
たぶんこの先、何年経っても「このお店いつからやってるんですか?(近所なのに全然知らなかったー)」という質問は受けるのじゃないかと思う。阿佐ヶ谷の古本屋で店番してる時も、店は10年も前からあったのに、この質問を何度も受けたものだった。
いつも使う道が1本ずれているだけで、自分の住む町でも意外に知らない場所があるのは誰しも経験しているだろう。また、店の営業時間とは完全に生活時間帯の違う人が少なからずいて、そういう人がたまたま仕事が休みで、たまたまいつもと違う道を、普段とは違う速度で歩いていた、ということじゃないかと想像する。
質問への答え。
「はい、この店は魔法の店なので、ある日突然店が開き、次に通ったらもう見つからないかもしれません。」と言ってみると、
「あら、それじゃまた見つかる呪文を教えておいて」と切り返された。
「えー、アジャラカモクレンみぞうゆうのうずちゅう、です」
また来てくれるかな。お待ちしております。