気合いが入りすぎたか、ゴールデンウィークだから道も空いていたし、集合時間の1時間前には古書ほうろうに着いてしまった。
店のシャッターも開いておらず、誰もいないので、石ころ嬢を乗せたまま根津のオヨヨ書林へ。ここに出店する退屈君(退屈文庫)に約束の前掛けを届けることになっていたので。
オヨヨ書林はすでにシャッターを開けて準備中で、店主の山崎さんに品物を預け、退屈君にお渡しいただくよう依頼。それでもまだ時間が余って、不忍池のほとりまで行って、ベンチでパンを食べた。その後9時45分頃に石ころ嬢をほうろう前に降ろして、自分の出店場所である貸しはらっぱ音地へ。余裕と思っていたら10時5分前になっており、集合時間には間に合ったものの、点呼には遅れてしまった模様。やっぱりギリギリになっちゃった。だめねぇ。テヘッ。
文字通りのはらっぱ、家と家の間にある空き地が会場だ。
大家さんが縁台や小机をたくさん用意してくださったので、土の上に箱を直接置くことなく、お客さんも見やすかったと思う。
原っぱの隣りは香隣舎という古い木造の建物で、こんなところに旅猫雑貨店が作れたらいいなー、最高だなー、と、しばらくぼんやり眺めてしまう。
建物の1階は休憩スペースとして提供していただいた。トイレも自由に使ってよいとのことで、とてもありがたかった。
香隣舎の入り口横の柱についていた、古いホーロー看板。
「暴力行為/面会強請/金銭強要/強談威迫/物品押売/互ニ通知シ協力排除スル事/下谷谷中連合町会/下谷谷中警察署/電話……」
みなさん箱の設置をしながら、お互いの箱を覗きあったりして。
貸しはらっぱ音地の専従スタッフは仲の良いご兄妹でした。
我らが“わめぞ”の星、古書往来座の箱はすべて手作り、そしてウワサの「本のゴンドラ=本ドラ」2基付き!参加100箱の中でも一番インパクトが強かったのでは。
「純喫茶」ならぬ「純古書」。
原っぱ大注目株は工作舎古書部。岡崎武志さんの『気まぐれ古書店紀行』の版元であり、箱には石丸澄子さん特製・装幀図案の手ぬぐいが巻かれた。
くしゃみ書店さんは男性3人での参加。店名はティッシュで作ってあった。みなさん花粉症なのでしょうか。本の品揃えもかなりユニークだった。
山形から参加の「ほんきこ。」は本と人を愛するミニコミ誌。興味津々で箱を覗いていたら、ほんきこ。を2部もいただいてしまった。どうもありがとうございました。
はらっぱの一番奥には、こちらも一箱古本市名物となっている高野ひろしさんによるペンギン銀の輔写真展。青いトラックの荷台に写真が飾られていて、これがはらっぱの風景と非常に合っていた。
初音小路にあるアジマルカフェは、はらっぱに出張カフェを開店。冷たいプーアールチャイをいただく。強い日射しの中、喉も乾きがちだったので氷入りの飲み物がうれしかった。
午後2時頃から、包丁、ナイフ、はさみをお持ちくださる方が増えてきて、兄・刃研ぎ堂も忙しくなった。古本市の会場に、ショキショキと刃物を研ぐ音が響くのが妙な感じで、ちょっと楽しい。
旅猫書房は今回、店名にちなんで「旅」と「猫」の本を取り揃えた。売れたのは場所柄か、猫本優勢。
午後になり、はらっぱにもお客さんがたくさんやってきて、終了まで賑やかだった。
4時頃から店番を抜け出して、三崎坂の途中で墓参りをし、坂を下って「乱歩」へ。ここに出店中の「森茉莉かい堂」のちわみさんにご挨拶。今回もじゃんじゃん売った様子で、箱の中の本は残りわずか。ちわみさんも長い帆前掛け(菊正宗ロゴの染め抜きあり)をしていて、塩山さんから、私の短い帆前掛けは「日和っている」とのことで、ダメ出しを受ける。
そのあと、元我堂仲間であるトシさんが始めた「不思議(はてな)」へ。古本と骨董を売る店で、店は喫茶店の2階にある。1階で靴を脱いで、年季の入った階段を上がっていくと、おお!素敵なお店。宝探しのように、店内のあちこちに目がいってしまう。古本の品揃えも魅力的だった。うれしくて3冊購入。
はらっぱに帰ろうと表へ出ると、海ねこさんもんごさんご夫妻に遭遇。ちょうどはらっぱへ行くところだったそうで、一緒に歩いてご案内する。書ききれないほどたくさんの方にお会いでき、本も売れてよかった。のだけれど、何か物足りない気がするのは、今回は助っ人として準備のお手伝いができなかったせいかもしれない。やっぱり裏方が好きだなぁ。次回はなんとか
助っ人作業に参加したい。
さて、わめぞメンバーがそれぞれの箱にこっそりと立てておりました「わめぞ旗」、お目に留まった方はいらっしゃったでしょうか。そう、一箱古本市の次は古書往来座外市です。ゴールデンウィーク、締めの2日間は「わめぞ」で!
▼日時
5月5日(土)・6日(日) 雨天決行!
初日 5日 11:00〜22:00
二日目6日 11:00〜17:00(古書往来座は22:00まで営業)
>> 外、行く?