2009年05月13日

■手を動かすこと

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2年前の駒込大観音・ほおずき千成市で購入した、緻密な刺し子のふきん。ご高齢の方が毎日少しずつ時間をかけて仕上げているそうで、「大変すぎて本当は値段がつけられないんだけど」と50代と思しき娘さんがおっしゃっていた。額に入れて飾ってもいいくらいだと思い、なんだかもったいなくて使えませんね、と言うと、「いえ、ちゃんと毎日使ってこそです。使ってください」ときっぱり言われた。

目で見て、触って、毎日使う方法を思いつく。仕事で長時間パソコンを使うが、市販のマウスパッドはどうも好きになれず、これまで手ぬぐいを折り畳んだもので代用していた。手触りが良く、汚れたら洗えるので気持ちがいいのだ。それで、刺し子ふきんもマウスパッドにしてみたら、滑りすぎず(Macの赤外線マウスの場合だが)、手ぬぐいよりもさらに具合がよかった。

刺し子は元々、布を強く丈夫にするためのものだが、それをこんなに美しい模様で仕立てるということについて、いろいろ考えさせられることが多い。作っている人の“意匠を凝らす楽しみ”という部分も大きいだろう。役立つ上に目に楽しく、生活を潤すために手間ひまを掛けられている。

残念ながら数を増やして作ることは無理とのことで、お店で取り扱うことは叶わなかったけれど、また今年もほおずき千成市に出品されたら購入したいと思っている。
posted by 店主かねこ at 03:10| Comment(0) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする

2009年05月12日

■落ち着く時間

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閉店後、店内の電気を消してから、メダカにえさをやり、盆栽や植木に水をやるひとときが好きだ。これから梅雨にかけて、苔の緑が一番美しい季節。

5月に入ってから、ハッ!と思い出してメダカの火鉢水槽の水草をチェックすると、思ったとおりたくさんの卵がくっついていた。慌ててペットボトルを用意して、卵を取り分けた。9日(土曜日)に2、3匹の稚魚が孵っていて、去年とほぼ同じ時期に産卵→孵化していることに感心する。

さっき見たら、もう10匹以上がぱぴぱぴ泳いでいた。なにも考えずにじーっと、じーっと見つめていると、頭がミクロスケールになって宇宙を感じます。
posted by 店主かねこ at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | □旅猫生物部 | 更新情報をチェックする

2009年05月11日

■「Bonhomie」配布中

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お気楽Freeマガジン「Bonhomie(ボノミー)」5・6月号が届いております。さ〜て、今月の呂波須さんは?

・ぽかぽか湯〜とりっぷ?
・ビジュアルinかまくら
・鎌倉レトロなお宿
・静岡プチトリップ
・ボノクック・うたげのススメ
・鞍馬・貴船・京の自然ウォーク
・ポエムforユー
・風景印のある風景
・ボノミーロハス!特別編

オールアナログのフリーペーパー。ライター陣のただならぬ興味の方向が、はまる人にははまります。店頭にて絶賛配布中!

ただならぬライターのお一人、B.O.G.(ぶっとびお茶目ガール)Chigusaさんより、先日、静岡のお菓子を送っていただきました。

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浜名湖銘菓〈あげ潮〉

くるみとドライフルーツとコーンフレークが入ったサクサクのクッキーで、ひとつ食べ始めたら止まらなくなるおいしさ!チーズケーキが有名なお店だそうです。
まるたや洋菓子店
posted by 店主かねこ at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする

2009年05月06日

■5月の外市

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5月の外市は月末、30(土)・31(日)です。
ムトー画伯のイラストでバナーをつくりました。上のGIFアニメーション画像をダウンロードの上、ブログ等で宣伝してくださる方、大歓迎です。はてなダイアリーの方は、
[f:id:wamezo:20090505214736g:image]
をコピー&ペーストすれば自動的ににアニメーションが表示されます。よろしくお願いします。

今回のメインゲストは「Book! Book! Sendai 杜の都を本の都にする会」メンバーが9店、仙台からやってきます。ブックカフェ火星の庭をはじめ、詩人やライター、書店員、ミニコミ発行者、情報誌出版社など、仙台で熱く活躍する人々が、どんな本を持ってきてくれるのでしょうか!楽しみです。

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第14回 古書往来座 外市 〜軒下の古本・雑貨縁日〜
2009年5月30日(土)〜31日(日)
詳細は >> こちら
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余談ですが:わたくしどうしても「本の都を杜の都にする会」と言いまつがえてしまい、いつも一旦心の中で「本」と「杜」の位置を確認してから発音するようにしています。火星の庭・前野さんが東京にいらっしゃる時までに、ちゃんと言えるように練習しておきたいです。(緊張して間違えること必須なので、言わずにすみますように!)
posted by 店主かねこ at 17:03| Comment(0) | TrackBack(0) | □イベントのご案内 | 更新情報をチェックする

2009年05月05日

■「ohitotsu」配布中

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今はなき阿佐ヶ谷の古本屋〈元我堂〉の元店長たち、
“20代はもがくのだ”トリオ(KSK、ナンダ、石ころ)によるフリーペーパー「ohitotsu(おひとつ)」が届きました。どうやら年1回のペースで待ってましたの第3号。いやかえって季刊とか隔月で出されたらこの3人らしくない。10年ぶりの第4号でも驚かないぞー。

