2006年07月25日

■遡って内覧のとき

ハッ!気がつけば8月が終わろうとしている。この1ヶ月、新しい仕事場作りに没頭してしまい、ブログを書く余裕なし。午前中にメール対応、発送を済ませ、お昼には雑司が谷の仕事場へ。通勤は自転車で、急げば30分、ゆっくり漕いで40分。今は暑いのでもっぱら40分ペースでのんびりと行く(それでも汗だく)。

毎日明け方に寝ていた私が、夜10時にはもう眠いのである。いや、9時には眠い。肉体労働であちこちの関節は痛めるし、気持ちは若いつもりでも、体力は年相応に衰えているのを実感する今日この頃。皆さまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

遅ればせながら、仕事場作りの記録をぼちぼちと更新したい。まずは6月に初めて物件を内覧した時の写真から。

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雑司が谷の不動産屋、みみずくファミリー(社名かわいい)の方と一緒に初めて物件を見に行く。

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元は40年に渡って営業していたパーマ屋さん。昭和のかほり。

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妙に低い位置にあるウィンドウ。古いレースのカーテンがかかってます。

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元パーマ屋さんだけに、壁にコンセントがいっぱい。

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奥の方はちょっと狭くなっている。右手の扉はトイレ。

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ガラス間仕切りの裏に流し台。横にちょっとした棚が。

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気になるハシゴ。「屋根裏に物置スペースあり」と物件案内に書かれていたのです。

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屋根裏を覗かせていただくことに。ハシゴを昇ります。真っ暗でこわい……こわすぎ(汗)

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うへー、こえー。なんか1階に比べて生活感ありすぎ。

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天井も壁もボロボロです。空見えそうだし。2階の内装を自分でやってもいいとのこと。

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なによりこの昭和の雰囲気が気に入ったのです。

つづく。
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2006年07月23日

■雑司が谷の熱い夜

両親が仕事場を見にやってくる。ムスメが何を始めるのか、心配半分、好奇心半分といった顔で。父親には2階倉庫スペースの内装やら、床板張り、棚作りなどを手伝ってもらうことになっている。もともと大工仕事が大好きで、実家に屋根裏部屋を増築した時など、業者が設置していったハシゴが気に入らないと言って、2階から3階へ上がる階段を自分で作ってしまったこともある。今回の話にもかなり乗り気になっている。今日は下見のつもりだったのに、古い天井板や、壁のベニヤ板をバリバリとものすごい音を立てて剥がしてしまい、中がどうなっているか調べだしたので、こちらがヒヤヒヤしてしまった。

案の定、音に驚いた大家さんが様子を見に来る。両親と大家さん、ごたいめーん。ずいぶん話に花が咲いてしまい、大家さんの人柄もよく伝わってきて、いい感じ。先はどうなるのかまだ全然見通しがきかないのだが、とにかくちょっとずつちょっとずつ、進めていくしかないと思っている。

都電で早稲田まで行ってバスで帰るという両親と、鬼子母神前で別れる。日が暮れて、鬼子母神の境内からなにやら威勢のいい太鼓の音。

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紅白ちょうちんの列が木陰からチラチラと見えている。聞こえてくるは東京音頭

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久しぶりに見る盆踊り かなりの人出です

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みんな楽しそうに踊っている その輪は三重!

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お姐さん方 年に一度の晴れ舞台

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縁日もいいよね イカ焼きの香り立ちこめる

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仕事場では金魚を飼いたい

縁日を冷やかしている間も、どんどん盆踊りの曲が変わっていく。曲の間に必ず、年輩の女性が少し気取った声で、
「つぎは、しょーねんやぎぶし、ほっかいぼんうた、はいります」
などとマイクで言う。「はいります」というのが泣かせる。

まだよそ者の私は、輪の外から踊る人々を眺める。秋の御会式とはまた違った、柔らかい表情をしている。雑司が谷の人は本当にお祭りが好きなんだろうな。櫓の上で“お手本”となって踊りをリードするお姐さん方を見ていたら、突然、涙が出そうになる。ふだんは家庭の主婦だったり、商店のおかみさんだったりする人が、あんなに生き生きと、格好よく踊っている姿に感動してしまったのだ。あんなに一生懸命な人達を見たらもう駄目なのだ。ううっと今にも涙がこぼれそうになり歩き出す。

和太鼓連のそばへ行って、男前のお兄さんが太鼓を叩くのを見て気持ちを鎮めた。

来年は絶対、東京音頭だって炭坑節だって踊るかんね、と決意する。
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2006年07月22日

■電話回線顛末記

先日ビックカメラで下調べしたKDDIのメタルプラスだが、いざ申し込む段になって、豊島区雑司が谷は回線がいっぱいになりつつあり、申し込んでも開通できない可能性がある(所詮、KDDIはNTT局内の余った回線を借りてるにすぎないので、同じ地域で一定数を越えると売り切れになる)とか、新規で加入する場合は、NTTのライトプランに一旦入ってくれ(←わけわからん)とかで、結局、全くの新規で申し込む場合はKDDIでは力不足だということがわかった。開通工事もNTTに頼むらしいのだ。あれだけ大きく宣伝している割に、情けない実態でクレームもかなり多いらしい。(すでにNTT回線の電話を持っている人が、KDDIに乗り換えるのは比較的簡単らしいです。基本料・通話料共に下がるし。)

という訳で、KDDI回線による電話は諦めて、結局NTTでいこうということになった。ビックカメラの対応に呆れたので、同じ池袋にある<さくらや>へ行ってみる。電話加入権はいくらか聞くと、13800円とのこと。ビックより1000円安い。電話機もビックにはない機種があり、値段も手頃だった。電話機を買うとポイントカードに10%還元されるので、そのポイントを使って加入権を買えば12000円ぐらいになる。(経費押さえるために必死です)

さて、思い切って加入権を買ってしまうか、それとも最初に加入権を払わずに、月々の基本料に200円上乗せされる(要するに加入権代の分割払いですね)ライトプランを選ぶか。よーく考えてみよう。ここで一服のお茶。

……せっかく一国一城の主になるんだから、ここはひとつ加入権を買ってやろうじゃないか!と決断(小さいっすねー)。

さあ、いざさくらやへ!
と、その前に、ずっと気になっていたことを確認しようと、兄に電話。兄も電話加入権を持ってるはずなのだが、現在は両親と同居しているので、もしや、と聞いてみると、「ああ、余ってるよ。買うことねーよ、俺のを譲ってやる」とのこと。ひーん。今までの右往左往はなんだったのー。先に聞いておけば…。勉強にはなりました。

さくらやで電話機のみ購入。子機2台付きのデジタルコードレス電話を、ポイントカードを使って13803円也。はー。つかれた。
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2006年07月20日

■猫にだまされる

夕方、雑司ヶ谷の仕事場へ。隣りに住む大家さんに改めてご挨拶に伺う。不動産屋に聞いた話では大家さんも猫好きだそうで、ご自身は高齢のため飼ってはいないが、野良猫10匹ぐらいにエサをやっているそう。猫が1匹増えたと思って、今後ともよろしくお願いいたします。

帰り道、雑司ヶ谷霊園のそばにある鰻屋へ入ってみる。他に商店もない住宅街の中にポツンとあるので、以前から気になっていた店。暖簾をくぐると、奥座敷が思いのほか広くなっていて、なるほど、霊園で会葬した人達が団体で立ち寄ったり、仕出しをする店なのだろうとわかった。

私たち以外に客もなく、広い座敷の片隅に座って注文したうな重を待っていると、座卓の下になにやらフサフサしたものがある。あれっ?と思って覗き込もうとしたら、ザラリと足を舐められた。知らない間に猫がいたのである。というか、私たちが座る前から、その座卓の下で寝ていたのだろう。手を伸ばすと人なつこい猫で、指の匂いをかいでは舐めてくる。猫がいる鰻屋なんて初めてだなぁと喜んで触っていたら、あっという間に膝の上に乗ってきて丸くなってしまった。

