昨年秋、明治大学アカデミーに通っている時に、お昼を食べるところを探してふらふらと神保町を歩いていたら、路地裏なのに繁盛しているカレー屋を発見。値段も450円〜500円で、ものは試しと一人で入ってみた。
コの字型のカウンターに20人ぐらいは座れるのだろうか、カレーを食べているのは私以外、全員男性だった。そういうのは全然構わないたちなので、空いている席についてコロッケカレーを注文。すると店のおばさんがスプーンの入ったお冷と一緒に、小さなデミカップ(お猪口サイズ)に入った黒い液体を目の前に置いたのである。
これはなんなんだろう、カレーにかけるソースか醤油なんだろうか、と不思議に思って、まわりの人の動きを注意深く観察するも、だれもその液体に手をつけていない。これがなにかがわかるまでは、知らん顔しておこう。
すぐにカレーが出てくる。ごはんを盛って、ねっとりとした挽肉入りのカレーをかけて、その上に野菜コロッケをのせ、さらに気持ちばかりカレーをかけてくれる。その気持ちがうれしいじゃないか。ぱくぱくとおいしくいただく。
そうこうするうちに、隣りの男性がカレーを食べ終わり、例のお猪口を持って、一気に飲み干したではないか。そうかそうか、食後のコーヒーなのだね。あたしゃコーヒーは飲めないけれど、この気持ちがやっぱりうれしいじゃないか。残すのは悪いなーと思って、隣りの人と同じように最後に一気に飲んで、再び神保町の街へ繰り出したのだった。
以来、このお猪口コーヒーのことを何度も何度もを同居人に話して聞かせたので、今日はわざわざ2人で食べにきたというわけです。ずいぶん昔からあるお店とのこと。
◎ライスカレー まんてん
http://woman.excite.co.jp/gourmet/restaurant/shop_61457.html
食べ終えて店を出るお客に対して、年輩のご主人が丁寧に
「ありがとうございました」と言う姿が印象的でした。混んでいてちょっとカレーが出てくるのが遅かった同居人には、コロッケの横にトンカツが一切れ添えられていました。「遅くなってすみません」の一言と共に……(まんてんの“お詫びカツ”と呼ぶことに。)
長く繁盛する理由がわかる気がします。
神保町って、安くて盛りのいい食事をさせる店がたくさんありますね。ステキ。これからも、ものすごくお腹を空かせて行こうと思います。
まんてん行ったことないです。
ボーイズカレーはこの間行きましたがこちらもやっぱり女子は一人。
この、水にスプーンを突っ込んでくるスタイル。
びっくりしましたがこれはありなのですか。
ありなのですね、きっと。
修行します。
まんてんもぜひ行ってみてくださいね。
水にスプーンは、ちょっと昔の“食堂”などでは
基本だったみたいです。
前の会社の上司は、水とスプーンが別々に出てきても、
わざわざスプーンを水に浸けてから食べ始めるのを
何度も目撃しました。
でも水に浸けるのは一番最初だけみたいです。
ごはんがスプーンにくっつきにくくするのと、
「洗う」っていう意味もあるのかしら。
いや、でもその水は飲むし。
謎。