とにかく祝・3号ということで、見かけましたら手に取ってみてください。阿佐ヶ谷・高円寺など中央線沿線を中心に配布されていますが、当店と古書現世にも若干あります。古書往来座には近日中に。不忍ブックストリート一箱古本市関連企画 ◇南陀楼綾繁セレクト「フリーペーパー=小さなメディアの放つ光」展◇ にも出品されています。
〜5月6日(水・祝)まで。

会場:ブックス&カフェ・ブーザンゴ
文京区千駄木2-33-2
TEL03-3823-5501
http://www.bousingot.com/index.html

「ohitotsu」を届けに、おおよそ1年ぶりに石ころ嬢と、わたしが”日本のヴィンセント・ギャロ”と勝手に呼んでいる、俳優の潮見諭氏が店にやってきた。前回と大きく違うのは、今年1月に二人の間に産まれた息子を連れて来たこと!

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まだ4ヶ月というのに、体重10Kgだそうな!でかいっす。

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かねてより私も本人もそっくりと思っていた石ころ嬢と「こけしのティッシュケース」。どっちがどっちやら。また遊びに来てね。
posted by 店主かねこ at 21:40| Comment(4) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする

■気力あっても体力なし

「初めて客の立場で一箱古本市を満喫したい」などと書いたにもかかわらず、2日夜から発熱。すわ、豚インフルエンザか(って海外行ってないよ!)との疑いもかかり、家の者に真顔で「保健所行ってみるか?」と言われ、「かかっているとしたら猫インフルエンザだと思います」などと、少し面白がっている自分もいたり。

朝の調子次第で不忍に行く気だったが、熱と呼吸の苦しさのためあまり眠れず、1日歩き回るのは無理だろうと判断。店は同居人に任せて終日寝ていた。夕方、熱は37度1分。たいしたことはないみたい。

日本映画専門チャンネルで松本清張生誕100年の特集をやっていて、録画しておいた『戦後文学界の巨人 松本清張』(2009年/出演:郷原宏、阿刀田高、半藤一利)、『点と線』(1958年/監督:小林恒夫)、『共犯者』(1958年/監督:田中重雄)、『黒い画集 ある遭難』(1961年/監督:杉江敏男)を続けて見る。

『点と線』はグラフィックデザイン的なカットが挟まれたりして飽きさせず、主人公の刑事に同調して見ることができて面白かったのだが、『共犯者』では根上淳扮する主人公に終始イライラさせられ、ぐったり。船越英二の役も描写が足りず、金に困っているずる賢い男には見えなかった。若い頃の高松英郎はイタリア人みたい。『ある遭難』は若き児玉清のいきいきと快活な青年ぶりが印象的。まるで別人のよう。今の俳優で言うと萩原聖人みたい。ストーリーは陰湿でいやな感じだけが残った。

4日は通販の出荷もあって出勤。雑司が谷にあまり人影がなく心配したが、午後2時頃からお客さまがちらほらといらしてくださる。関西弁の方も数組。ゴールデンウィーク中、東京を出る人も多いけれど、東京に“来る”人も増えるはず、と思って店を開けております。お時間ありましたらお立ち寄りください。

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『山手線ぐるりおみやげ散歩』
伊藤美樹著/ポプラ社刊/2009年4月発売/
定価1,300円(税込)
◎JR山手線全29駅周辺のおすすめスポットとおみやげを、全編イラストで紹介。池袋駅のページで当店を取り上げていただきました。目白駅では〈貝の小鳥〉、高田馬場駅では〈早稲田古書店街〉も紹介されています。五反田駅で南部古書会館そばのたいやき屋さんが紹介されていたのが個人的にはツボでした。
posted by 店主かねこ at 04:39| Comment(0) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする

2009年05月02日

■明日は一箱古本市

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当店の実店舗開店の第一歩は、不忍ブックストリートの一箱古本市からはじまっていたと言っても過言ではありません。2005年4月に行われた第1回目から、第7回まで連続参加してきましたが、いつも店番のため他の出店場所を見に行くことができませんでした。今回は不参加ですが、初めて客の立場で不忍ブックストリートを満喫したいと思っています。明日、明後日、2日間は谷根千へ!

◎不忍ブックストリート
http://sbs.yanesen.org/projects/sbs/wiki

◎しのばずくん便り
http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/

◎当店でも配布中です/不忍ブックストリートマップ
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posted by 店主かねこ at 16:37| Comment(0) | TrackBack(0) | □イベントのご案内 | 更新情報をチェックする

2009年05月01日

■すずらんの日

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札幌の〈すずらん鞄〉多田さんから、すずらんのお便りが届く。5月1日は「すずらんの日」。フランスの風習で、この日にすずらんを贈られると幸福が訪れるとのこと。どうもありがとう!

そういえば先日、文京区にある実家に行ったら、食卓の上にすずらんが一輪飾ってあった。家の脇の路地に自然に増えて咲いているらしい。「花が終わるといつの間にかなくなって、また春になるとひょっこり出てくるんだよ。不思議だよ。」と母が言う。
少し持って帰ればと言われたのに、忘れてきてしまった。

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すずらん鞄の新作は、新書判ブックカバーです。
「商品」→「小物」をクリック。
http://www.suzurankaban.com/
posted by 店主かねこ at 17:38| Comment(0) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする