店の看板に「和雑貨と古本」と銘打っているので、時々、店の前に本の束が置かれていることがある。連絡先がわかれば買い取りのしようもあるのだが、ほとんどは誰が置いて行ったかわからないので困ってしまう。同じ人なのだろうか。それにしては本の内容や年代がいろいろ混ざるので、人物像がさっぱり思い浮かばず。古いパラフィンのかかった岩波文庫が50冊以上置かれている時もあれば、森瑶子の文庫が3冊の日もある。数日前は、ポストを開けるとこんな本が入っていた。
もちろん復刻版なんですが、他に2007年版東北の観光ガイド本も一緒に入っていた。「がんばれよ!」という投げ銭的な意味があるのか、ただいらないから置いていくのか……謎が深まる。が、面白いので推察を続けたい。
「ウヘシ」「タナカ」
「エリソ」「デスソ」
「マンマ」「ルイ月」
戦時中の暗号なのかと思ったら、
「ウヘ(上)」「シタ(下)」「ナカ(中)」
「エリ(襟)」「ソデ(袖)」「スソ(裾)」
「まんまるい月」
なのでした。「マンマ」って赤ちゃん言葉かい!「るいげつ」ってなんだ!と真剣に考えてしまったよ。はは。