2005年01月18日

■地下室の古書展

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本を買うと飲み物一杯無料

午後、阿佐ヶ谷から中央線でお茶の水へ。歩いて神保町の古書会館。本日までの「アンダーグラウンドブックカフェ」を見に行く。今回は会場内で美篶堂(みすずどう)のノートなども販売されるというので楽しみにしていたが、目当てのノートはなかった。

古書展の方は、森井書店の民芸や版画に関する本に興味があったが、それなりの値段がついており手が出ない。岡本文弥の「文弥芸談」、欲しいなーと思いながら見送る。三月書房の小型本で狩野近雄の随筆集「食いもの好き」は獅子文六についての文章や、伊藤整との対談があるので購入。好きなんです、この小型本シリーズ。

20万円とか40万円とかの稀少な豆本は横目で睨みつつ、西秋書店のコーナーで掘多恵子「返事の来ない手紙」、種村季弘・池内紀編「温泉百話」など。堀多恵子は堀辰雄の妻で、信州追分の四季や思い出などを手紙の形で綴った随想集。串田孫一の装幀もいい。

児童書が並ぶ一角で、ふと思い出した本があって「まさかね、あるわけないよ……」と思いながら棚を眺めていたらその本があってびっくり。その本とは。去年の暮れに三鷹の上々堂で、いぬいとみこ作「くらやみの谷の小人たち」という児童書を買って読み始めたのだが、これが「木かげの家の小人たち」という本の続編らしく、「木かげ〜」を読んでいないと“空いろのコップ”とか、“ハトの弥平”といったキーワードや背景が今ひとつわからない。それで「木かげ〜」の方を見つけて先に読まなければ、と思っていたところだった。

この本は1959年に中央公論社から出版され、その後絶版になったが1967年に再び福音館書店から出版された。(現在、文庫でも入手可能。)

『むかし 明治時代の中ごろに、イギリス生まれのふたりの小人が日本へわたってきて、人に知られずに住んでいました。そして大正時代のはじめごろ、その小人たちは、ケヤキの木かげに建っている森山家にあずけられました。空いろのふしぎなコップといっしょに。』

第二次世界大戦を背景に、イギリスからきた小人バルボーとファーン、そして子供のロビンとアイリスを愛し続ける少女、森山ゆりを中心に展開する物語。佐藤さとるやメアリー・ノートンの小人の物語は大好きで何度もくり返し読んでいるのだけれど、この本は今まで全く知らなかった。楽しみに読んでいきたい。
posted by 店主かねこ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | □古本のこと | 更新情報をチェックする
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