのに古本も売っている店までも地図付きで紹介しているディープなガイドブックで、ミステリーファンでなくても便利でうれしい1冊なのだ。もちろん杉並区阿佐ヶ谷の項に元我堂も載っており、「サブカル関連が充実した」と書かれている。(今はちょっと違う…前の店主の時代にいらしたんだろうか。)

タウンページで下調べをし、交通機関のフリーきっぷやレンタサイクルなどを上手に使いながら、貴重な本がひっそりと埋もれているかもしれない地方都市の古書店を訪ね歩く。北海道や沖縄の古書店めぐりもすごいが、個人的に特に感心したのは、私が住んでいる町の最寄り駅である西武池袋線・富士見台駅周辺で、唯一、かろうじて現存する古書店、新井書店がきちんと紹介されていることであった。

数年前まで、富士見台駅前には山本書店という、チェーン系の古書店があって、なかなかの品揃えだったが閉店してしまった。そして駅から西へ5分ほどのところにあった新刊書店も閉店。これで駅周辺には徒歩で立ち寄れる書店はなくなり、富士見台の文化レベル地に落ちたり……と落胆していたところ、姉からの情報で、駅から北方向に伸びる商店街の端っこで、細々と営業している古本屋があると教えられた。それが新井書店である。うかつにも富士見台在住7年目にして初めて知った店であった。早速、店を見に行った。

荒物屋と和菓子屋に挟まれた、間口1間半の小さな店で、まだ明るい夕方なのにシャッターが半分降りている。表に均一台が出ているわけでもなく、これでは長年見逃していたのも無理はない。今日は定休日なのかと思って翌日出直すと、やはり同じように半分シャッターが降りていて、薄暗い店内に女の人が立っていたので、思い切って「お店はこれから開くんでしょうか?」と聞いてみた。その人は店の奥に向かって、「おじいさー
ん、お店開けるんでしょ?お客さぁーん!」と大声で言った。すると店の奥の茶の間から、80歳は当に過ぎていると思われるおじいさんが出てきて、嗄れ声で「はい、どうぞぉ」と言って店の蛍光灯をつけてくれた。

女の人はどうやら近所の商店の人のようで、私と入れ替わりに店を出ていった。静かな店内に私とじいさんの2人きりである。ちょっと気が引けたけれど、何か掘り出し物の本があるかもしれないと思い、棚を端から眺めていく。その間、おじいさんは店と茶の間の間の入り口に立って、じぃーと、じぃーーーーと私の一挙手一投足を見ている。ものすごく見ている。痛いほど見ているのである。(こわい…)と心の中でビビリつつ、万引きだと思われないよう明快な仕草を心掛け、とにかく早くなにか1冊でも買って店を出ようと必死に棚を見ていった。

棚にある本も、床に積んである本も、長年誰も動かしていないのか、背表紙は焼けを通り越して白くなり、紙がカピカピになっている。小口には埃が積もっている。文芸書、エロ本、旅行ガイド、マンガなどが雑多に積み上げられている。以前はどこかの古書展にも参加していたのだろう、新井書店と名前の入った値札のスリップが見返しに糊でつけられている本もある。

そんな本の山の中から、『こんにちはチーズ』(雪印乳業発行の非売品本/昭和50年発行/表紙とイラストが大橋歩)、田中健三『カラーブックス インテリア』(保育社/昭和46年)、佐藤哲也『カラーブックス コーヒー入門』(保育社/昭和52年)など7冊ほどを見つけ、おじいさんの元へ。「おねがいします」と言うと、「あぁ?」と言う。耳が遠いらしい。もう、ドリフのもしもシリーズみたいになってきた。もしも、こんな古本屋さんがいたら……いかりや長介の声が聞こえる。

おじいさんは渡した本をゆっくり1冊1冊見て、見返しにエンピツで書いた値段を確認していく。私も一緒に見て、暗算をする。おじいさん、1400円だね、と心の中で思って、おじいさんの言葉を待つ。「…………」はっ、計算できてない?また最初から1冊ずつ値段を確認している。電卓とかそろばんとか、ないのか。また「えーと、えーと300の300の600の……」と悩んでいるので援護する。「300の300の600で1200、あとこれが200だから1400円ですよね」「ああ、ああ、そう、そだね」とようやく納得してくれる。

大丈夫だろうか、おじいさん。なにか私にできることはないだろうか。こうして時々、本を買いにくるだけでいいのだろうか?表に出ると一転して賑やかな商店街、富士見台最後の文化の灯、新井書店が心配になる帰り道であった。
posted by 店主かねこ at 22:41| Comment(2) | TrackBack(0) | □古本のこと | 更新情報をチェックする

2005年11月01日

■目を凝らせば

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保護色猫
posted by 店主かねこ at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | □お さ ん ぽ ね こ | 更新情報をチェックする