NHK「お江戸でござる」に出演されている時はかかさず見ていたが、降板後はまた悠々自適な隠居生活を楽しんでいるのだろうなーと思っていたのに、本当に残念なことである。
杉浦日向子とソ連・著『ソバ屋で憩う』は本棚のいつも手に取れる場所に置き、うまいソバが食べたくなった時にぱらぱらとページをめくる一冊である。“ソ連”というのは旧ソビエト連邦のことではなく、“ソバ好き連”の略。
この本でも紹介されているが、阿佐ヶ谷南から北へ練馬区中村橋まで延びる中杉通り沿いには、数件のうまいソバ屋がある。小腹が減った夏の午後3時、おやつにうまいもりソバが食べたい。唐突にそう思ったのである。ところが行く店がことごとく夏休み。少し足を延ばして、環七沿いの<田中屋明月庵>へ。日向子師匠も足を運んだ店である。

せいろ蕎麦1枚630円ナリ。香りのいい固めの蕎麦を、濃い江戸汁につけてつるつるっとすすり込む。いくらでも食べられそうなところを、この1枚でよしておく。腹一杯食べるなんて野暮だね、と粋がりつつ。

玉子焼きには目がない。特にソバ屋の玉子焼きには。出汁巻きの焼き立て、湯気が出てる。固くなりすぎず、半熟でもない。ほんのり甘みがある。本当は独り占めしたいのだが、1つしか頼まなかったので同行者と半分ずつ、大人の配慮。次ぎは1人1つずつ頼もう。きっと。
私も日々、さらなるレベルアップを
目指したいと思います。
東京のソバ屋というのは憧れであります。
『ソバ屋で憩う』も、わぁ…と思う本でありまして、
本当に残念であります。まだお若かったですよね。
地方にもそれなにり、おいしい手打ちソバを味わえる店もありまして、、、でも玉子焼きは知らなんだ。 今度、挑戦してみます。
日向子師匠、享年46歳だそうです。
本当に、寿命まで江戸時代の人みたいです。
うまいソバ屋にはうまい酒があるそうで。
私は下戸なのでそっちには疎いのですが、
酒呑み用のツマミとして玉子焼きとか、
『ソバ屋で憩う』には
「炭火を添えた焼き海苔」
「木べらに乗せて焼いた味噌」
なんかが挙げられています。