風を受けて回るかざぐるまは、小さい子供だけではなく、車椅子やシニアカーに乗っているお年寄りにも人気がある。前カゴや椅子の背にかざぐるまを取り付けて、移動するたびくるくる回るのを楽しんでいらっしゃるとのこと。江戸時代には、雑司ヶ谷鬼子母神の参詣みやげとして「五色のかざぐるま」が売られていたこともあって、在庫を切らさないようにしている。
扱っているのは九州で作られている竹細工のかざぐるまで、持ち手の棒が50cmぐらいあるもの。上の写真のような竹の状差しに展示しているのだが、どうも長い棒が安定せず動いてしまって、かざぐるまが絡み合ってしまう。具合がよくない。
こういうものには、アレだ、アレが必要だ。んーと、名前がわからないけど、藁を束ねたやつ。わらたば。父親が毎年、玄関先で稲を育てているので、多少の藁が手に入る。それでわらたば作って、とお願いしたところ、わらじを作ったりしてそんなに量がないとのこと。代わりにゴザの材料で作ってくれるという。で届いたのがこれ↓
おおー、いい感じ。藁よりはちょっと材料が固いので竹が刺さりにくいけれど、ばっちりです。かざぐるまが絡み合いません。
毎日かざぐるまの展示を直す、ちょっとしたイライラから解消された。ありが父ちゃん。
これはすばらしいありが父ちゃんさん作、ござの材料で作った束(?)ですね!
(材料はい草かな?)
心なしか風車もシャキっとして喜んでいる様子・・・ステキです。
風車はもちろんのこと、ござ束ごと飾りたいわとおっしゃる
方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうです、い草です。使ってない古いゴザを解いたので、立派なリサイクルです。
かざぐるま10本お買い上げの方にもれなくプレゼント、って、10本も買う人いないか!
ありが父ちゃんは器用なので、ご希望のサイズで作ります。ご用命とあらば。
すんなり作ってくれるなんて器用なんですね。
なんだか素敵なお話です。
娘さんのお店にお父様の作品。
大事にしてくださいね。
いや、父ちゃんただ暇なだけです(笑)
なんて言ったら怒られるので、訂正。
職人気質なので、身近にある材料で工夫してなにかを作るのが好きなようです。粗末にするとバチが当たるので、大事にします。