2009年05月05日

■気力あっても体力なし

「初めて客の立場で一箱古本市を満喫したい」などと書いたにもかかわらず、2日夜から発熱。すわ、豚インフルエンザか(って海外行ってないよ!)との疑いもかかり、家の者に真顔で「保健所行ってみるか?」と言われ、「かかっているとしたら猫インフルエンザだと思います」などと、少し面白がっている自分もいたり。

朝の調子次第で不忍に行く気だったが、熱と呼吸の苦しさのためあまり眠れず、1日歩き回るのは無理だろうと判断。店は同居人に任せて終日寝ていた。夕方、熱は37度1分。たいしたことはないみたい。

日本映画専門チャンネルで松本清張生誕100年の特集をやっていて、録画しておいた『戦後文学界の巨人 松本清張』(2009年/出演:郷原宏、阿刀田高、半藤一利)、『点と線』(1958年/監督:小林恒夫)、『共犯者』(1958年/監督:田中重雄)、『黒い画集 ある遭難』(1961年/監督:杉江敏男)を続けて見る。

『点と線』はグラフィックデザイン的なカットが挟まれたりして飽きさせず、主人公の刑事に同調して見ることができて面白かったのだが、『共犯者』では根上淳扮する主人公に終始イライラさせられ、ぐったり。船越英二の役も描写が足りず、金に困っているずる賢い男には見えなかった。若い頃の高松英郎はイタリア人みたい。『ある遭難』は若き児玉清のいきいきと快活な青年ぶりが印象的。まるで別人のよう。今の俳優で言うと萩原聖人みたい。ストーリーは陰湿でいやな感じだけが残った。

4日は通販の出荷もあって出勤。雑司が谷にあまり人影がなく心配したが、午後2時頃からお客さまがちらほらといらしてくださる。関西弁の方も数組。ゴールデンウィーク中、東京を出る人も多いけれど、東京に“来る”人も増えるはず、と思って店を開けております。お時間ありましたらお立ち寄りください。

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『山手線ぐるりおみやげ散歩』
伊藤美樹著/ポプラ社刊/2009年4月発売/
定価1,300円(税込)
◎JR山手線全29駅周辺のおすすめスポットとおみやげを、全編イラストで紹介。池袋駅のページで当店を取り上げていただきました。目白駅では〈貝の小鳥〉、高田馬場駅では〈早稲田古書店街〉も紹介されています。五反田駅で南部古書会館そばのたいやき屋さんが紹介されていたのが個人的にはツボでした。
posted by 店主かねこ at 04:39| Comment(0) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする
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