第一回目以来のミニミニ古本市だったが、本の展示の仕方や、価格表示のPOPなどが工夫され、より見やすく、買いやすい展示になっていた。ご挨拶もそこそこに本箱にかじりつく。
先日ご自宅へ伺った岡崎さんの一箱<岡崎武志堂>は一番手前の正面に鎮座。ほしい本がいくつもあったが財布と相談して山口瞳「この人生に乾杯!」を選ぶ。それから、岡崎さんの奥さま謹製ブックカバーも1つ購入。プリント生地の組み合わせがどれも素敵で、表側は2種類の生地のパッチワーク、別柄で裏地もつけられている。本の厚みに合わせて調節できるデザイン、ビーズのついたしおり紐付きと、非常に丁寧に仕上げられたもの。さすが、文庫王と呼ばれるご主人をお持ちの奥さま、細部までこだわっていらっしゃる。
中身はもちろん古本にしました
他に海ねこさんで1冊(家人へのクリスマスプレゼント)、うさぎ書林さんで3冊(カラーブックス「土鈴」など)、リョダンブックスさんで1冊(獅子文六「やっさもっさ」新潮文庫版、100円!)を購入。あまりお金を持ってこなかったので、財布が空になった……。
そのあと、神楽坂のアユミギャラリーへ。留守番をしていてくれた小橋君が、金子宛に女性が一人いらしていたが、名前を残さずに帰ってしまったという。どなたかわかりませんが、ご来場ありがとうございました。(T村さんかなー?)
おみやげにいただいたお煎餅などをボリボリ食べていると、ガラガラーと引き戸を開けて入ってきたのはあひろ屋の松本さんと、カメラマンの野口さん。お久しぶりの再会。あひろ屋の松本さんは、旅猫雑貨店ではお馴染みの素敵な手ぬぐい屋さん。私は彼女の人柄にも仕事にも惚れ込んでいる。こっちがサボっているせいで、あまりお力にはなれてないのだが。
野口さんは、もう2年以上前になるが、ある本の取材で私の自宅まで撮影に来てくださったり、編集の方と一緒に路地裏散歩をしたことがある、プロカメラマン。実は私と松本さ
んとは、その本がご縁でやりとりさせていただくようになったのである。(残念ながらその本は今、絶版。)3人でしばらく、ギャラリーの椅子に座り込んで近況や今後のことなどを語らう。何気なく話していても、乾いた土に種をまき、水を与えてもらったような、そんな印象が残るとてもいい時間だった。写真展やってよかった。じんわりとそう思った。
話は変わりますが、今日、元我堂に「ミス古書」の野村宏平さんがご来店されました。明大古書講座の時、お話を聞きながら野村さんの似顔絵を描いていたので、すぐにわかりました(笑)
風船舎さんと石田書房さんを回っていらしたとか。