今日のゲストは早稲田・古書現世の向井透史さん。イヨ!若旦那!と掛け声のひとつも掛けたくなったが、もちろんそんなことはできないです。向井さんが古本屋として働き始めた時の話から、バブル期の話、そして現在の話へ。
昔は市場に“地方荷”といって、地方の古本屋が東京に本を送って市場で売る、ということがよくあったが、今は地方でもインターネットで相場を掴んで自ら販売してしまうので、市場に出す必要がなくなった、市場で扱う本の量も、昔より大幅に減っている、とのこと。
また、昔の古本屋は丁稚制で人手があったので、朝8時ぐらいから開いていた。(今は10時半〜11時ぐらい。朝、市場に行って入札してから開店)夜も夜間の学生のために11時頃まで開いていたそう。
古書現世といえば、つい最近も深夜のケーブルテレビで再放送されていたテレビドラマ『気まぐれ天使』。山田吾一が店主で、2階に石立鉄男が下宿している古本屋として、昔の古書現世が映るのだ。向井さん曰く、石立鉄男は感じが悪く、一言もしゃべらなかったそうだ。私の同居人の家のすぐ近く(雑司が谷)で、やはり石立鉄男が水道屋という設定の『水もれ甲介』の撮影をしていた時も、鉄男は撮影現場に集まる子供達に「うるせぇ、あっちへ行け!」などと暴言を吐いていたらしく、同居人は(テレビで見るのと全然違う人だ…)とショックを受けたという。ちなみに『水もれ甲介』で使われていた水道屋は、3年ほど前に取り壊されて更地になっている。
最近、古本屋に来るお客さんが変わってきていて、女性が増え、横柄な人が減ったという。また、古本屋には時々変な人がやってきて、7〜8年前、スーツ姿で頭に鎧兜をかぶった人が来店。帰りにその兜を店に忘れていき、向井さんが兜を持って追いかけた、というエピソードが可笑しくて、教室で笑いをこらえすぎて少し泣いた。
最後に、早稲田古書店街の現状として、毎月のBIGBOX古書市はとてもよく売れる催事で、ここにいい本を持ってきてしまうので店売りがどうしても弱くなってしまう。BIGBOXだけで終わってしまって早稲田まで人が流れてこない。どうやって早稲田まで来
てもらうかが今後の課題だという。
講義のあと、岡崎さん、向井さん、生徒有志で明大の学食へ。土曜日なのにとても混んでいて、席がばらばらになってしまい、お話できず。
その後、一旦中野の自宅に車を取りに行き、雑司が谷の事務所へ。昨日まで準備していた商品10箱ほどを積み込んで、6時に再び神保町へ。いもやでとんかつ定食をかき込み、7時から東京古書会館にてアンダーグラウンドブックカフェの搬入作業。今回はハタナカさんに搬入の応援に来てもらった。その場勝負で展示していき、1時間ほどで完了。
“小粋なブックカバー”新作も多数ございます
好評“手拭い本”は箱付きになりました。「日本のこと秋編」「お米のこと」「小豆のこと」が新たに加わりました
本を包むのに便利な、ポリエステルちりめんの風呂敷。シワが気にならず、洗濯機でどんどん洗えます。ドロップバッグ包み、ショルダーバッグ包み、合わせ包み、お使い包み、いろいろな包み方のサンプルをご用意しました。古書展へ行くときの必須アイテムとして、みんなが風呂敷を持って歩くようになったら素敵ですよねぇ。
今回の目玉(?)は昔ながらのトタンの湯たんぽ。UBC仕様の特製袋付きです。冬の読書のお供に。
そうなるといつも目に浮かぶ湯たんぽであります。
今年もそろそろ登場してもらおうかな〜
ブックカバーもついつい買っちゃいそうだな。
“手拭い本”手にとってみたいです!
この間の古本市は手ぶらで行ってしまい、ちょっと反省…
風呂敷、いいですね! 絶対便利だし、粋ですね。
そういえば着物のカップルもいたりして、粋だなと思いました。
谷中・根津あたりの街によく似合います。
うらやましい。素敵。私はいつも自転車に乗ったりして
動きがバサバサしているので、憧れますけど無理そう…。
今は風呂敷もモダンでかわいい柄が多いので、
洋服で普段持ち歩いても全然違和感ないですよ。
お試しあれ〜。