2006年10月22日

■秋も一箱古本市

今回は忘れ物をしないよう十分にチェックをして参加してまいりました、秋も一箱古本市。4カ所の大家さんのうち、宗善寺というお寺の境内に出店。

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同じ会場には我が古本師匠・岡崎武志さん、そして晩鮭亭さん(サノシゲ食堂)、退屈男さん(ちくわ文庫)と、書物ブログで有名な方々のお姿があり、大相撲の三役揃い踏みみたいだった。11時開始と共に、お客さんが次々やってきた。

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今回の箱のテーマは「給食当番」。牛乳運搬用のアルミ箱に、沖縄・宮平牛乳の瓶を置いて、POPスタンドを立ててみた。給食のおばさんのつもりで割烹着も着ていたが、黒だったのであまり気付かれず。やはり白い割烹着で頭に三角巾、ぐらいやった方がよかったかもしれない。本とは全然関係ないところだけれど。

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お隣は、初参加で、見事、南陀楼綾繁賞を受賞した石ころ書房。元我堂で鍛えた品揃え、お見事でした。水引を使ったスリップもとても凝っていた。

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晩鮭亭日常さんのサノシゲ食堂は、佐野繁次郎装幀の本ばかりを集めた箱で、見応えがあった。退屈男さんと並んで2人共ずっと立ちっぱなしで、「いらっしゃいませ」「どうぞお手に取ってご覧ください」とお客さんに声を掛け続けている姿が印象的だった。僭越ながら個人的にお二人に「接客がよかったで賞」を差し上げたい。全然いらないとは思いますが。

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一箱古本市の「ミスター完売」の異名をとる岡崎武志さんの箱。今回も、途中でブックオフにせどりに行って追加した分まで完売(帰りが楽でいいなぁ)。注目は小学生の娘さんが書いたPOPで、「読むは古本!!」という力強い文字の下に、女の子(ご
本人?)の顔、その視線の先には小さな猫(マシロちゃん?)が一箱を出している。女の子は「古本ですか!?ですか!?」と猫に聞いている。猫が「古本ですよー」と答えているというもの。うーむ、古本養成ギブス、恐るべし。

今回旅猫書房にて売れた本を記しておく。

・秋山ちえ子『雨の日の手紙』(文春文庫)
・高田文夫『江戸前で笑いたい』(中公文庫)
・白洲正子『おとこ友達との会話』(新潮文庫)
・白洲正子『夕顔』(新潮文庫)
・阿佐田哲也『黄金の腕』(角川文庫)
・枝川公一『今日も銀座へ行かなくちゃ』(講談社文庫)
・加藤陸朗『カラーブックス/千代紙・型染紙』(保育社)
・『西洋の詩を読む人に ポエムライブラリィ4』
 (東京創元社/S31年/装幀:花森安治)
・新美敬子『旅猫三昧』(講談社文庫)

時間切れ……つづきはまた書きます……
posted by 店主かねこ at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | □古本のこと | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「接客がよかったで賞」ありがとうございます。一箱古本市の打ち上げでは何も賞に絡めなかったので、うれしいです。
すみません、僕もかねこさんのあの日の服装が割烹着であるとは気づきませんでした。
今、思い出しても楽しい1日でした。次の機会があればもっとたくさん本を持っていってもっとたくさん売ってやろうと思っています。
Posted by 晩鮭亭 at 2006年11月12日 00:46
晩鮭亭さん、コメントありがとうございます。
本当に、素晴らしかったですよ、尊敬します。
お二人の姿を見ていて、
こちらもサボってないでしっかりやらねばと
背筋が伸びました。
景品は出ませんが……(笑)

来年春も出られるといいですね。
サノシゲの次はどんな編集でくるのか、
実に楽しみでございます。
Posted by か猫 at 2006年11月12日 02:19
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