雑貨と古本、合わせて20箱ぐらいになり、宅急便だとかなりの経費になってしまうため、自分の車でせっせと運んだ。愛車のローバーミニはその名の通り小さいので、一度に全部の商品を積み込むことができないのである。片道、日曜日は道が空いているので40分、月曜日は1時間ほどかかる。松坂屋の仕入部担当者の方はカーゴを持ってきてくださったり、荷物の積み込みを手伝ってくださったりと非常に親切で好感を持つ。過去の経験上、デパートの社員というのは取引先には割と高飛車だったり、意地悪したり、気の利かない人が多いイメージだったのだが、松坂屋は銀座という一等地にありながら、警備の方まで人情派。それだけで気持ちが軽くなる。

大手町、午後6時半。左手は皇居。
帰り道、神保町の三省堂書店に寄って、毎年受講している近代文学館「夏の文学教室」の受講券(6日間通し券)を購入。『文学にみる「食」と「暮らし」』というテーマで、青木玉、古井由吉、平岩弓枝、嵐山光三郎、黒岩比佐子、椎名誠、重松清、角田光代、川本三郎などなど、今年も豪華な講師陣で、どんな話が聞けるのかが非常に楽しみなのだ。なんとか全部の講義を聞くべく、がんばって通おうと思う。当日1日券もあるので、興味のある講師だけを受講することも可能。
第43回 夏の文学教室『文学にみる「食」と「暮らし」』
2006年7月24日(月)〜29日(土)
後援:読売新聞社 会場:有楽町よみうりホール
日本近代文学館ホームページ
http://www.bungakukan.or.jp/
11日(火)は松坂屋閉店後の夜7時半〜会場での展示作業。友人のH中さんに手伝いに来てもらい、約2時間で作業を終える。閉店後は館内のエアコンが切られ、古書店のみなさん汗拭き用のタオルをびしょびしょにしながら、サウナ状態で大量の古書を運ぶのだ。
平台1台(畳一畳分)の我々とは仕事量が違う。これを年に何度もやっているんだからすごい。
作業中、仙台の一箱古本市を終えたばかりの南陀楼綾繁さん、古書ほうろうの宮地さんご夫妻、目録掲載品の搬入に来た海ねこ姉さんにも会えた。南陀楼綾繁さんは準備が間に合わなかったらしく、平台がスカスカだから旅猫雑貨店の本を置いてもいいよ、とおっしゃ
っていただき、文庫と単行本を一箱ずつ、南陀楼綾繁台に出張販売しております。
さてさて、初日はどうなることでしょう。来週月曜日までやっていますので、連休中お時間のある方はぜひ足をお運びくださいませ。
松坂屋 夏の古本フェスタ
銀座ブックバザール
2006年7月12日(水)〜7月17日(月・祝)
会 場:銀座松坂屋 7階催事場
http://www.matsuzakaya.co.jp/ginza/saiji/ginza_e.shtml
営業時間:午前10時30分〜午後7時30分
※木・金・土曜は午後8時まで
最終日は午後6時閉場
でも来てくれたらうれしいぞ。
作家の生の声を聞けるだけでも貴重ですが、
夏の文学教室は誰でも気軽に参加できてホントお得です。
今までで印象に残っているのは、
高橋源一郎の宮沢賢治論とか、
詩人・平出隆の萩原朔太郎と散歩、
町田康の講演もおもしろかった。唯一、笑い取ってました。