■「郷土玩具の魅力を知る」その1
■「郷土玩具の魅力を知る」その2
〈全日本だるま研究会〉発行の会報誌「だるまNEWS 3月号」にて、当店で1月に開催したイベント「七転八起 だるまつり!」をご紹介いただきました。
福島のだるまや、たくさんのだるまグッズを展示してくださった〈だるチャンプロデュース〉の代表・貴山圭子さんは全日本だるま研究会の会員でもあり、そのご縁で会の中村浩訳さんが記事にしてくださったものです。店の写真とともに、がんばって作ったチラシも載せてくださって、本当に有り難く、うれしく思います。
だるまをこよなく愛する会員のみなさんが寄稿したり、だるまに関連するニュースを集めて掲載されているこの会報誌を初めて拝読しましたが、いやぁ、面白いです。NHKに「熱中人」という番組がありますが、熱中している人ってなんでこんなに面白いんですかね。また、若手の会員の方が、だるまに出会って会に入る経緯も興味深く読みました。
実は昨年秋、貴山さんに全日本だるま研究会が年1回行っている、だるま産地を巡る旅行にお誘いいただいたのですが、ちょうど高円寺フェスのこけしイベントの日と重なっていて同行できなかったのでした。だるまのことをもっと知りたいと常々思っているので、今年は行けるといいな〜、行きたい!
当店では引き続き、福島のだるまをはじめ、だるチャンプロデュースのだるまグッズを販売中です。
そして、こちらは2月に当店で展示イベントをしたΩ社・亀井さんが、"いちもんのさる"という名義で新たに発行を始めたフリーペーパー「今日の玩具」。当店で配布中です。記念すべき第1号は「鷽(うそ)」。主に東京都内で入手できる、鷽替え神事のあの木彫りの鳥がテーマです。ホントの話。
架空広告や架空民芸品を手がける亀井さんも、相当な郷土玩具ファンであり、神社で頒布される縁起物を蒐集されたりしているとのこと。ただ「好き」とか「知っている」だけではなく、それを「伝えたい」「広げたい」というアツ〜イ気持ちが形になった!のであります。
こけし界も若いファンが増えて、第3次ブームなどと言われています。第1次(戦前)、第2次(昭和40年代)とあったのですが、その間って、なんだったんだろう?どうしていたんだろう?と考えます。
日本人が、何世代かに渡って技術を伝えながら作り続けてきた工芸としての価値が、ともすると忘れられてしまう時期があった。それは戦争だったり、経済の高度成長期だったりしたのでしょう。そしてなにかのきっかけで、またその価値に気づく時期がある……
郷土玩具には、その土地土地の歴史や宗教、生活風習などが色濃く反映されています。それぞれの土地に根差した、たくさんの魅力ある郷土玩具や縁起物について知るのは、日本人としてとても心が豊かになることだと思うのです。そしてブームがいいか悪いかはここでは別として、それらを購入する人が存在することで、また技術が受け継がれていきます。
だるま、こけし、犬張子、招き猫など以外にも、味のある、ユニークな郷土玩具や縁起物はたくさんあります。それらを知るきっかけづくりとしての、「今日の玩具」に期待するとともに、応援していきたいと思っています。
亀井さんが見せてくれた私物、福岡の土人形〈門司ヶ関人形〉です。なんと愛らしい! この土人形も一度廃絶したのち、門司の上村誠さんが復活させ、製作を受け継いでいらっしゃいます。
◎今日の玩具
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