2008年02月23日

■猫雑貨はむずかしい

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当店の店名に「猫」と「雑貨」が入っているため、そのキーワードでネット検索した上で、足をお運びくださるお客さまが少なからずいらっしゃいます。「猫雑貨」のお店、と確信してはるばる遠方からいらっしゃる方も。そして、ほとんど猫雑貨がない店内を見て、愕然として帰られるのです。すみません。ウェブサイトのタイトルに、「旅猫雑貨店(ただし猫雑貨はあまりありません)」と書きくわえた方がいいだろうか、と若干悩む今日この頃。

それなら猫雑貨をたくさん仕入れればよいではないか、と思われるでしょう。私もそう思います。思うんですが。……猫雑貨って、なにか、ちょっと、雰囲気が好きになれないものが多いんです。個人的に。なんというか。あは。

しかしながら、最近がんばって増やしつつあります。ふと視界に入った時に、「ムヒッ!」と楽しくなるような猫の置物。手ぬぐいの柄も猫のものがあれば仕入れています。あと猫に関する古本は常時追加しております。

猫好きのお客さまにご好評いただいている、雑司が谷在住のイラストレーター・あやせさやかさんのポストカード(上の写真)が再入荷しました。あやせさんが描く猫は、確実に「ムヒッ!」っとします。
1枚150円(5種類)。

ポストカードの納品のとき、小さな銀紙につつまれたものを「差し入れです」とくださいました。京都の“みつ豆くず湯”とのこと。早速、冷えた手と空っぽの胃をあたためるべく、いただきました。

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葛粉に混じって、みつ豆の具が入ってる!

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お湯を入れると、まあきれい。ほんのりとした甘みで、しあわせな気持ちになりました。くず湯好きの退屈君にも分けてあげたい(あげないけど)。
posted by 店主かねこ at 00:26| Comment(4) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする

2008年02月17日

■次は銭湯!

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目白台の銭湯・月の湯に初めて行ったのは2004年6月のこと。デジタル師匠とその生徒2人で写真の勉強の名のもと、目白台を散策し、ついでに銭湯に入ってから蕎麦でも食べようという撮影会をしたのだ。(その時の成果はこちらに。)いまどきロッカーがなくて脱衣籠だけの銭湯が目白台にあるなんて本当にびっくりして、おかみさんに話を聞いたり、脱衣場に備え付けてあったノートに感想を書いたりした。

その後、何度か前を通りかかってはいたものの、入浴はしないまま3年が経った。昨年の11月にふとしたご縁で、月の湯を会場にしたライブイベントに誘われ、番台に座るおかみさんと久しぶりに再会。その際に出演された町田忍氏によると、月の湯は都内で2番目に古い銭湯とのことだったが、2007年末、都内最古の銭湯であった台東区の廿世紀浴場が廃業したため、現在は月の湯が都内最古の銭湯となったはずだ。一時は全面休業となった時期もあったが、現在は週3日(火・木・日)のみでがんばって営業されている。わめぞの活動を説明して、我々でも会場としてお借りできないかと相談したところ、快く了承してくださった。

わめぞにはプロデューサー、ディレクター、進行役、運営役、美術さん、大道具さんまで勢揃いしているので、器を獲得すれば、あとはあれよあれよとコンテンツが出来上がっていく。というわけで、銭湯を会場にした古本市に、トークショー、カフェが加わった複合型イベントを行う運びとなりました。さてどうなることやら、会場を見るだけでも面白いことは保証します!

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第1回 月の湯古本まつり 〜銭湯で古本浴〜

【訂正とお詫び】
チラシ記載の月の湯入浴料100円割引券について、銭湯側の都合により「入浴料金の割引」としての使用ができなくなり、代わりに「(入浴のお客様に限り)100円相当のドリンクを1本サービス」に変更させていただくこととなりました。すでにお手元にチラシをお持ちのお客様には心よりお詫び申し上げます。尚、割引券の部分にバツ印がついたものは、割引無効とさせていただきます。誠に勝手ではございますが、ご了承をお願い申し上げます。


月の湯は昭和8年創業。木造破風造り建築で、浴場には富士山のペンキ絵、床は今ではめずらしい六角形のタイルを使ってある昔ながらのたたずまいの銭湯です。現在は週3日の営業。そんな定休日の銭湯をまるまるお借りして、古本市とトークショーを開催。カフェスペースもご用意いたします。

