2006年08月03日

■白く塗りつぶせ!

2日(水)は父と木材などの買い出しで、埼玉県朝霞市にある大きなDIYショップへ。壁用の2.3mmラワンベニヤ14枚、床用5.5mmラワンベニヤ8枚、断熱用・発砲スチロール板5枚、これらはすべて910×1820mmという大きなサイズ。他にペンキ3リットル缶、木ネジ100本入、養生テープ、両面テープ等々、こまごまとしたものもたくさん。配送を依頼したら、豊島区へは一番早い便で5日(土)着になるとのこと。

3日(木)。内覧の時から気になっていた、天井と壁の間のモール。その茶色がなんだか許せないので白く塗ってしまおうと思う。

z_803_01.jpg
ここです、この茶色。

z_803_02.jpg
モールの周りはマスキングテープで覆い、床は新聞紙で養生。

z_803_03.jpg
最初は刷毛目が残るぐらいにささっと塗る。はみ出てもマスキングしてあるので大丈夫。部屋の周囲をぐるりと塗っていく。

この日は同居人も手伝いに来て、2階の拭き掃除。ちょっと拭いただけで雑巾が真っ黒になる。ホコリと言うより土が積もってる感じ。物の怪が出ないように、とにかく掃除、掃除。
posted by 店主かねこ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | □雑司が谷仕事場づくり日記 | 更新情報をチェックする

2006年08月01日

■入居初日

朝から気温高く、少し動くだけで汗がタラリと背中を流れる。いよいよ入居初日。10時に自転車で仕事場着。私より先に父が到着していた。父には2階の内装を全面的にお願いしていて、いつでも作業ができるよう鍵も渡してある。

この物件はもともと長屋のような作りになっていて、右隣りに大家さんが住んでおり、左隣りは3年ほど前に取り壊されて、屋根のある飲料自販機コーナーとなっている。(ここの自販機すべて100円ナリ!)

1階部分は大家さんが業者に頼んで、きれいにリフォームされているのだが、2階はあくまでオマケということで“築40年”を彷彿とさせる、相当な傷み具合である。あちこち隙間風も入るし、壁もボロボロ。断熱材もほとんど入っていなくて、これでよくも真夏と真冬を乗り越えていたものだと、父と二人で感心することしきり。そして、サウナ状態での重労働を覚悟する。

z_801_01.jpg

何枚のベニヤと断熱材が必要かを割り出し、調達方法など話し合いながらお昼ごはんを食べていると、向かいにあるお寿司屋のおかみさんが熱いお茶を持ってきてくれた。

z_801_02.jpg

残されていたゴザやカーペット、スリッパなどの残置物はすべて大家さんが廃棄してくれたので、少しすっきり。
>>before

z_801_03.jpg

オドロオドロしい壁(押入?)。すきま風はガムテープで塞いで凌いでいた模様。すべて剥がすともっとボロボロに。

z_801_04.jpg

夕方になってエアコン設置工事の業者がやってくる。取り付け場所を決めているところ。

z_801_05.jpg

壁にパイプを通す穴を開ける。これが思いのほか時間がかかり苦戦。モルタル壁だと思っていたら、内部にタイルの層があったらしい。(パーマ屋の名残?)穴開けに30分ぐらいかかった。

z_801_06.jpg

設置完了。外は暗くなっていた。

z_801_07.jpg

右手も左手も、裏手にも置き場がなく、室外機が店の前になってしまった。目立たないよう工夫しなくては……。

ということで、無事、エアコンが付き、1階だけは涼しく過ごせるようになった。しかし2階は今後も扇風機のみ。天国と地獄。
posted by 店主かねこ at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | □雑司が谷仕事場づくり日記 | 更新情報をチェックする

2006年07月25日

■遡って内覧のとき

ハッ!気がつけば8月が終わろうとしている。この1ヶ月、新しい仕事場作りに没頭してしまい、ブログを書く余裕なし。午前中にメール対応、発送を済ませ、お昼には雑司が谷の仕事場へ。通勤は自転車で、急げば30分、ゆっくり漕いで40分。今は暑いのでもっぱら40分ペースでのんびりと行く(それでも汗だく)。

毎日明け方に寝ていた私が、夜10時にはもう眠いのである。いや、9時には眠い。肉体労働であちこちの関節は痛めるし、気持ちは若いつもりでも、体力は年相応に衰えているのを実感する今日この頃。皆さまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

遅ればせながら、仕事場作りの記録をぼちぼちと更新したい。まずは6月に初めて物件を内覧した時の写真から。

z_620_01.jpg
雑司が谷の不動産屋、みみずくファミリー(社名かわいい)の方と一緒に初めて物件を見に行く。

z_620_02.jpg
元は40年に渡って営業していたパーマ屋さん。昭和のかほり。

z_620_03.jpg
妙に低い位置にあるウィンドウ。古いレースのカーテンがかかってます。

z_620_04.jpg
元パーマ屋さんだけに、壁にコンセントがいっぱい。

z_620_05.jpg
奥の方はちょっと狭くなっている。右手の扉はトイレ。

z_620_06.jpg
ガラス間仕切りの裏に流し台。横にちょっとした棚が。

z_620_07.jpg
気になるハシゴ。「屋根裏に物置スペースあり」と物件案内に書かれていたのです。

z_620_08.jpg
屋根裏を覗かせていただくことに。ハシゴを昇ります。真っ暗でこわい……こわすぎ(汗)

z_620_09.jpg
うへー、こえー。なんか1階に比べて生活感ありすぎ。

z_620_10.jpg
天井も壁もボロボロです。空見えそうだし。2階の内装を自分でやってもいいとのこと。

z_620_11.jpg
なによりこの昭和の雰囲気が気に入ったのです。

つづく。
posted by 店主かねこ at 00:00| Comment(8) | TrackBack(0) | □雑司が谷仕事場づくり日記 | 更新情報をチェックする

