2010年08月21日

■雑司が谷の道路にカニ

夜7時半すぎ、店を閉めてから用事があってひぐらし文庫さんに行こうと、自転車を漕ぎ出して30メートルほど走ったとき、前方の道路上を横切る小さな影。???、虫にしては大きいな、と思ってよく目をこらせば、カニ!

夏休みにお子さんがつかまえてきたものが逃げ出したのでしょうか、昼間ならカラスの餌食になってしまうでしょう。ひとまず保護して観察をしたいと考え、捕まえようと近づきますと、カニも必死になって逃げます。夜の雑司が谷路上でしばしカニと追いかけっこ、こちらもカニなど触るのは久しぶりですから恐る恐るでスキを見られて、民家の軒先にあったプランターと縁石の間に逃げ込まれてしまいました。

おーい、車に轢かれて死んでしまうよ〜などと声を掛けても出てきません。ついに他所様の家のプランターを持ち上げ、コーナーに追い込んだカニを捕獲!すぐに店に戻ってひとまずタライに浅く水を張って入れ、なんとなく身の置きどころに困っているようなので、近くの公園から適当な石を拾ってきて岩場を作った。

▼画像をクリックすると別ウィンドウで拡大します
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「ココダヨー」

明日、もう少し石を増やしてあげよう。

で、つい水道水を入れてしまったわけですが、このカニが海のものなのか陸のものなのかを調べなくてはいけません。海のカニだったら当然、海水(人工)が必要なわけで、飼う場合は濾過器なども必要になってくる。連れてきた以上は、とことん面倒を見なければなりませぬ。

で、調べました。どうやら「ベンケイガニ」という陸に住むカニのようです。東京湾から九州、沖縄、台湾などでも広く見られるカニで、海岸近くの湿地に生息。

◎「山原の森の夜 野生動物目撃情報」
http://yamoyo.sakura.ne.jp/benga-1.html

カニの飼い方を詳しく説明しているサイトもありました。ありがとうございます。

◎「ぱんさのカニのいる生活」
http://www.mirai.ne.jp/~panther/kani/riku.html

海岸にいる半陸生のカニと違って、海水はいらないようなので一安心。同居人と、「名前はどうする?」という相談になり、「蟹の敬三さんでいーじゃん」(蟹江敬三が好きなので)と、また安易なネーミングでいくことに。

keizo-san02.jpg
「敬三さんなんてイヤだね」

路上で捕まえた時にはすでに片方のハサミはなくなっていました。落ち着かないようで、ずっと動き回っていましたが、石と石を組んでトンネルのようなところを作ったら、そこにもぐりこんでじっとしています。ハサミで顔を洗ったりするのがかわいい。

keizo-san03.jpg
「なんでも食べますよ」

そうそう、かめきちは無事、飼い主さんの家に戻りました。1週間の短いお付き合いだったけど、楽しかったなー。


posted by 店主かねこ at 23:31| Comment(6) | TrackBack(0) | □旅猫生物部 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは!
カニ騒動?楽しく読みました。
写真のキャプションが、また笑えますね〜♪
動物って、大切に扱ってくれるところに集まるんですね!
啓三さん、幸せ者です。
Posted by ebapi at 2010年08月22日 11:22
edapiさん、こんにちは! かめきちがいなくなって寂しいなーと思っていたところに「カニ」。
え、どうして?
と自分でも不思議に思います。
通勤途中にサワガニをたくさん飼っていらっしゃる家があるので、近日コツを聞きに行ってこようと思います。
しばらくは敬三さんのことで頭がいっぱいになりそうです(笑)。
Posted by か猫 at 2010年08月22日 14:23
こんばんは。過日、メダちゃんをいただいたものです。
みちくさ市ではお話できてうれしかったです。
ようこそ敬三さん! ですね。
うちの子はカニックスといいます(下町の若旦那東MAXにちなんで…)。でも悪さすると「こらっガニ!」としかられてます。
うちのかみさんが世話してますが、なんでも食べる静かな住人です。しらす干し、鶏ササミ、ブルーベリーも好物です。サクラエビにも目がなく、まるで共食いみたいにむさぼります。(実際に複数を飼っていた頃には共食いもしました。)野菜についてくる青虫や小さなカタツムリも喜んで食べてましたっけ。
水の浄化のため炭を入れているのですが、それもボリボリ音を立てて食べます。するとおなかの調子がよくなるみたいで元気に黒いウンコします。
体を沈められるほどのきれいなカルキ抜きした水、乗っかって体を乾かせる石、あと、体を隠すことのできる壺などがあると快適らしいです。
水を替えてやると気持ちよさそうに潜ったり出たりして、ブクブクと泡を吹いて楽しそうにします。ときどき石ころや炭を持ち上げては移動させ、部屋の模様がえも自分でやってます(おもに夜中に)。
うちのカニックスはもう何度も脱皮して大きくなっているんですが、一度は脱皮の際に失敗して片方のハサミが取れてしまいました。しかし次に脱皮したら、なんと新しい小さなハサミが生えていたのです! いまはシオマネキみたいに左右の大きさが違いますが、元気に両手でご飯を食べています。きっと敬三さんも脱皮するとハサミが生えてくると思いますよ!
敬三さんに幸あれ! 青い空。
Posted by かわむらゆき at 2010年08月22日 20:57
わぁ、かわむらゆきさま、ご親切にアドバイスありがとうございますーーー!

