2007年08月11日

■リクの靴

■お知らせ■
8月12日(日)から16日(木)まで夏休みをいただきます。お店も、メールのご返信も、商品の発送もお休みです。あいすみません。
17日(金)からは通常通り営業いたします。


早稲田古本村通信というメールマガジンに今年の2月から毎月1回、コラムというか、わめぞエリアの散歩案内みたいな駄文+写真(『気になる「わめぞ」の点と線』)を書かせていただいている。発行予定の毎月10日が近づいてくると、もうアワアワしながら写真を撮りに行き、文章を添える。地図を書く。毎月の宿題みたいになっている。

それで、今月10日にすでに配信された記事の中に、今までで一番の特ダネが。

夕暮れ時の目白台、神田川沿いの遊歩道で、最初、おかしな人形をかかえて歩いてくる愉快なおじさん、と思って、その人形をよく見たら、首と手足がぽくぽく動くのです。あれれ、人の顔を見て仕掛け人形を動かしているのだな、とにやにやし、すれちがいざまにもっとよく見ると、その人形が少しぬめっている。ややや!ホンモノ!?カメだよ、大きなリクガメ!!!!!
おじさんが甲羅の左右をがっしりとつかんで、カメを垂直にして胸の前に抱えているので、カメの腹(?)が正面に見えていたのだった。慌てておじさんのあとについて行く。

riku_01.jpg
待ってましたとおじさん、自慢のリクガメを地面に降ろす。靴履いてるよ!手作りであろう靴は、革とニットのようなものでできていて、足首(あるかは不明)のところでマジックテープで留めるようになっていた。こんなに大きいリクガメが路上を歩いているのを見たのは初めてだ(そりゃ見たことある人の方が少なかろう)。頭からしっぽまで、50cmぐらい。前足が恐竜みたいなウロコというかトゲで覆われている。甲羅はゴツゴツ隆起しているが少しツヤがあり、しっとりしている感じ。

riku_02.jpg
リードで繋いでいるわけではないので、おじさんが甲羅を持ち上げて方向を修正するが、何度やっても車道の方へ出て、おじさんと反対方向を向いてしまう。わたしの方に向かってきたので手を出したら、鼻で「ふんほふんほ」と匂いを嗅いだようだ。「咬まれることあるからねー」とおじさんがカメを引き離す。もうちょっとで触れたのに……

年は10歳だという。名前は?と聞くと、「なまえ?ふふふ……リク……」と小声で、あまり教えたくない様子。「リク」なのか「リック」なのか、はたまた「リッキー」だったのか、聞き取れず。勝手に「リク」ということで。

常におじさんの意思と反対に動いていってしまうリク。「家に帰りたいのかな?」と言ったら、「今日は歩く距離が短かったから、もっと歩きたいって言ってるんだよ。家は反対だから。帰りたくないんじゃない」とのこと。そうこうしているうちに、リクの動きが激しいので、靴が脱げてしまった。

riku_03.jpg
「ほらほら〜もう帰るよ〜」とリクを抱えて靴を履かせるおじさん。もがいてイヤイヤをするリク。なにか、割り込んではいけない親密な空気が流れる。おじいちゃんと孫みたい。わたしはハッとして、しつこく質問攻めにしたことをすまなく思った。

メルマガの記事中、蟲文庫の田中美穂さんに向けて「種類がわからないので、知っていたら教えてください」といった内容を書いたところ、配信されてすぐにメールをくださった。お許しを得て引用させていただきます。

> あのカメは、ケヅメリクガメ(蹴爪リクガメ)というカメです。
> ケヅメリクガメには、甲羅が滑らかなタイプのモロッコ産と
> ゴツゴツしたガーナ産との2タイプがあるのですが
> これはどうみてもガーナです。
>
> ペットショップなどに普通に売られているリクガメの中では
> 相当大きくなる種類で、甲長(頭や手足を覗く、甲羅だけの長さ)は
> 最大で75センチくらいになります。
> ただ、わりと飼いやすい(環境への適応力が強い)ようで
> あのように順調に育つ例が多く、世話をしている最中に足の上に
> うっかり落っことして、足の甲を粉砕骨折したという話も
> じつは珍しくありません。
> (ちなみに、うちにいるリクガメは、ヨツユビリクガメまたは
> ホルスフィールドと呼ばれているリクガメで、ケヅメとは逆に
> 大きくなっても、せいぜい甲長15センチ程度という、小柄タイプです。
> イランかウイグルの出身のようです)
>
> カメは意外と運動量の多い生き物なので、あれくらい大きいと
> 散歩させてやりたい気持ちもわかります。
> うちも春夏は裏庭で、秋冬は帳場で放し飼いです。


うーん。さすが田中さん。博士みたい。カメは甲長ですよ、みなさん。リクガメが長生きするとすべてこんなに大きくなるんだ!と思っていた。えらいこっちゃ、飼ってみたいと思ってたけど、やめといてよかった、なんて。えへへ。でも、もし飼うにしても、大きくなる種類なのかどうかは、しっかり確認しなければ。ればれば。

田中さん、ありがとうございました!

<追記>
同居人が「これはガメラだよ」といって最新のガメラ映画のサイトを見たら、こんな注意書きがありましたのでリンクを貼っておきます。
http://gamera.jp/attention.html
posted by 店主かねこ at 22:57| Comment(2) | TrackBack(1) | □路地裏縁側日記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 こんにちは。突然のコメント恐れ入ります。
 私は下記のTBを致しました「ガメラ医師のBlog」管理人のガメラ医師と申します。映画ガメラについての情報収集Blogを更新しており、こちらの記事にはガメラの検索から参りました。
 拙Blogでは以前から、2006年公開の映画「小さき勇者たち〜ガメラ〜」に出演したケヅメリクガメのBlog記事をまとめており、今回下記の更新中にてこちらの記事を引用・ご紹介させて頂きましたので、ご挨拶に参上した次第です。差し支えなければ拙Blogもご笑覧頂ければ幸いです。
 乱文ご無礼致しました。それではこれにて失礼します。
Posted by ガメラ医師 at 2007年08月16日 18:41
ガメラ医師さま
コメントの書き込みありがとうございます。
わたしが見たリクは、以前にも他の方が紹介されているようですね。
飼い主のおじさんも、いつも散歩させているとおっしゃっていたので、
有名なリクガメなんですね。
ブログで紹介されている他のみなさんの記事も楽しく拝見いたしました。
ガメラの映画の方はあまり興味がなかったのですが、ちょっと見てみようかという気になっています。
Posted by か猫 at 2007年08月18日 16:34
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ガメラ:07年8月中旬のケヅメリクガメ関連情報
Excerpt:  本項では、映画『小さき勇者たち〜GAMERA〜』にガメラ幼体として出演したケヅメリクガメについての遭遇記をご紹介しております。 前回の、「8月上旬のケヅメリクガメ関連情報」はこちら。  「志摩マ..
Weblog: ガメラ医師のBlog
Tracked: 2007-08-16 18:35