内容はもちろん面白いのだが、角田光代さんの解説。
「読んでいてつくづく思うのは、岡崎さんはどこかおかしいということだ。ご自分でも本書の中で「ビョーキだ」と言っている。本当にそうだと思う。だって、毎日毎日、いい年をした大人が、古本屋を訪ねずにはいられないのだ。」
いいなぁ(笑)面白い。
岡崎さんの著書『古本でお散歩』にも書かれていたが、「本棚との対話」という言葉、たくさんの古本屋を見れば見るほど実感する。店主が手間暇かけて作り上げた作品を読むように、本棚を見ていくこと。今回の『古本生活読本』で心に刻んだ岡崎さんの名言。
「本は、たくさんの視線で指紋をつけられることで熟成する。」