週に1日か2日ぐらいしか営業していてなくて、かつ、その曜日は決まってないという古本屋が通勤途中にある。かれこれ1年半ぐらい、自転車で前を通っているのだが、だいたい時間に余裕のあるときは閉まっていて、急いでいる時に開いているから癪だ。
先日、ようやくタイミングが合って、表の100円均一棚だけだが見ることができた。で、写真の一冊が目に飛び込んだ瞬間に、師匠や古本ソムリエ氏には遠く及ばないだろうが、私にしてはスバヤク手が動いたのだった。庄野潤三『旅人の喜び』(河出ペーパーバックス/昭和38年/初版)。
庄野潤三の本はいつも自分で読もうと思って買って、読む前に売ってしまうことが多いので、今度こそは先に読むぞ、と毎日持ち歩いている。湯たんぽ袋を作っている時の、アイロンが暖まる間の数分間にちびりちびり読む。早く読み終えないと、次回の外市で売ってしまいそうだ。
それにしても、Mac のディスプレイ上部についているカメラで初めて本を撮ってみたのだが、自分が写り込まないようにアングルを決めて撮るのがなかなか難しい。とても古本ソムリエ氏のようにかっこよく撮れなかった。要研究。