午後、古本仲間の河野さんと待ち合わせて所沢「彩の国古本まつり」へ。この会場がものすごく広くて、普通の体育館の3個分ぐらいの広さがあるのじゃないかしらん。そこにびっしりと本棚が何十と列になって並んでいるので、いつも全部は見られない。調子が良くても5列ぐらいで活字に酔ってきてしまい、具合が悪くなるのだ。今日なんて2列でギブアップ。お腹が減っていたのも不調の原因。古本を買うのにも万全の体調管理が必要です。(そこまでして買わなくても、と同居人の声が。)
それでも文庫2冊、単行本9冊購入。先日亡くなった茨木のり子『言の葉さやげ』(花神社)、古井由吉『東京物語考』などは古本海ねこさんに影響されて買ってみる。このお二人の著作は読んだことがなかったので、夜、早速『言の葉さやげ』から読むことに。
所沢から国分寺経由で国立へ。
明大アカデミー古書講座仲間4人と、岡崎武志師匠をお迎えしての飲み会@国立。元国立市在住の師匠、現国立市在住のNさん、Kくんに、古本版おぎやはぎと命名された河野、金子がくっついて国立で古本談義をするので「国立会」。Nさんは西荻の興居島屋さんや、青山の古書日月堂さんともお知り合いの素敵な国立夫人。Kくんは若くして初山滋が好きで、古い絵本や児童書を中心に蒐集している青年。そして古書会館系(=非乙女系)古本好きメガネ女子2名。なんだかオモシロい感じのグループとなり国立駅から徒歩2分ほどの居酒屋
ニチニチへ。
岡崎さんが西日本新聞に書くという村上春樹生原稿流出問題の話、気まぐれ古書店紀行に出てくる古本屋さんの話など、気さくに我々につき合って話してくださるのに感謝と驚きを感じ、料理もおいしく、とてもいい時間を過ごさせてもらった……と締めたいところなのだが、最後に大事件(?)が!
そばの席に座っていた初老の男性2人組が、椅子から立ち上がれないぐらい酔ってしまっており、うち1人が床に転倒、意識がなくなってしまった。店の人が救急車を呼び、もう1人に名前や連絡先を聞こうにも、「知らない」の一点張りで話にならない。店内はテーブルと椅子を端に寄せて担架の通路を作り、Kくんは倒れたおじいさんの看護をし、とぼけたじいさんには鼻をかませ、もうめちゃくちゃになってしまったのだった。
お店側から「今日はもう料理を出せないし、ご迷惑をかけたのでお代はいただきません」と言われ、それは申し訳ないから半分でも……と言いかけたのだが、結局、他の人も支払わずに帰っていき、我々も言葉に甘えて店を出てきた。お店には本当に迷惑な話で、ツイてないと言えばそれまでだけれど、あのじいさん2人は、なぜにあんな小洒落た店であそこまで酔うか。シラフに返ってどう思ったことだろう。たぶん覚えてないだろうな。損害賠償を請求されたのだろうか。しょうがないなぁ。皆さまもお酒はほどほどに。
posted by 店主かねこ at 00:00|
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□路地裏縁側日記
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