カニックス!かっこいい名前ですねぇ。飼ってどれくらい経つのでしょうか? それから、底に砂利は敷いてますか?

家にちりめんじゃこがあるので明日、敬三さんに持っていってあげよう。あと店先の鉢植えにブルーベリーの実がなってます。それもあげようっと。あと、ハサミがまた生えてくると聞いて安心しました。エサが食べにくそうですもの。

今のところ、少ない石ころの陰に隠れてじっとしていることが多いのですが、カニックスみたいに楽しげにしている敬三さんを早く見たいものです。
Posted by か猫 at 2010年08月23日 23:31
再度お邪魔します。
うちのカニックスは、その語感からわかるように、もともとグループ名だったんです。そう、モップスとかジャックスみたいな。2005年に結成された荒川育ちのカルテットとしてもらわれてきました。ファンの間では“ニックス”(クスにアクセントね)と呼ばれて人気だったんですが、なんせ飼い方がわからなくて、一人は夜中に器から脱走して数日後タンスの裏で干からびて発見され、別の一人はあまりに体格の差がありすぎて共食いの犠牲となり、もう一人は不治の病で亡くなってしまい、最後の一人が残ったのです。当面、新メンバー募集はせず、ソロ活動でいくことにしてもう2年はたつでしょうか。“ニッちゃん”の愛称で親しまれ、もう3回も脱皮をし悲しい過去を脱ぎ捨てつつ、一回り大きくなって活動中です。
複数で飼うほうが楽しそうに思ったのですが、1匹ごとにある一定のテリトリーが必要なようで、器が狭くて個体の体格に差があると、餌が十分にあっても共食いの悲劇が起こるようです。
ニッちゃんの家は、古道具屋でみてかっこよさから衝動買いした6角形の瓶です。砂利は敷いていません。最初は玉砂利も買ってみたのですが、掃除がたいへんなので使わなくなってしまいました。そこにゴロっと大きな石を入れ、シェルターとしての壺と炭と家庭用浄水ポットの使い古したカートリッジ(少しは浄化作用が残ってるだろうという貧乏性な発想で…)を放り込み、カルキ抜きした水道水を水深5cm以上にはなるように注いでいます。
餌は水面に出ている炭の上に置いています。水に濡れたり水中に落としたりした餌はあまり食べないようで、ドライ好みです。ギムレットが好きかもしれません。たとえば乾いたサクラエビなど、片手で口に突っ込みむさぼりつつ、一方の手でもう1匹のエビをしっかりつかんで離さないという、強欲なところも垣間見せます。部屋の掃除は3日に1回くらいでしょうか。もりもり食べてぶりぶりウンコするので、けっこう汚れます。「ザリガニの餌」という市販品も食べますが、とにかく雑食性でなんでも食べるのでおもしろいです。桃の皮など、生まれ故郷にはないはずのフルーツ類に食いつきがいいのが不思議です。そして脱皮にはいつも驚かされます。なぜ2匹いる?! え、死んじゃった!? といつもドッキリです。それほど完璧なスーツを残すのです。脱皮前には急に食が細くなり、脱皮直後は体が柔らかくて弱いのでとても警戒心が強くなり、日中はずっと壺の中に隠れています。
敬三さんの暮らしぶりもときどき公開してくださいね。楽しみにしてまーす。
Posted by かわむらゆき at 2010年08月25日 01:33
おおー!すごい!カニに歴史あり……
かなり熾烈な生存競争があるのですね。
もう5年も経つのですか。すごいなー。
いろいろ教えてくださってうれしいです!

定休日明け、入れてあった水が結構汚れてました。掃除しやすいように小プールを作りました。
まだほとんどものを食べている様子がないのが心配です。
Posted by か猫 at 2010年08月25日 04:38
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