2004年12月10日

■肥後守知ってますか?

先日、埼玉県児玉郡児玉町というところにある、老舗の金物店を訪ねてきた。創業明治22年(125年前!)というから、そんじょそこらの町の金物店とは訳が違うのである。プロの職人が使う道工具、建築資材はもとより、刃物、鉄器、タライに洗濯板、タワシなどの家庭用品、ちょっと見には何に使うかわからない道具(小動物用の罠とか、カンジキとか)も置いてあって、金物店好きにはたまらない品揃えだった。そんな店内で、旅猫が最もそそられた品物がこれである。(↓)

肥後守1
肥後守(ひごのかみ)。私はこれを現役では使ったことがないので懐かしいという感じはないのだが、古き良き昭和世代の子供達はこの肥後守が常にポッケに入っていて、鉛筆を削ったり、ロープや小枝を切ったりと、現在のカッターナイフのように身近に存在した小刀だったそうである。これはそのミニチュア版で、キーホルダーになるワイヤーをつけたもの。

肥後守2

手のひらにすっぽり収まるサイズながら、立派に肥後守なんである。刃だって、いかにも刃物!の風貌で、小さくても手を抜かず、きちんと鋳造・焼き入れして作られている。自分で刃を研ぎながら使い込んでいく。

肥後守3

携帯できる小刀としてはスイスのビクトリノックスが有名だし私も鍵につけて持ち歩いているのだけれど、これからはそれに代わって肥後守だ。肥後守の時代だ。早速鉛筆を削ってみる。

肥後守4
肥後守5

今までにナイフで鉛筆を削ったことのない人や、慣れていない人には刃が小さくて削りづらいかもしれない。本来、刃物の扱いは練習しながら覚えていくものなのだし、カッターナイフのように誰でも何でも簡単に切れる刃物とは性質が異なるのだ。

肥後守6

この豆肥後守(キーホルダーリング付き)は旅猫雑貨店でも販売予定。税込み950円。送料は1個あたり、メール便で80円。(メール便は銀行振込・先払いのみのお取り扱いです)入荷は12月下旬ですが、ご予約も承ります。>> こちらからどうぞ。
posted by 店主かねこ at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする
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