2006年04月30日

■コクテイルライブ

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一箱古本市の興奮さめやらぬまま、夜、相方コウノさんと一緒に古本酒場コクテイルへ。彷書月刊5月号特集『岡崎武志古本劇場』の発行を記念しての岡崎さんのライブ。

恒例の、客席側の自己紹介から始まるのであった。どんな方がいらしてるのかがわかって面白いのだけど、自分の番がくると何度やっても恥ずかしい。トークライブではお嬢さんが彷書月刊に書いた文章のことや、高円寺に住んでいた頃の日記が面白かった。古本のことだけでなく、昔から日々のことを丁寧に書き留め続けているというのが、岡崎さんの引き出しを増やし続ける鍵なのかしら。

ギターを弾きながら唄を歌う姿を初めて拝見。「なにを歌っても吉田拓郎になる」とおっしゃっていた。最後に歌った♪サヨナラと書いた手紙〜という曲がとてもよかった。

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▲すみません、ブレました
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2006年04月29日

■曇りのち雨のち晴れ

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天候が心配された一箱古本市は、午後からの雨により3時過ぎに撤収というイレギュラーはあったが、昨年同様たくさんの人出だった模様。私は出店するギャラリーKINGYOの前半(11時から14時)を担当する専従スタッフとなっていたため、他の14カ所のスポットは全く見ることができなかったのだが、静かな路地裏にあるギャラリーKINGYOにも、引きも切らずにお客さまがいらしてくださったことからも、その盛況ぶりを伺い知るというわけで。当店でお買い上げくださったお客さま、本当にありがとうございました。

開催の2日前の夜、実行委員会の皆さんと助っ人を交えた最終ミーティングが行われ、古本市の進行を細かく、時にはゆるく検証しながら、確認事項を共有し、疑問点を話し合った。その帰り道、なんだか悪寒がして喉も痛みだし、これはまずいとすぐに家に帰って早めに寝たが、夜中、熱にうなされて何度も起きてしまう。どうも同居人の風邪をうつされてしまったようだった。

28日朝は唾液も飲み込めないほど喉が腫れ、熱も38度になった。いつもなら風邪をひいても病院にはめったに行かないのだが、今回だけは別。すぐに病院へ行く。たんまりと処方された抗生物質や粉薬を飲むと、心身共に単純なのかひゅーっと熱が下がった。夕方には36度2分になり、一安心。しかしそのせいで遅れた準備のため、寝たのは朝方5時すぎ。むう。

7時起床。少し喉は痛いが、熱はなし。7時20分頃、メーリングリストにて開催決定の連絡あり。少し早めに行くつもりが、やはり頭がぼーっとしていてぎりぎりの時間に家を出発する。家を出て15分ぐらい経ってから、一箱古本市の出店に最も大切な、本を入れた「一箱」をまるごと家に忘れてきたことに気が付く。

一瞬目の前が真っ白に。しかし家に戻っていたら、専従スタッフとして店主さんをスポットに先導し、朝のミーティングを行う役目ができなくなる。幸い、補充用の本だけは積み込んでいたので、それで勝負することに。遠足にお弁当を忘れた小学生の気分になりつつ、集合時間の10時ジャストに往来堂書店到着。

すでに後半担当の専従スタッフ、星祭舎(たなばたしゃ)の主代さんご夫妻が、出欠と第一陣の先導をしてくださっていた。本当にすみませんでした。すぐに往来堂書店さんで、不要な段ボール箱をいただき、それを使って一箱設置。なんとか形にする。

去年の動向をふりかえってみると、まず11時の開店と同時に、古書展初日派、といった感じの古本マニアなおじさまがわらわらと箱を漁って、手頃な本を抜いていき、その波がひいたあたりから、若い女性や、つつじ祭りのついでに覗いていく中高年、ご近所の方が続々やってくる、という感じだった。それで、まず初めに古書好きが手に取るような、落語・演芸本を中心に並べて、少し隙間ができた時点で、女性向け(着物本や森茉莉、幸田文、武田百合子等)、東京散策系などを投入する計画だったのだ。だから補充用といっても決して手は抜いてなかったのが不幸中の幸い。

同じ出店場所では、楽楽楽楽楽堂(ごらくどう)さん、おーでぃっととれいるさん、Sortie☆さん、ふくろ小路一番館さん(←元我堂のナンダさんです)の本が、特に面白いように売れていた。スタンプラリー用紙にハンコを押したり、店番の会計を見守ったり、備品の減り具合や天気を気にしたり、その合間に自分の箱を直したり。予報より早く1時半ぐらいから、雨が降り出し
たが、ギャラリーKINGYOには可動式のテント屋根があったため、12箱が雨に濡れることなく中止決定の3時まで販売を続けることができた。

