戦災に遭わなかった地域も民家の老朽化に伴い徐々に建て替えが進んでおり、それと同時に路地の風情も失われつつある。
その変化はどうにも仕方のないことでただ見ているしかないのだが、この地域に住む友人・知人たちは、「とにかく今からでも記録しておかないと、あっという間に人の記憶から消えてしまう」と焦燥感を持っている人も多い。
わたしなどいつも自転車でさっさと通りすぎたり、歩いていてもぼんやり油断しているので、一眼レフ片手に(よく見てやるぞ!)と集中しながら歩く。幸田文 曰く、「往来には沢山、見ばえがしないくせに気をひくものがころがつている。」ふだん通っている見慣れた道だからこそ、撮影しておきたい。
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