一見アメリカンショートヘアみたいな毛色だが、顔立ちは日本猫なので雑種なのだろう。顔をうずめて寝てしまったのがかわいくて、店のおばさんに見つかったら「コラ!お客さんの膝に乗るなんて!」と怒られ追いやられてしまうと思い、おばさんが座敷に来るたびに、持っていた封筒で猫を隠しておいた。結局、鰻を食べ終わるまでずっと膝の上で寝ていたが、たまにご飯粒を落としたりすると素早く反応して、なにかくれるものと目を光らせる。この猫はいつもこうやってお客さんに取り入っては、鰻の切れっ端でももらっているのかもしれない。ちゃっかりした猫め。

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さて、うな重をおいしく食べ終わって席を立とうとすると、『いかないでぇ』というように爪でぎゅーっと握るしぐさをする。この猫に会うために、またこの店に来ようかなとさえ思う。後ろ髪ひかれつつ座敷をあとにして、会計の際に店のおばさんに、「人なつこい
猫ですねー。すごくかわいい」と言ったら、

「ええっ!猫いますか!どこ?あらやだー、ごめんなさいねーいっつも知らない間に入ってきちゃうんですよ、コレッ!しっ!」

と、店の入り口の引き戸を開けた。猫は一目散に外へ。

へっ?

なんと鰻屋の飼い猫ではなく、野良だったのである。すっかり騙されてしまった。まるっきり「この家の猫でーす」という風情だったもの。驚いたなぁ。店を出ると、追い出されたその猫が2、3メートル先を歩いていて、「おいで」と言ってももう素知らぬ顔をして、墓地の生け垣の中に消えていった。

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2006年07月18日

■必要なもの

8月1日から入居となる仕事場に、一番最初に必要なもの。それはクーラー。

というわけで、池袋のビックカメラ本店にてクーラーを購入。家電売り場に行くと、ピンからキリまでの、これでもかという種類のクーラーが並んでいる。店舗といってもごく狭い空間なのと、あんまりお金がないのとで、ピンから3番目ぐらいの。シャープ製・工事費込みで59800円也。まだどこに設置するか決めてないんだけど、設置工事は8月1日としてもらう。

2階の倉庫スペースはクーラー取り付けるほどでもないが、建物が古いので、除湿冷風器を置こうと思っている。しかしそれも20000円ぐらいする。むー。

二番目はオンラインショップのキモであるインターネット環境。豊島区雑司が谷は、新宿の高層ビル群に阻まれて電波障害区域となっており、無料で「としまテレビ」のケーブルテレビ回線が引かれている。となると、CATVのインターネットサービスを利用しない手はない。としまテレビのホームページを調べると、7月中にインターネットサービスの申し込みをすると、加入金(21000円)・標準工事費(30450円)が無料になるキャンペーン中とのこと。

早速電話をして、申込書を請求する。翌日、としまテレビの現場担当者らしき人から電話があり、今、申し込みの物件の近くにいるので、場所を確認したいという。動きが早い。場所を教えると、店の前から再度電話あり。ケーブル回線がきていること、特に工事に問題はなさそうだと確認してくれた。いいぞ!としまテレビ。

三番目は電話。私は電話加入権を持っていないので、この出費は痛いなぁと思っていた。通常、NTTで買うと70000円ぐらいするんですよね。し・か・し、時代は変わったのでありました。ネットで調べると、今は15000円ぐらいで加入権が買えるらしい。
そこで行ってみました、またしてもビックカメラ。

電話機売場で、電話加入権も売っているんです。ビックでは14800円也。ただし、電話機を買えば、加入権はタダになるんですよ、奥さん!そもそも電話加入権というのは、戦後に電話機が普及しはじめた頃の古い制度で、個々人が持つ携帯電話で事足りる現代においては、廃止してもいいぐらいのものなんだそうで。(それを未だになくせない事情もあるにはあるらしいですが。)その上、KDDIメタルプラスを申し込むと、電話機代を
5000円値引きしてくれるという。つまり、19800円の電話機なら、14800円で加入権付きで購入できるのだ。(なんだかビックカメラの回し者みたいですみません。)

