2006年11月16日

■おじゃまですか

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ものすごくじゃまです (クリックで拡大)
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2006年11月15日

■早稲田で年末イベント

出掛けようと思ったら自転車がパンクしていた。近所の自転車屋で修理してもらったら、金属の破片がタイヤに刺さっていた。この3ヶ月ちょっと、走りに走って、ただでさえ古い自転車なのだが、もうタイヤが劣化してひび割れてきているし、ギアとブレーキのワイヤーも相当傷んでいる。新しい自転車に買い換えたい気持ちはあるのだが、この自転車に愛着もあり、ワイヤーを交換して延命しようと思う。

今日はハタナカさんが手伝いに来てくれる日で、彼女が先に店を開けてくれた。一人で店番は緊張すると言ってたけど、大家さんが来て2人でいろいろ話していたみたい。「アンタ!店主が遅れちゃダメよ!」と大家さんに怒られた。笑ってごまかす。

3時頃、早稲田・古書現世の若旦那と、葛飾にある立石書店の牛イチロー先生こと、岡島さんがいらっしゃる。12月に、立石書店が葛飾区から早稲田へ移転、オープニングイベントとして店内で古本市を行う。そこに当店も出店させていただくことになった。お馴染みブックカバーや、乙女ゴコロをくすぐるような和雑貨を集める予定。寄席で言うと、紙切りとかマジックにあたる“色もの”として、立石書店の再スタートを精いっぱい盛り上げていく所存です。いつも向井さんのブログで、お名前だけは存じ上げていた牛イチロー先生、お会いしてみると、お顔に見覚えが。古書展でよくお見かけしていたのだが、お名前と顔が一致していなかった。お忙しい中、わざわざお越しくださって恐縮でした。

ということで、イベントの詳細です!

立石書店オープニングイベント
古本市/夜・昼

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◎日時
2006年12月21日(木)〜22日(金)
21日(木)古本市・夜 19:00〜23:00
22日(金)古本市・昼 12:00〜17:00

◎会場
立石書店(早稲田古本屋街・穴八幡寄り)→ MAP
新宿区西早稲田2−1−2−1階(電話番号は後日発表します)

◎特別企画
『路上派遊書日記』刊行記念 南陀楼綾繁「けものみち」放出セール
南陀楼さんの蔵書から約300冊を放出予定。

◎参加書店
海月書林 http://www.kurageshorin.com/
蟲文庫(倉敷)http://homepage3.nifty.com/mushi-b/
古書現世(早稲田)
三楽書房(早稲田)
にわとり文庫(西荻窪)
古書往来座(池袋)http://ouraiza.exblog.jp/
ハルミン古書センター(浅生ハルミン)http://kikitodd.exblog.jp/
書肆アクセス(神保町)http://plaza.rakuten.co.jp/accesshanjoe/
リコシェ http://www.ricochet-books.net/
旅猫雑貨店(雑司が谷)http://tabineko.seesaa.net/

◎立石書店の正式オープンは26日(火)となります。
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2006年11月14日

■気がつけば

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定休日明け、店の掃除などしつつふとカウンターから外を見れば、ちらり覗く“いろはもみじ”が紅葉しはじめていた。どうして赤くなるんでしょうねぇ。ふしぎたのしい。

「江戸ッ子は自然なんてそんなに好きじゃねぇんだ、人間の方がよっぽど面白れぇから」と家元が言っていたけど、物心ついた時から海も山も見えないところで育っているから、そういうところもあるとおもう。私の中の自然は、六義園とか、小石川植物園、少し遠出した荒川土手のことであった。

かわいそう、と思う方もいるだろうが、東京の都会が好きだし、ここでなければ住めないとも思う。公園だの、よその庭先だの、街路樹だの、果ては小さな小さな盆栽だの、加工された自然を眺めて、せめて季節を感じようと思うわけです。

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加工された池
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2006年11月13日

■手創り市

11月25日(土)は、雑司が谷・鬼子母神境内で行われる「手創り市」に参加するため、店は臨時休業となります。

この「手創り市」自体、初めてのイベントとのことで、どんな感じの品物が並ぶのか、当日、会場に行ってみないとわからないのですが、旅猫雑貨店は浴衣地、手ぬぐい地のオリジナルブックカバーと、湯たんぽ袋少々、着物地のコサージュなどを出品する予定です。

雑司が谷鬼子母神
手創り市
2006年11月25日(土)9:00〜17:00
会場案内は →こちら
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2006年11月11日

■ひっそり開店しました

思えばスタートは暑かった……首にアイスノンを巻き、日焼け止めを塗って自転車通勤していた頃は、こんな季節になるまで準備しているとは予想だにせず。今や北風吹き枯葉舞い、晩秋というよりは初冬である。はぁ。

