銀座松坂屋のお客さまは、6月のアンダーグラウンド・ブック・カフェの時と異なり、男性よりも女性客の比率が高くて、UBCでは完売した矢羽根や折り紙柄のブルー系のブックカバーはほとんど動かず、印伝や真田紐、鳥獣戯画といったシックな女性向けのカバーがよく売れた。そして手拭い本もUBCに続いて快調。計50本以上お買い上げいただいた。本としても手拭いとしてもお楽しみいただければ幸甚です。
5日目のこと。売り場の整理をしていると、ブックカバーをお買い上げの女性のお客さまが、支払いのあとすぐに手持ちの本に使いたいとのことで、松坂屋の社員が文庫をカバーに入れようとしたが入らない、ちょっと見てほしいと言われる。レジカウンターへ行ってみると、お客さまがお持ちの文庫は集英社文庫で、文庫本の中でも背の高いサイズ。新潮、角川、講談社、中公、ちくまならOKなのだが、集英社、文春は入らないタイプの縫製仕様だった。お客さまはご立腹で、そういうことは予め表示しておかないとおかしい、家に持って帰ってから入らなかったらどうするのか、とお叱りを受ける。まさにその通りで、こちらの配慮不足。
とても気に入って買ったブックカバーなのに、本が入らないなんて、私だって悔しくなるはずだ。誠心誠意、謝罪する。たいへんありがたいことに、他の品に交換するとおっしゃってくださって、一緒に旅猫雑貨店のコーナーへ。他にもお気に召したカバーがいくつかあったそうで、お客さまの集英社文庫を実際に入れてみながらお選びいただく。初めは怖い方だなと思ったが、お話するうちに私のような小娘(?)を気に入ってくださったのか、他にもしおりや手拭い本を追加でご購入くださった。いいお客さまでほっとする。もちろんすぐに問題のブックカバーには、「文庫本のサイズによっては、カバーに入らないことがございます」という表示を添付した。
ブックカバーも縫製の仕方によって、外寸は同じでも本を入れにくかったり、縫い目が邪魔して入らないことがある。それから、一概に文庫本といっても、出版社によっては5ミリ近くも大きさに差があることをご存知でない方も多いはずだ。今後、イベント出展やサイトの表示でも、そのあたりのことをきちんと表示しなくては、と思い知った。それと、私の役目としてメーカーにもこの点を伝える必要がある。集英社文庫も入るよう縫製方法や型紙を変更するのか、それが無理ならばメーカーが出荷する時点で、注意書きを入れるよう要請してみるつもり。
最終日は18時閉場で、搬出作業。雨の中、同居人に車で待機してもらい、一人で箱詰め、計22箱を大きなカーゴに載せる。搬出を手伝ってくれた松坂屋の社員に、「これホントに積めるのォ!?」と不思議がられながら、ローバーミニにぎっしりと隙間なく詰め込む。意外と積めるんです。
その後、日比谷のまい泉でひっそりと打ち上げ。今回もいろいろ勉強になったなぁとしみじみ。最後に、お世話になったポラン書房さん、じゃんがら堂さん、出展を促してくださった古本海ねこさん他、参加古書店の皆さんに心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
おとといの日曜日にお邪魔しました。
ブースは古本も雑貨も両方あってワクワクしました。
欲しかった「徹子の部屋3」を頂戴しました。もう感激です。!
最終日のお話、すごい感動しました。
気持ちのしっかりした方に愛される空間を
作れる旅猫さんは、やっぱりすごいです。
私も旅猫さんを見習いたいです。
イベントは、色々な出来事や人に会える貴重な
勉強場所だと改めて思いました。
これからも時々ご一緒できたらと思います。
それではまたー。!
激励のドリンク剤を持って行ったので、お目にかかれず残念でした。
私は真田紐を求めました。シックですてき。
お気に入りの河出文庫が入ってます(笑)。
消費者の声をメーカーを繋ぐことは、販売現場の貴重な仕事ですね。
小娘(?)、ガンバレッ!!
マメに動いていらっしゃいますね!こちらこそ、見習わないといけません。
私も西荻のトークショー行ってみたかったんですけど叶わず。
「徹子の部屋3」はね、岡崎さんが1と3だけ持ってて、
2がまだ見つからないんや、と聞いた翌日に出会った本です。
一瞬、「あっ!2だっ!!」と思ったら3だったという(笑)
お買い上げありがとうございました。
またイベントでご一緒できるよう精進いたします。
>Nさん
むむむむ、ドリンク剤、その後の行方は……
お心遣いに感謝です。
そしてブックカバーのお買い上げまで!
ありがとうございました。
河出文庫もOKということで(笑)
少々くたびれた小娘ですが、がんばりますッ!