十数年前に、80000円ぐらい払って電話加入権を買った同居人が吠えた。
「あれはなんだったんだよ!」
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2006年07月17日

■何事も勉強

銀座ブックバザール最終日。予想を上回るお買い上げをいただき、ご来場いただきました皆さま、本当にありがとうございました。

銀座松坂屋のお客さまは、6月のアンダーグラウンド・ブック・カフェの時と異なり、男性よりも女性客の比率が高くて、UBCでは完売した矢羽根や折り紙柄のブルー系のブックカバーはほとんど動かず、印伝や真田紐、鳥獣戯画といったシックな女性向けのカバーがよく売れた。そして手拭い本もUBCに続いて快調。計50本以上お買い上げいただいた。本としても手拭いとしてもお楽しみいただければ幸甚です。

5日目のこと。売り場の整理をしていると、ブックカバーをお買い上げの女性のお客さまが、支払いのあとすぐに手持ちの本に使いたいとのことで、松坂屋の社員が文庫をカバーに入れようとしたが入らない、ちょっと見てほしいと言われる。レジカウンターへ行ってみると、お客さまがお持ちの文庫は集英社文庫で、文庫本の中でも背の高いサイズ。新潮、角川、講談社、中公、ちくまならOKなのだが、集英社、文春は入らないタイプの縫製仕様だった。お客さまはご立腹で、そういうことは予め表示しておかないとおかしい、家に持って帰ってから入らなかったらどうするのか、とお叱りを受ける。まさにその通りで、こちらの配慮不足。

とても気に入って買ったブックカバーなのに、本が入らないなんて、私だって悔しくなるはずだ。誠心誠意、謝罪する。たいへんありがたいことに、他の品に交換するとおっしゃってくださって、一緒に旅猫雑貨店のコーナーへ。他にもお気に召したカバーがいくつかあったそうで、お客さまの集英社文庫を実際に入れてみながらお選びいただく。初めは怖い方だなと思ったが、お話するうちに私のような小娘(?)を気に入ってくださったのか、他にもしおりや手拭い本を追加でご購入くださった。いいお客さまでほっとする。もちろんすぐに問題のブックカバーには、「文庫本のサイズによっては、カバーに入らないことがございます」という表示を添付した。

ブックカバーも縫製の仕方によって、外寸は同じでも本を入れにくかったり、縫い目が邪魔して入らないことがある。それから、一概に文庫本といっても、出版社によっては5ミリ近くも大きさに差があることをご存知でない方も多いはずだ。今後、イベント出展やサイトの表示でも、そのあたりのことをきちんと表示しなくては、と思い知った。それと、私の役目としてメーカーにもこの点を伝える必要がある。集英社文庫も入るよう縫製方法や型紙を変更するのか、それが無理ならばメーカーが出荷する時点で、注意書きを入れるよう要請してみるつもり。

最終日は18時閉場で、搬出作業。雨の中、同居人に車で待機してもらい、一人で箱詰め、計22箱を大きなカーゴに載せる。搬出を手伝ってくれた松坂屋の社員に、「これホントに積めるのォ!?」と不思議がられながら、ローバーミニにぎっしりと隙間なく詰め込む。意外と積めるんです。

その後、日比谷のまい泉でひっそりと打ち上げ。今回もいろいろ勉強になったなぁとしみじみ。最後に、お世話になったポラン書房さん、じゃんがら堂さん、出展を促してくださった古本海ねこさん他、参加古書店の皆さんに心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
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2006年07月15日

■背後になにかが

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お久しぶりのこのアングル クーラーで一番涼しい席です トラ猫の背後になにか黒いモノが付着 どこが顔だかわかりません ブチ猫さんはなぜか暑いベランダがお気に入りでして ここにはおりません
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2006年07月13日

■右目が青、左目が黄色

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オーラ放つ猫@阿佐ヶ谷
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2006年07月12日

■しつこく宣伝

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松坂屋「銀座ブックバザール」初日。
南陀楼さんに聞いたところによると、浅草松屋の古本市と初日が重なっていたとのこと。古書マニアのみなさーん、こっちもやってまーす。