ため息をついていても始まらないので、本日大安吉日(←こればっかり)、ウィンドウのロールスクリーンを開けはなって、ひっそり開店してみる。ここを開けているか、開けていないかで、前を通る人の反応が面白いほど違うのがよく見える。

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買い物に行く途中の奥さま、近くにある日本女子大の学生さん、赤ちゃん連れの若いご夫婦など、ポツリポツリと店内に入ってきてくださる。おっ、『現代豆腐百珍』など、シブい本が売れていく。

手ぬぐいと古本、竹の箸と古本、風呂敷と古本、そんなお買い上げがあると実にうれしくなる。もっとお客さんに楽しんでもらうには、まだまだ推敲、工夫の余地あり。

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ご来店の際は、畳ベンチでごゆるりと。

店舗の詳細は → こちら をご覧ください。
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2006年11月10日

■濡れ縁作り

植木、ショーウィンドウと進めてきた店頭プロジェクト、第三弾は、濡れ縁の製作である。濡れ縁用の材木を買ってきたのは、なんとまあ、3週間以上前であった。早いとこ片付けちまおう。

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昨日、ハタナカさんが“ウッドデッキ用防水塗料”を塗ってくれて、乾かした木材。

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まずは脚を作っていく。

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板は3.8mm厚で、できるだけネジが深く入るようダボ切りで穴を掘っておく。

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前後の脚、がっちりできました。

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座面の板を、等間隔に取り付けていく。

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サイズぴったり。夏にできてれば、ここでビールでも飲みながら夕涼みしたかったねぇ、とは、お向かいの寿司屋のおかみさんの言葉。

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さて、いよいよ……
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2006年11月09日

■なに屋さんなの?

長いことショーウィンドウのロールスクリーンを閉めたままで、中でゴソゴソ作り物をしたり、品物を並べたりしているので、ご近所の皆さまからよく「ここはなに屋さんなの?」と聞かれる。包丁研ぎ屋だと思っている人、展示するだけのギャラリーと思っている人もいる。

というか、皆さん中にどんどん入ってくるので、なに屋さんかわかんないけど、なんか面白そう、というウワサが広まっている感じ。早く看板をださなくちゃ。看板って、なに屋さんか一目でわかって、自由に入っていいお店なのかどうかを決める大事なものなんだねぇ。他のお店の店先をよく見て、入りやすい店がどうなってるのかもっと研究しなければ。

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ハタナカさんに手伝ってもらい、ショーウィンドウに、店名ロゴと旅猫イラストをつける。データ入稿で業者に作ってもらったカッティングシートを、位置決めして仮止め。

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ヘラで転写紙の上からよく擦って、ゆっくりと転写紙を剥がしていく。こういうのはハタナカさんの方が上手。

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貼れた!感動!なんですか、これだけでググッとお店っぽくなったじゃありませんか。びっくりしちまいました。これで、ご近所のおばあちゃんでも「ここは雑貨店なのねぇ」と一目で判ります。うれしいなぁ。

夕方(といってももう真っ暗)6時半、西池袋にあるブックギャラリーポポタムへ。今日は早稲田・目白・雑司が谷地域の有志の店が集まって、初顔合わせの交流会。

ポポタムに着くと、すでにイラストレーターの武藤良子さん、古書現世・向井さん、古書往来座・瀬戸さん、そして、千駄木の往来堂書店の笈入さんが。あれ?どうして笈入さん?往来座と往来堂を絶対間違えないようにしなくっちゃ!と密かに確認していたら、笈入さんはたまたまポポタムを見に来ていたとのことで、交流会には参加せず、途中でお帰りになった。あとから瑠璃屋さん、リコシェの阿部さんもやってきて、池袋西口の中華料理屋でわいわいと。

10月のUBCの時に武藤さんと、目白・雑司が谷周辺の古書店マップを作れるといいねーなどとお話したのがきっかけで、武藤さんが各店に声を掛けてくださって実現した今回の交流会。なのだが、はたしてナニをどうする、という具体的な話もなく、ま、初めは飲み会から、みたいな感じだったのだが、瀬戸さんが、早稲田・目白・雑司が谷の頭を取って「わめぞう」というのはどうかと発案。谷中・根津・千駄木の「やねせん」、荻窪・西荻窪・吉祥寺の「おにきち」に対抗?するのか?

すると、ポポタム・大林さんの、「う」はない方がよい、「わめぞ」の3文字がいい、カタカナはどうか、の意見に、武藤さんが賛同。「ホラ、フランス語みたいじゃない?ワ・メゾーン、みたいな」ふ、ふらんす語ですか?!