ほぼ撤収が終わった頃に石ころ嬢としおみん登場。ナンダさん、コウノさんと5人で根津の喫茶ダンディ(ここしか席が空いてなかったのだが、以外と穴場)にてお茶。私とコウノさんは5時半から急遽開催の、店主同士の古本交換会に参加。これが意外と面白く“一箱古書展”といった感じで、不忍ふれあい館という地域センターのようなところのホールに、有志の店主が箱を並べて販売するスタイル。50箱ほど参加した。長距離を歩く時間や体力のない人向けに、このやり方もアリなのでは、と思ってしまった。
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19時から、その会場で売上金の受け渡しと表彰イベント開始。去年、岡崎武志賞をいただいたので、今年の受賞は絶対他の店主さんだという確信があり、後ろの方でお気楽に見物する態勢でいたところ、早稲田の古書現世・向井さんに<セドロー賞>をいただいてしまった。一瞬、本当に聞き間違いだと思った。びっくり顔のまま100人の前の舞台へ上がる。しおりにつけた唐草模様のテープのことや、品揃えについてコメントをいただいた。セドローさん、ありがとうございました。あの短い時間でいつの間に、唐草テープまで見てくださっているとは本当に恐ろしいお方です。景品としていただいたのはこの品々。
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アトムが描かれた券は、早稲田・高田馬場の地域通貨で、10馬力=10円だそうです。近日、古書現世で使わせていただく予定でおります。ハガキはセドローさんの著書『早稲田古本屋日録』の版元である右文書院さんに、どれでも希望する本を一冊、プレゼントとして送っていただける魔法のハガキだそう。やったー。

スタッフ+助っ人の打ち上げには参加せず、帰宅。実行委員会の皆さま、助っ人の皆さま、お疲れさまでした。助っ人に加わって本当によかったです。舞台に立つより裏方の似合う性分のため、また次回も参加させていただきたいと思っております。

家に帰って、ベランダから空を見たら星が出てました。今日の自分を思い返し、しばらくは反省の日々を過ごします。
posted by 店主かねこ at 18:19| Comment(8) | TrackBack(3) | □古本のこと | 更新情報をチェックする

■一箱古本市、開催です

本日、谷中・根津・千駄木地域にて一箱古本市が行われます。100箱分の個性的な古本を覗きながら、谷根千の街の魅力も楽しめるスタンプラリー形式の古本市。旅猫書房も参加しております。もしもお時間ございましたら、ぜひぜひ、足をお運びの上、お声掛けくださいませ!

詳細はこちら >> 不忍ブックストリートの一箱古本市

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【不忍ブックストリート実行委員会からのお知らせ】

  本日(4月29日)の「一箱古本市」は
  予定通り、11時から開催いたします。

  ただし、午後に天気が崩れるかもしれず、
  一時中断する可能性があることをあらかじめ
  ご了承ください。
  店主の方もお客さんも、傘・雨カッパなどをご持参
  のうえ、お出かけください。

  それでは、いい一日を!
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posted by 店主かねこ at 07:52| Comment(0) | TrackBack(0) | □イベントのご案内 | 更新情報をチェックする

2006年04月23日

■50の質問

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チビ猫、お気に入りタオルの匂いを嗅いで満足の図。

夜、岡崎武志さんのブログを見てたまげる。

「彷書月刊」5月号は“岡崎武志古本劇場”という、岡崎さんの特集なのだが、その刊行記念として高円寺の古本酒場コクテイルで3回にわたるイベントが行われる。その、第3回目の内容に、私と相方のコウノ嬢の名前が出ているではないか!ひー。

岡崎さんに対して50の質問を考え、それに答えてもらうということらしい。すぐにコウノ嬢にメールを送り、質問を考え始める。ブログのコメントにて『谷川俊太郎33の質問』みたいなの、というヒントもいただき、確かそれなら持ってるで、と、箱に詰めた文
庫の中からゴソゴソ探し当てる。詳細はコウノ嬢と打ち合わせるとして、質問のジャンルをおおまかに考え、まずは(仮)で30問書き留める。50問はいけそうです、師匠。

しかし懸念として素人の古本好きメガネ女子ごときで、人は集まらないだろうということである。もちろん岡崎さんのファンはいらっしゃるのでしょうが、我々あくまでサブ、というよりオマケにしていただき、もう少し立派なゲストを呼んだ方がいいのではないでしょうか……激しく心配です。とりあえず明大アカデミーの生徒さん、全員いらしてくださいますよう。(来ないだろうなぁ。クボタ君とNさんは来てね!)
posted by 店主かねこ at 00:00| Comment(5) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする

2006年04月22日

■Team内澤に参加

一箱古本市の作りもの班、内澤旬子さん率いるTeam内澤のお手伝いのため、午後より谷中へ。

前回のお手伝いでは私はチラシ発送班だったので、Team内澤の作業はどんなものなのか興味があった。今日は一箱古本市のスタンプラリー完走者に渡す景品作り。品物は当日まで秘密。

作業は内澤さんが作ったシルクスクリーンの原版を使って、品物にプリントしていく、というもの。初めてのシルクスクリーン印刷だったのだが、内澤さんの指導でなんとかコツを覚え、途中から非常に楽しくなる。規定の数を刷り終えたあと、袋詰め作業。こういう内職っぽい細かい仕事が大好き。