旅猫雑貨店は和雑貨と古本を半々、と思っていたら、雑貨だけで平台が埋まってしまい、古本は台の下に。見づらくてすみません。基本は雑貨屋ですのでお許しください。

新書サイズのブックカバーも若干バリエーションが増えております。酒袋生地は3色(生成、こげ茶、深緑)、キャンバス地で外側にポストイットや栞を挟めるポケット付きが2色(ライトブラウン、オレンジ)もあります。その他、梨園染め手拭い、あひろ屋手拭いも取り揃えました。

銀座から丸の内へ、日本橋へ、はたまた銀座から歌舞伎座を通って築地へ、どちらへ行っても楽しい散歩コースです。あ、松坂屋へのお立ち寄り、お忘れなく。
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2006年07月11日

■松坂屋搬入

12日〜の銀座松坂屋「夏の古本フェスタ・銀座ブックバザール」搬入のため、9日(日)、10日(月)の2日間、連続で銀座へ。

雑貨と古本、合わせて20箱ぐらいになり、宅急便だとかなりの経費になってしまうため、自分の車でせっせと運んだ。愛車のローバーミニはその名の通り小さいので、一度に全部の商品を積み込むことができないのである。片道、日曜日は道が空いているので40分、月曜日は1時間ほどかかる。松坂屋の仕入部担当者の方はカーゴを持ってきてくださったり、荷物の積み込みを手伝ってくださったりと非常に親切で好感を持つ。過去の経験上、デパートの社員というのは取引先には割と高飛車だったり、意地悪したり、気の利かない人が多いイメージだったのだが、松坂屋は銀座という一等地にありながら、警備の方まで人情派。それだけで気持ちが軽くなる。

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大手町、午後6時半。左手は皇居。

帰り道、神保町の三省堂書店に寄って、毎年受講している近代文学館「夏の文学教室」の受講券(6日間通し券)を購入。『文学にみる「食」と「暮らし」』というテーマで、青木玉、古井由吉、平岩弓枝、嵐山光三郎、黒岩比佐子、椎名誠、重松清、角田光代、川本三郎などなど、今年も豪華な講師陣で、どんな話が聞けるのかが非常に楽しみなのだ。なんとか全部の講義を聞くべく、がんばって通おうと思う。当日1日券もあるので、興味のある講師だけを受講することも可能。

第43回 夏の文学教室『文学にみる「食」と「暮らし」』
2006年7月24日(月)〜29日(土)
後援:読売新聞社 会場:有楽町よみうりホール
日本近代文学館ホームページ
http://www.bungakukan.or.jp/

11日(火)は松坂屋閉店後の夜7時半〜会場での展示作業。友人のH中さんに手伝いに来てもらい、約2時間で作業を終える。閉店後は館内のエアコンが切られ、古書店のみなさん汗拭き用のタオルをびしょびしょにしながら、サウナ状態で大量の古書を運ぶのだ。
平台1台(畳一畳分)の我々とは仕事量が違う。これを年に何度もやっているんだからすごい。

作業中、仙台の一箱古本市を終えたばかりの南陀楼綾繁さん、古書ほうろうの宮地さんご夫妻、目録掲載品の搬入に来た海ねこ姉さんにも会えた。南陀楼綾繁さんは準備が間に合わなかったらしく、平台がスカスカだから旅猫雑貨店の本を置いてもいいよ、とおっしゃ
っていただき、文庫と単行本を一箱ずつ、南陀楼綾繁台に出張販売しております。

さてさて、初日はどうなることでしょう。来週月曜日までやっていますので、連休中お時間のある方はぜひ足をお運びくださいませ。

 松坂屋 夏の古本フェスタ
 銀座ブックバザール
 2006年7月12日(水)〜7月17日(月・祝)
 会  場:銀座松坂屋 7階催事場
http://www.matsuzakaya.co.jp/ginza/saiji/ginza_e.shtml
 営業時間:午前10時30分〜午後7時30分
      ※木・金・土曜は午後8時まで
       最終日は午後6時閉場
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