それからというもの、「わ」と「め」と「ぞ」が頭につく料理は何かを延々議論したり、本とか全然関係なく大暴走。下の画像は、その時メモしたノート。左上のワメ象は向井画伯、「わさび・めんたいこ・ぞうすい」発案はポポタム大林さん。このメモを見るにつけ、この先、この集まりがどうなっていくのかが楽しみでもあり、心配でもある。
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▲クリックで拡大
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2006年11月08日

■あまもの二品

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昼過ぎ、護国寺まで用事があって来ていた、西秋書店の西秋さんが来店。群林堂の豆大福をお土産にいただく。(やった!)早くも来年のアンダーグラウンドブックカフェの日程が決まりそうとのこと。また参加させていただくことに。何か新しい企画も考えたい。

先日、古書会館でブックカバーを購入したというお客さまが、プレゼント用にもっと購入したいので、と言ってわざわざ雑司が谷まで来てくださった。ご縁が繋がっていくのは本当に有り難いことと思う。日々、精進せよ、と自分に言い聞かせる。

毎日、2時〜3時頃になると、お隣に住んでいる大家さんが店にやってきて、おやつだとか、晩のおかずなどを差し入れてくださる。畳ベンチに座っていただき、お茶を飲みながら世間話をしていると、店の前にキーッっと自転車が止まり、ツンツン頭のお方が。

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こんなにおいしそうな、まだホカホカの鯛焼きをくださったのは、古書現世の向井さん。わざわざ持ってきてくださってありがとうございました。しかも、大家さんの分まで。わざと生地の端を残してあるので、向井さんは「水槽入り鯛焼き」と呼んでいるとか。温かいうちにいただきましたら、この端っこも、中のあんこもしみじみとおいしい。都電荒川線の面影橋駅そば、甘泉公園の入り口にお店があるとのこと。買いに走るべし!

今日もいろいろ食べちゃいましたー、ムヒッ!
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2006年11月06日

■外側のこと

月曜日を定休日と決めたので、まだ営業時間も公表してないが、誰がなんと言っても今日は定休日である。

この3ヶ月間、内側のことばかり考えて店作りをしてきたが、ちょっと、外側から客観的に眺めてみますと、ここは店というよりはやっぱり仕事場、事務所、……なに???

いかんいかん、自分でもわからん。通りかかった人はもっとわからないだろう。もっと、店らしくするには、そうだ、看板のことを後回しにしていたんだった。オーダー品だと高そうだし。

とにかく、店舗用品の殿堂、浅草合羽橋商店街へ行く。あるわあるわ、あらゆる看板がギラギラと、ところ狭しと並んでいる。

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かんばん劇場という名のお店で、スタンド式の看板を見せてもらう。看板で和風というと、蕎麦屋とか寿司屋にありそうな、民芸調、茅葺き屋根、水車小屋みたいなやつか、白と黒の、土蔵みたいな雰囲気の電飾看板とか、ちょっといただけない。黒板タイプで、いろいろ書き込めるのはよさそうだけど、今どきのファストフード店みたいだなぁ。

もっとシンプルで小さめのやつありますか、と聞いて、店のおじさんが奥から出してきたのは、縁なしの小ぶりな黒板看板。黒い地の色で、これにカッティングシートで切り文字を貼ればなかなかよさそう。お値段も手頃なのでそれに決めてしまった。

店の外側を演出するものとして、植木を置きたいと思っていたので、その足で上石神井にあるオザキフラワーパークという巨大園芸店へ行った。

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花鉢は無視して、山野草、盆栽のコーナーへ。華美でなく、半日陰でも丈夫で長持ちする植物を選ぶ。

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日陰でもどんどん増えるユキノシタと、紅葉した南天の中鉢。南天は火事を避ける、難を転ずるなどと言って縁起のよい植物。メダカ鉢に入れるトクサも買う。

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大家さんの玄関とお店の境界として、背の高い植木を置きたくて、庭木のコーナーも見る。本当は黒竹の鉢をイメージしていたのだが、思いのほか高くて、うんうん唸って諦めて、その半値ぐらいだった“いろはもみじ”の高さ160cmぐらいの鉢を買う。

植木を車に積み込んで店へ。さっそく店先に置いてみた。あら、ちょいといい感じ。
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2006年11月05日

■まだ作りものアリ

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あぁ〜こんな便利なものが売ってる!と、東急ハンズ4階木材売場で歓喜の声を上げた、L字型角棒。外寸12mm、内寸6mmってやつを買ってきて、白木に、いつものこげ茶のオイルステインで着色する。

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ガラスの棚板は6mm厚なので、ぴったりサイズで。棚受けを除けて、ガラスの断面にエポキシ系強力接着剤で貼っていく。

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ガラス棚は光を通すので、下に置いたものが暗くならない=照明が少なくてすむ、という、実のところセコいアイデアなのだ。

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前の断面にのみ、木を貼ることで、ちょっぴり重厚な感じに。他の什器とも調和する。

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貼れました。ぱっと見は木の棚なんだけど、なんなのかしら!?これ!?というのが狙いです。
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