途中、南陀楼さんがやってきて、本日のおやつを差し入れてくださった。よみせ通り・マミーズのチョコレートケーキ。

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▲甘さ控えめ。ごちそうさまでした。

しかも全員(女子7名)の紅茶まで入れてくださいました。ありがとうございました。集まった助っ人のみなさんと、わいわい話をしながらの作業、とても楽しかったなぁ。去年、私の箱から本を買ってくださっていた方もいたりして。不忍ブックストリートマップにしても、一箱古本市にしても、主催スタッフの心意気に賛同した人がどんどん集まって、第2回は確実にパワーが増していると思う。

根っこがしっかりしていて揺らぎがないからこそ、新しい芽が出たり花が咲いたり、鳥が集まったりするわけで。語彙が乏しいのでうまく言えないけれど、本当に素晴らしいことだと思うのであります。私のような、葉っぱに止まる虫にも栄養を分けてくれるんですよ。それはケーキという意味でなく。
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2006年04月18日

■古本屋で婚礼写真

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元我堂で金曜日の店長を務める石ころ嬢が、本日大安吉日、結婚式を行いました。阿佐ヶ谷の神社で式を挙げ、そのあと2人が出会った場所である元我堂にて記念撮影。

その撮影がスムーズに行えるよう、店内の平台や均一台を動かして準備する役をおおせつかり、昼からしんごさん、ナンダさん、まりなの4人で作業。3時少し前にご両人と両家のご家族が到着、通行人もギャラリーとして巻き込みながら、撮影開始となった。

新郎は紋付き袴、新婦はポイントに赤が入った白無垢姿がよく似合って、それはもう眩しいくらいに輝いて見えるのだった。そして表情も実に良かった。ここでお見せできないのが残念なくらい。しおみん、石ころ嬢、末永くお幸せに!
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2006年04月15日

■本の散歩展・再び

昨日は一人で、初日の様子を勉強。今日は相方・コウノ嬢と共に(彼女は会社員なので、平日は来られないのです)。午後1時からは会場にて岡崎武志さんのサイン会があったのだが、あまり毎回行っていると煩がられるかと遠慮してみたり。(コウノ嬢はサイン会を終えた岡崎さんにお会いしたらしい。)

昨日買ってもうお腹一杯になっているので、今日は4冊のみ購入。

・高田宏『子供誌』(新潮社/1993年)
・岡本文弥『ひそひそばなし』(三月書房/S38年)など。

南部古書会館近くのフレッシュネスバーガーで本日の収穫を見せ合いっこしてから、これからどこ行こうかと相談(もちろん古本屋ですよ)。私の提案で、中野新橋の「古書 猫額洞」に決まる。

ちわみさんの「森茉莉街道をゆく(+長谷川時雨)」のリンクで知って、前から一度行ってみたいと思っていたお店。道に迷いつつ、辿り着いた「猫額洞」は品揃えが好みにばっちり合っており、あれもこれも欲しくなる本ばかりで困った。

コウノ嬢は、ずっと探していたミステリー本が廉価で見つかり、店主さんに興奮気味に喜びを伝えていた。あとで聞いたら、ネットオークションで1万円以上ついているとのこと。五反田で買った本もその本に関連するものだったそうで、彼女にとって非常に収穫の多い一日だったようだ。

私の方も、八鍬真佐子(←収集している)がイラストを描いている、田中祥太郎『14ひきともう一匹の猫』(白川書院/1976年)や、猫の図案のものばかりを集めた『戦前マッチラベル10枚組』など、ムヒッ!っとうれしくなってしまうものが買えた。

我々があまりに嬉々としているので、店主さん(女性)がこんなものもあるのでよかったら見てみて、と、戦前の飾り罫ばかりを集めた図案集やイラスト・ロゴ集など見せてくださったり、猫の話をしたりと長居をさせていただいた。

中野新橋をあとにして、新宿にあるコウノ嬢行きつけのカフェで、これまたコウノ嬢お勧めのバナナロイヤルミルクティーを飲む。普通のカップの3倍はあろうかという巨大なマグカップで出てくる。古本友達万歳。

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2006年04月14日

■本の散歩展

私にしては早起きをして、午前中に五反田へ向かう。古本海ねこさんが初めて参加する古書即売会「本の散歩展」初日。

出掛ける間際に、海ねこさんから携帯にメール。喉が痛いので、首に巻く手ぬぐいをわけてほしい由。2種類ほど選んで持っていく。会場にはたくさんの古書マニアのおじさまがワラワラと棚に群がっていた。10冊、20冊と大量に買う人が列になり、会計係となった海ねこさん少々パニック気味。あとで、「こんなに忙しいのは初めて」とおっしゃっていた。盛況で何より。首に手ぬぐいを巻いた、体の小さな海ねこさんが張り切っている姿は、古本と男性ばかりのセピア色の会場で生き生きと目立っていた。

古本の成果はというと、1階の均一で11冊、2階で4冊。

・戸板康二『元禄小袖からミニスカートまで』(S47年)
・樋口清之『装いのこころ』(S54年)
・北村哲郎「日本の織物」(S55年)
・伊東深水・他『日本の工芸1・染』(S40年)

など。“衣”に関する本が目についた日だった。
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■朝帰り

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ただいま猫
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2006年04月13日

■そこで?

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ふんばる猫
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