シノさんが店内に置いてあるわらじを見て、雑司が谷に布わらじ作りの先生がいると教えてくださった。毎月、第1,第3月曜日に教室があるので、一緒に行こうと誘われて、第1月曜日の今日、お昼にシノさんと待ち合わせ、教室のある“ことぶき会館”へ出掛けた。
ことぶき会館は豊島区の公民館のようなところで、日本舞踊やコーラス、手話、囲碁・将棋など区民のサークルに、安い値段で広間や、ちょっとしたホールを貸してくれる施設である。

2階の20畳ほどある日本間が布わらじ教室の会場だった。日当たりのよい静かな部屋で、掃除がしやすいように、ビニールシートが敷いてあり、布わらじ製作台が人数分置かれていた。

この製作台は先生の手づくりとのこと。

まずは、先生が用意してくださっていた、端切れを細く割いた生地の中から、自分の好きな色を選んでいく。

ぞうりの縦糸になる縄。先生が端切れを5本掴んで、手のひらでひゅるひゅる〜と揉むようにすると、魔法のように固い縄状になってしまう。

左のおじいさんが先生。本職は雑司が谷の学生向け下宿のコックさんだそう。

最初の編みはじめのところを、先生にやってもらう。先生は台ではなく、自分の足の指を使って作ってしまう。

編みはじめのところがつま先になる。

4本の縦糸に端切れ布をどんどん編み込んでいく。左右に引っ張ると、わらじがどんどん細くなってしまうので注意。

途中に赤とか黄色の差し色を入れると面白い。

ここまでで1時間ぐらい。いやはや、初めてだからか、結構時間がかかります。

シノさんはどうしても幅が狭くなっていってしまって、先生が何度も「はい、ほどいてやり直し」と言うのでちょっと凹み気味。シノさんがんばれー。

「はい、あんたはもうそのぐらいで鼻緒つけるから」と言われ、手を止める。鼻緒も端切れの色具合を揃えて、先生がひゅるひゅる〜と縄をなってくれた。

「最初だから」と言って、先生がどんどんやってしまいます。

あら、ついちゃった。

さらにかかとの方へ編み足します。なんとか履けそうなぐらいの大きさになったかな?

裏側はこんな風になってます。

余計な布をハサミでじょきじょき切る。

まだ前ツボのところを留めてないのですが、とりあえず今日はここまで。途中、お茶を飲んで休憩が1回あったけど、約3時間もかかってしまった。わらじ職人の道は遠い。次回はもう片方を同じように編みます。乞うご期待。
子供の頃、ばあちゃんにわらじ作り教わった事あったのを思い出した!ちゃんと「藁」でこの先生のように「足」で教えてもらったなぁ〜
・・・もうすっかり忘れているけれど。
オリジナルわらじ(笑)
年末年始で、作り方を思い出しておいてください。
…しかし、、、全く思い出せないから無理〜
か猫さんがんばれ〜