ご縁あって、北海道の<すずらん鞄>で、革の鞄を作っていただいた。これまでアメリカ製の分厚くてがっちりした革のショルダー鞄を愛用していたのだが、鞄自体が重たく、そこにまた本だのカメラだの手帖だの雨合羽だのおにぎりだのが入るので、行商のおばさんみたいになって通勤していたのだ。
すずらん鞄店主のTさんに相談すると、表側に響かないように補強材を忍ばせたり、見えない部分のステッチを多めにすることで丈夫でかつ軽い鞄に仕上がるという。ではではと喜んでお願いして待つこと2週間。細部にいたるまで、至れり尽くせりの手づくり鞄が届いた。
裏地は深緑色の酒袋生地を選択。絶妙な位置と大きさの内ポケットがついており、電車の改札におけるスイカタッチもスムーズにできる!
反対側にはファスナー付きのポケット。
外側の裏面にもこころにくいポケットが。
かばんと一緒に、手書きの仕様書が添えられていた。Tさんがデザインを考え、図面をひき、型紙をつくり、革を裁断して縫い合わせ、パーツを作り、金具をつけ、裏地をつけ(本当はもっと細かな仕事がいっぱいあるのだろうが)、お一人で仕上げた鞄。素晴らしい仕事と思う。毎日使って、どんどん使っていくと、ちゃんと“育って”くれる鞄なんだと思う。Tさん、よい鞄を作ってくださって、ありがとうございます。
すずらん鞄
http://www.suzurankaban.com/
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おしらせ:
6月30日(月)テレビ朝日/深夜25:21〜「恋愛百景」にて、当店を取り上げていただきました。テーマは「副都心線・雑司ヶ谷デート」、父親役でロケにいらした斉木しげるさんは背が高く、当店の低い天井につっかえそうでした。ぜひご覧くださいまし!
「恋愛百景」
http://www.tv-asahi.co.jp/love100/
ほかのデザインも使いやすそうな鞄ばかりですよね。革がかっちりしすぎていないところが使いやすいです。
私がもし会社員だったら、きっとボーナスの度に新しい鞄を買いそろえてしまうでしょう……。
ぜひ、副都心線に乗る機会がありましたら、ぶらっとお越しくださいませ。
来週、立川流一門会(立川談志/立川文都/立川談笑/立川生志/立川志の吉)に行ってまいります!