オスカー・ピーターソン最後の来日公演を見に行ったのは
2004年10月のこと。その3年後、2007年12月23日に亡くなった。享年82歳。
35年前、神戸に住んでいた12歳の少年が、そのオスカー・ピーターソンのライブを見て衝撃を受け、「このおっちゃんみたいになりたい!」とジャズ・ピアノに目覚めた。そんなエピソードから始まった、「小曽根真 X'mas Special 2008 Tribute to Oscar Peterson」。ピーターソンへの並々ならぬ熱い思いが伝わってくる、実にいいライブだった。
前半はピアノ、ベース、ギター、ドラムスでトリオ編成を変えながら。ピアノの左側後方にベースとドラム、真後ろにギターというピーターソンと同じポジションで、ピアノからはすべて見えない位置にいる。小曽根真は「どうやって合図送ってたんだろう?(ピアノに)バックミラーでもついてたんかな。俺についてこい!って感じやな」と言っていた。
途中で、ピーターソンの故郷・カナダから来たディオンヌ・テイラーという黒人女性のジャズシンガーが登場。同居人曰く「声が弘田三枝子にそっくり」とのこと。(私には弘田三枝子の声がわからん……)小曽根真が今、一押しのシンガーというだけあり、歌が上手いのはもちろん、雰囲気も素敵でした。
休憩のあと、後半はビッグバンド“No Name Horses”が共演。11人編成のうち、スキンヘッドの人が2人、モヒカンの人が1人いた。オリジナル曲「Cave Walk」など、ちょっと謎めいた、面白い感じの曲もあり、大きなホールでは迫力があって楽しかった。
アンコールでは3曲。ディオンヌ・テイラーが「サイレント・ナイト」を、2番は日本語で。最後は小曽根真のソロ「Reborn」。ちょっと涙が出そうだった。店でもしばらくはオスカー・ピーターソンをかけたい。
posted by 店主かねこ at 21:25|
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□路地裏縁側日記
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