■日時
4月5日(土)11:00〜18:30 雨天決行

■会場
月の湯 東京都文京区目白台3−15−7
地図はこちら:http://tinyurl.com/ytdlz9
月の湯の様子はこちら:
http://www.bunny.co.jp/zousi/shop/04.7_15tukino.html
JR目白駅改札を出て左方向すぐの交番前信号を渡ったところにあるバス停から、都バス「新宿駅西口」行き(白61系統)乗車、5つめの「目白台三丁目」下車。降車して左方向最初の路地曲がりすぐ。徒歩1分。

◎古本市(場所:女湯/風呂場、脱衣所)
■参加者
火星の庭(仙台)http://www.kaseinoniwa.com/
古書ほうろう(千駄木)http://www.yanesen.net/horo/
オヨヨ書林(根津)https://www.oyoyoshorin.jp/
古本オコリオヤジ(林哲夫)http://sumus.exblog.jp/
善行堂(山本善行)http://d.hatena.ne.jp/zenkoh/
ふしあな書店(扉野良人)
岡崎武志堂(岡崎武志)http://d.hatena.ne.jp/okatake/
古本けものみち(南陀楼綾繁)http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/
文壇高円寺(荻原魚雷)http://gyorai.blogspot.com/
ハルミン古書センター(浅生ハルミン)http://kikitodd.exblog.jp/
エエジャナイカ(北村知之)http://d.hatena.ne.jp/akaheru/

▼わめぞオールスターズ
古書現世/立石書店/古書往来座/藤井書店/m.r.factory(武藤良子)/旅猫雑貨店/リコシェ/ブックギャラリーポポタム/bukuぶっくす退屈文庫/琉璃屋コレクション ほか
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◎トークショー(場所:男湯/風呂場)
■第1部 14:00〜15:00 満員御礼
岡崎武志さん「坂を登れば文学がわかる」
「坂」が出てくる小説を通して岡崎武志さんが文学をわかりやすくレクチャーします。 定員30名。
岡崎武志さんブログ http://d.hatena.ne.jp/okatake/

■第2部 16:00〜17:00 満員御礼
大竹聡さん、遠藤哲夫さん「酒とつまみと男と男」
「酒とつまみ」編集発行人の大竹聡さんと、「大衆酒場の詩人」の異名を持つ『汁かけめし快食学』(ちくま文庫)の著者である遠藤哲夫さんの酒飲み話。公開飲み会です。 定員30名。
遠藤哲夫さんブログ http://enmeshi.way-nifty.com/meshi/
「酒とつまみ」ブログ http://blog.livedoor.jp/saketsuma/

◎第1部、第2部ともに定員に達したため、ご予約を締め切りました。あしからずご了承ください。
トークショー入場料は銭湯入浴料と同じ、430円/1人1回につき
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◎カフェ(場所:男湯/脱衣所)
萬福亭チキンライス(古書ほうろう)
焼き菓子 mws a point(ムーズアポワン・目白)
お茶 乙女湯のたしなみ http://otomeyu.exblog.jp/
その他、ソフトドリンク各種、ビール、酒類の販売もあり
※数に限りがございます。売り切れ次第終了となります。
<注意!>
トークショー開催中は、トーク参加者以外の方はカフェをご利用いただけません。古本市スペースは終日出入り自由(入場無料)です。

●主催:わめぞ http://d.hatena.ne.jp/wamezo/
posted by 店主かねこ at 04:38| Comment(0) | TrackBack(0) | □イベントのご案内 | 更新情報をチェックする

2008年02月16日

■要研究

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週に1日か2日ぐらいしか営業していてなくて、かつ、その曜日は決まってないという古本屋が通勤途中にある。かれこれ1年半ぐらい、自転車で前を通っているのだが、だいたい時間に余裕のあるときは閉まっていて、急いでいる時に開いているから癪だ。

先日、ようやくタイミングが合って、表の100円均一棚だけだが見ることができた。で、写真の一冊が目に飛び込んだ瞬間に、師匠や古本ソムリエ氏には遠く及ばないだろうが、私にしてはスバヤク手が動いたのだった。庄野潤三『旅人の喜び』(河出ペーパーバックス/昭和38年/初版)。

