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その1どこでも寝られる私はおよそ3時間ぐらいは寝たような……(あとで聞いたらイビキかいていたそう)。他の3人は布団に入ったあと、頭痛に悩まされほとんど眠れなかったとのこと。横になって呼吸が浅くなったのが原因か。1時頃に起き出して夜間登山の準備。1時30分に八合目の山小屋を出発した。立て看板に"頂上まで1時間50分”と書いてあったのだが、我々の足ではその時間は無理とわかっていたので、早めの出発。準備をする海ねこさん、眠そう。
頭痛は携帯酸素を吸ったり深呼吸を繰り返すことで軽減された模様。全員ヘッドライトをつけて、足下を照らしながら登っていく。
2:15 本八合目(標高3400m)着。150m登るのに45分かかっていた。夕方までは登山者がまばらだったのに、はとバス登山ツアーの集団やら、外国人のグループやらが続々と登ってきて、登山道は渋滞。おかげで、5歩進んで一息休み、ぐらいのペースがちょうどいい塩梅。たとえ10mでも、一気に登ったら呼吸が苦しくなり、50m全力疾走したような状態になった。
山小屋の存在がありがたい。寒いので、おしるこ(400円/鍋で煮てある)や、コーンスープ(400円)など暖かい飲み物を買って飲んだ。
3:20 ↑わけわからん写真ですいません。とにかく真っ暗なので、山小屋の明かりと、登山道を登ってくる人々のヘッドランプの明かりだけが見えるというわけです。上を撮ったのか、下を撮ったのか、自分でもわからない。頂上もどこだか見えず。ヘッドライトの列がまだまだ続いている。ご来光に間に合うかかなり微妙になってきた。
4:25 4時少し前から空が明るくなり、頂上が見えてきた!
とにかく黙々と登り続けていると、「あと10分ほどで日の出です」と登山ガイドの声。間に合うのか!!??
4:32 鳥居をくぐれば頂上。あと50m。
4:34 鳥居に着く直前、日の出を知らせる太鼓が頂上に鳴り響く。頂上(剣ヶ峰)の標高3776m。ぎりぎり、なんとかご来光に間に合った。万歳するは我が同居人(初登頂)なり。私と海ねこさんも登頂万歳の写真を撮ってもらったものの、とても人様にお見せできる状態でなく、割愛(笑)。
4:36 じっと太陽と見る。日本の一番高いところで見る日の出。雲の海に島のように見えるのは、八ヶ岳など南アルプスの山々。我々より下にあるというのが痛快。わはははは、と腰に両手をあてて笑いたくなる風景。
頂上には浅間大社という神社がある。江戸時代に盛んだった富士信仰のメッカ。お参りしてくるのを忘れてしまった。
登った者だけが見られる富士山の火口。今年はまだ雪がかなり残っていた。下 (↓)は、2002年に登った時の火口の写真。
富士宮口/静岡県側から見たご来光。
頂上でお約束のおにぎりを食べる。3個持ってきたのだが、登ってくる間に2個食べてしまったので、とっておきの梅おにぎり1個。気温が低いので、冷やしおにぎりになっていた。耳当てをつけ、レインスーツのフードをかぶっていても寒かった。
そのあと、頂上にある郵便局でハガキを出そうと持参していたのだが、郵便局は頂上反対側の富士宮口にあるので、さらに結構な登り坂を20分ぐらい歩かなくてはならない。その元気はないなぁ、と思って、こちら側の山小屋のおじさんに「こっちでハガキを出せるところはありませんか?」と聞くと、1枚につき手数料50円で、郵便局まで持っていってくれるという。それでは、と5枚分、250円を払ってお願いする。うち1枚は消印欲しさに自宅宛て。
満足して、いよいよ下山を始めるのだが、これが登りとはまた違った(もしくは登り以上の)苦しみを味わうのだった。
(つづく)
posted by 店主かねこ at 00:00|
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□路地裏縁側日記
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