ご近所の方から「古い本がたくさんあるから見に来てよ」と言われ、行ってきました、初めてのお使いならぬ、初めての宅買い。お客さんの家まで行って古本を買入れることをこう呼ぶのだそう。うわー、古本屋さんみたい〜。なんでも経験なので、とにかく電卓片手にはせさん治。
70代と思われる奥さまに迎えられて本棚を拝見。亡くなった旦那さんが本好きだったそうで、ほとんどの本に紙のブックカバーがかけてあって状態がいい。藤沢周平や司馬遼太郎など、時代小説もたくさんある中、あっ、幸田文の『おとうと』(S32年・谷内六郎装幀)が!なんてうれしい発見もあったりして、50冊ほどお譲りいただいてきた。うち10冊を均一用(均一といっても20冊ぐらいしか入らない箱が1つなのホホホ)にして、早速店頭に並べたところ、すぐ7冊売れてしまった。
よく古本を買ってくださる奥さんなんか、私が台車に古本いっぱい積んで歩いているところを目撃して、「なんか入ったと思って来てみたわ!」なんて、まるで関西のゴッドハンド氏のようなことをおっしゃる。何度か本を買ってくださっている80代(もしかしたら90代?)のおばあさんも、均一と店内で8冊も買ってくださった。ありゃりゃ、みなさん思ったよりよく見てるんだなぁ……。
見てないようで見てるー見てないようで見てるーというイエモンの曲が頭の中をぐるぐる回る。常に棚を変化させること。(←自分への忠告)
ところで本日、什器に新顔が到着。
店作りはまだまだ発展途上にあって、棚の増殖を計画中。古い文机を買い足した。
これまで床に置いていたコタツ櫓のガラステーブルを、文机の上に。よく売れる箸置きが見やすくなった。文机にはまもなく入荷の春向け雑貨を並べようと思っている。