午後、神保町のブラシ職人さんにお願いしていた「ペットつや出しブラシ」を受け取りに行き、その後最終日ギリギリで「アンダーグラウンドブックカフェ〜地下室の古書展〜」へ。高くてとても買えないけれど、手に取って見られるだけでも貴重な体験(大げさ?)の古書が目白押し。
以前、武井武雄の『本とその周辺』(中公文庫、1975年)を読んで、さまざまな印刷技法を試したという豆本に興味深々だったのだが、その実物が展示されていて触るのも恐れ多い(しっかり触りましたけどね)という風で、古書店の目録でチェックしていた本は、ほう、こういう装幀だったのか、と価格と共にしっかり脳裏に焼き付けてきた。
他にも竹久夢二や中原淳一など欲しいなーと思う本はたくさんあったのだけど、なにせ(もう!水くさい…)というお値段。かろうじて、
『民芸の旅 東日本編』(近藤京嗣、芸艸堂、1978 年)
『板極道』(棟方志功、中公文庫、S52年)
『食いしん坊』(小島政二郎、文芸春秋新社、S30年)
『一人書房』(成瀬露子、成瀬書房、1987年)
など購入。限定特装本だけの出版社、成瀬書房の顛末を経営者の妻(兼事務員)が書いた『一人書房』が面白く、少しだけ読むはずが集中して深夜になってしまう。仕事せねば!