庄野潤三の本はいつも自分で読もうと思って買って、読む前に売ってしまうことが多いので、今度こそは先に読むぞ、と毎日持ち歩いている。湯たんぽ袋を作っている時の、アイロンが暖まる間の数分間にちびりちびり読む。早く読み終えないと、次回の外市で売ってしまいそうだ。

それにしても、Mac のディスプレイ上部についているカメラで初めて本を撮ってみたのだが、自分が写り込まないようにアングルを決めて撮るのがなかなか難しい。とても古本ソムリエ氏のようにかっこよく撮れなかった。要研究。
posted by 店主かねこ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | □古本のこと | 更新情報をチェックする

2008年02月10日

■雪でも営業中

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▲JR目白駅:21時

今日は夕方から雪。雑司が谷の奥地まで歩いて来る人も少なかろうと、湯たんぽ袋をミシンでカタカタ縫ったり、バックヤードにたまっている新商品の品出しを。
桜の柄の手ぬぐいを5種類、おだんご柄、新しい猫の柄のも出しました。ショーウィンドウだけ、春を先取り中。

明日もあさっても営業します。気分は『魔法のお店』(荒俣宏訳/奇想天外社/1979年)。
15年ほど前から繰り返し読んでいる大好きなアンソロジーで、奇妙な店、不思議なものを売る店の話が11編おさめられている。
この本の序章で荒俣宏がこんなことを書いている。

「あるお店は、まるで、ぼくたちに夢を贈るために存在するかのようにみえる。町かどの古ぼけた骨董屋のウィンドにかざられた、冴えないピンクのネックレスが、あなたに思いがけない夢をとどけてくれることだって、ないとはいえない。
そうした魔法の店は、かつて街路にあふれていた(現代に生きるぼくたちにとって、不幸なのは、お店というお店が市[まち]の横暴によって街路からひっそり身を引き、今では容易にその看板を見つけられなくなってしまったこと。ただそれだけなのだ)。」

「しかし、店にまよいこむことは、ひとつの偶然であるか、さもなければ夢の体験に似ている。
それは夢からの覚醒のように、商品を買って店から一歩出たとたん、現実のものではなくなる。あなたがもしも再度そこに足を運んでも、ほんとうのところ、それはまったくかつての「空間」ではない。夢の体験に二度めはないのだ。<中略> 
店とは、無数の入口とたったひとつの出口をもつ「魔法の空間」である。あなたが何度そこに足を運ぼうとも、あなたはけして同じ入口をたどることはできない。そして唯一の出口とは、もちろん、現実へ帰る道のことでしかない。」

近隣の住人にとって、また偶然に前を通りかかった人にとって、魔法のお店でありたいと日々願いつつ、一喜一憂する毎日。お店は楽し。
   
▼『魔法のお店』11編、どれも面白いですよ。
posted by 店主かねこ at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする

2008年02月07日

■Bookmark Nagoyaにチラリ参加

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2月9日(土)から、名古屋の書店、古書店、雑貨屋、カフェなどを舞台に、本にまつわる様々なイベントやフェアが3週間に渡って開催される「ブックマーク・ナゴヤ」がスタートします。

当店もご縁あって、リブロ名古屋店の店内にてブックカバーや手拭い本などの雑貨を販売させていただきます。
このリブロ名古屋店では、期間中「名古屋一箱古本市」を開催。岡崎武志さん、南陀楼綾繁さん、浅生ハルミンさんなど古本界の著名な方々をはじめ、個性的な古書店が多数参加されるとのこと。このほか、名古屋の至るところでブックフェア、トークショー、展示、ワークショップ、ライブが行われます。すごいですねぇ。

愛知県・近県にお住まいのお客さま、なんだか名古屋が呼んでいるとお感じの方、ぜひぜひ、まずはリブロ名古屋店へ足をお運びください!

Bookmark Nagoya
ぐるり 名古屋で本わずらい。
2008年2月9日(土)〜3月2日(日)

●詳しくは公式ホームページをご覧ください
http://www.bookmark-ngy.com
posted by 店主かねこ at 20:29| Comment(0) | TrackBack(0) | □イベントのご案内 | 更新情報をチェックする

2008年02月01日

■ひなたがすきです

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ひなた猫@中村橋

明日、2月2日(土)は、誠に勝手ながら臨時休業いたします。

posted by 店主かねこ at 20:23| Comment(0) | TrackBack(0) | □お さ ん ぽ ね こ | 更新情報をチェックする