2009年10月22日

■ネーム職人の技に驚嘆

一時期、わめぞ内で当店の帆前掛けにネーム刺繍を入れたものをイベントで着用するのが流行ったのだが、久しぶりにふぉっくす舎のNEGIさんから注文を受けた。

以前は作業服専門店の中にある刺繍工房にネーム刺繍を頼んでいたのだが、経費削減の一環なのか、その工房が廃止されてしまった。どこかにそういう業者がないかなと思っていたところ、ふと通りかかった道沿いのガラス戸の中に、業務用ミシンと、たくさんのカラフルな糸が見えるではないか。そして看板には「ネーム刺繍」と!これはしたり。

さっそく、持ち込みで依頼してみる。おじさんとおばさんが2人きりでやっている店で、おじさんの方がミシンを担当。すぐにその場でやってくれるという。で、普通はコンピューター内蔵のミシンに文字データを入力して……みたいな作業があるのだが、おじさんのミシンは戦前から使っているような年季の入った、アナログそのもの。さて、どうやって刺繍するのかしら?と眺めていると、「場所はこの辺でいいのかな?」と前掛けにチャコペンで簡単な四角い枠印をつけ、そこをミシン針の下に持っていきます。まさかね……と思っていると、やおらミシンが動き出した!

ええーーーーーーーーっ!! と、気をつけの姿勢のまま目が飛び出しましたよ。なんとフリーハンドで、ひらがな、漢字、英字と刺繍をしていくのです。どういう加減か、筆で書いたような止め・払いも絶妙についていて、ものすごい技を間近で目撃し、驚嘆、感激。これ、ミシンを多少でも使っている人ならものすごくわかると思うのだけど、たとえ下書きがあったって文字の刺繍をフリーハンドでやるのは至難の技です。

出来上がったネーム刺繍はなんとも言えない迫力があり、かつ味のある文字で、NEGIさんの前掛けが羨ましくなりました。すでに刺繍入りのが2枚あるんだけど、私もこのおじさんにミシン刺繍してもらったのが欲しくなった。

maekake_negi.jpg
おじさんに「うふふ、変わった名前だねぇ」と言われた
posted by 店主かねこ at 21:37| Comment(9) | TrackBack(0) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先日はアイコンでお世話になりました。
この刺繍加工のおじさんのお話、なんだか私も読んでいるだけでうれしくなりました。神業を是非拝見したいものです。
Posted by raizo at 2009年10月23日 20:27
ええ話ですねえ。人間、まんざらでもないね。私もついつい刺繍して欲しくなります。刺繍なしはあるのですが。
Posted by 海ねこ at 2009年10月23日 20:31
欲しい・・・というか、技を見にいきたい。
Posted by Mongo at 2009年10月23日 21:30
技を見にいって、そして、欲しい。
Posted by 海ねこ at 2009年10月23日 22:20
raizoさん
ミシンの針は、細かく左右に振れるようになっているだけで、線を太くしたり細くしたりの振れ幅をどうやって加減しているのかは、見ていても全くわかりませんでした。トートバッグとか帽子などにイニシャル入れてもらうのもいいかもしれません。

海ねこさん
人間ってすごいね、と私も思いましたです。屋号やイニシャル刺繍のご用命があればぜひに。

Mongoさん
そうそう、酒屋前掛けしてましたよね。次回は作業の様子を撮影させてもらおうと思います。
Posted by か猫 at 2009年10月24日 01:13
か猫さんありがとうございます。

いい方に縫っていただきました。
Posted by NEGI at 2009年10月24日 09:46
次回の外市はいらっしゃいますか。
往来座に預けておきますね。
前掛けつけているとかなり目立つと思いますー。
Posted by か猫 at 2009年10月24日 23:41
こんにちは!
ネーム刺繍、最近二度ほどテレビで見ました。
フリーハンドでかつ、活字のようにきれいな文字をダダダーと長年の勘だけで縫われる姿は迫力がありますよね。
テレビで見ているだけでドキドキしました。
こういう街の職人さんには頑張って頂きたいなあ。
今、無地のトートバッグをオーダー中なので、バッグに名前を入れて頂きたいです!
Posted by たびくま at 2009年10月25日 23:07
たびくまさん
そうなんですか!他にもネーム職人がまだまだいるんですねぇ。知りませんでした。
身近に、こういう素晴らしい技を持っている方がいたってことが楽しくて仕方ありません。アナログ万歳!この技を次の世代が受け継いでほしいけど、難しいんでしょうね。
Posted by か猫 at 2009年10月26日 17:32
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