2004年12月24日

■お宝発掘

洋酒天国1

先日、元我堂店主やすさん、月曜店長のケイスケと私の3人で、元我堂の新しい棚づくりと設置をした。今まで本の入った段ボールに布で目隠しをして、その上に雑誌などを平積みしていたのだが、それを白いカラーボックスに置き換えた。店内が非常にすっきりとして良くなったのだが、今まで棚がわりにしていた本入りの段ボールが15、6箱、山のようになってバックヤードのスペースを占領することとなってしまった。

箱の中身はマンガあり、美術書あり、文庫ありの玉石混合で、いきなり植草甚一の本なんかが出てきたりして3人で驚嘆した。年末の大掃除に向けて、この段ボールの山をなんとか片づけるのが課題だ。

で、私が店番の時に箱の1つをガサゴソと覗いていたら、古い『洋酒天国※』が出てきた。開口健が編集長時代の昭和33年〜35年にかけての号で、途中でかなり欠けている号があるが、20冊ばかりある。“お宝眠る元我堂”なのだ。価格は状態によって、1200円〜1800円。古い号の表紙は柳原良平のイラストではなくて人物写真が多く、E.H.エリック、フランキー堺、ジェリー伊藤などの面々が。グラビア写真も時代感はあるものの美しく、殿方にはたまらないかと思われます。

洋酒天国2

※1956年4月、サントリーの前身「寿屋」から刊行されたPR誌。当時はトリスウイスキーのブームのさなか、宣伝色をあまり出さない酒脱な内容で、多くのウイスキーファンに愛読され、洋酒文化の大衆化に大きな力となった。
編集刊行には、開高健、山口瞳、柳原良平らがあたっていた。創刊当初は2万部ぐらいの発行部数だったが、最盛期には20万部近くまで伸びたといわれている。現在発行されている『サントリークォータリー』はその流れを引き継いだもの。
posted by 店主かねこ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | □古本のこと | 更新情報をチェックする
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