2006年07月23日

■雑司が谷の熱い夜

両親が仕事場を見にやってくる。ムスメが何を始めるのか、心配半分、好奇心半分といった顔で。父親には2階倉庫スペースの内装やら、床板張り、棚作りなどを手伝ってもらうことになっている。もともと大工仕事が大好きで、実家に屋根裏部屋を増築した時など、業者が設置していったハシゴが気に入らないと言って、2階から3階へ上がる階段を自分で作ってしまったこともある。今回の話にもかなり乗り気になっている。今日は下見のつもりだったのに、古い天井板や、壁のベニヤ板をバリバリとものすごい音を立てて剥がしてしまい、中がどうなっているか調べだしたので、こちらがヒヤヒヤしてしまった。

案の定、音に驚いた大家さんが様子を見に来る。両親と大家さん、ごたいめーん。ずいぶん話に花が咲いてしまい、大家さんの人柄もよく伝わってきて、いい感じ。先はどうなるのかまだ全然見通しがきかないのだが、とにかくちょっとずつちょっとずつ、進めていくしかないと思っている。

都電で早稲田まで行ってバスで帰るという両親と、鬼子母神前で別れる。日が暮れて、鬼子母神の境内からなにやら威勢のいい太鼓の音。

bondance01.jpg
紅白ちょうちんの列が木陰からチラチラと見えている。聞こえてくるは東京音頭

bondance02.jpg
久しぶりに見る盆踊り かなりの人出です

bondance03.jpg
みんな楽しそうに踊っている その輪は三重!

bondance04.jpg
お姐さん方 年に一度の晴れ舞台

bondance05.jpg
縁日もいいよね イカ焼きの香り立ちこめる

bondance06.jpg
仕事場では金魚を飼いたい

縁日を冷やかしている間も、どんどん盆踊りの曲が変わっていく。曲の間に必ず、年輩の女性が少し気取った声で、
「つぎは、しょーねんやぎぶし、ほっかいぼんうた、はいります」
などとマイクで言う。「はいります」というのが泣かせる。

まだよそ者の私は、輪の外から踊る人々を眺める。秋の御会式とはまた違った、柔らかい表情をしている。雑司が谷の人は本当にお祭りが好きなんだろうな。櫓の上で“お手本”となって踊りをリードするお姐さん方を見ていたら、突然、涙が出そうになる。ふだんは家庭の主婦だったり、商店のおかみさんだったりする人が、あんなに生き生きと、格好よく踊っている姿に感動してしまったのだ。あんなに一生懸命な人達を見たらもう駄目なのだ。ううっと今にも涙がこぼれそうになり歩き出す。

和太鼓連のそばへ行って、男前のお兄さんが太鼓を叩くのを見て気持ちを鎮めた。

来年は絶対、東京音頭だって炭坑節だって踊るかんね、と決意する。
posted by 店主かねこ at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | □雑司が谷仕事場づくり日記 | 更新情報をチェックする

2006年07月22日

■電話回線顛末記

先日ビックカメラで下調べしたKDDIのメタルプラスだが、いざ申し込む段になって、豊島区雑司が谷は回線がいっぱいになりつつあり、申し込んでも開通できない可能性がある(所詮、KDDIはNTT局内の余った回線を借りてるにすぎないので、同じ地域で一定数を越えると売り切れになる)とか、新規で加入する場合は、NTTのライトプランに一旦入ってくれ(←わけわからん)とかで、結局、全くの新規で申し込む場合はKDDIでは力不足だということがわかった。開通工事もNTTに頼むらしいのだ。あれだけ大きく宣伝している割に、情けない実態でクレームもかなり多いらしい。(すでにNTT回線の電話を持っている人が、KDDIに乗り換えるのは比較的簡単らしいです。基本料・通話料共に下がるし。)

という訳で、KDDI回線による電話は諦めて、結局NTTでいこうということになった。ビックカメラの対応に呆れたので、同じ池袋にある<さくらや>へ行ってみる。電話加入権はいくらか聞くと、13800円とのこと。ビックより1000円安い。電話機もビックにはない機種があり、値段も手頃だった。電話機を買うとポイントカードに10%還元されるので、そのポイントを使って加入権を買えば12000円ぐらいになる。(経費押さえるために必死です)

さて、思い切って加入権を買ってしまうか、それとも最初に加入権を払わずに、月々の基本料に200円上乗せされる(要するに加入権代の分割払いですね)ライトプランを選ぶか。よーく考えてみよう。ここで一服のお茶。

……せっかく一国一城の主になるんだから、ここはひとつ加入権を買ってやろうじゃないか!と決断(小さいっすねー)。

さあ、いざさくらやへ!
と、その前に、ずっと気になっていたことを確認しようと、兄に電話。兄も電話加入権を持ってるはずなのだが、現在は両親と同居しているので、もしや、と聞いてみると、「ああ、余ってるよ。買うことねーよ、俺のを譲ってやる」とのこと。ひーん。今までの右往左往はなんだったのー。先に聞いておけば…。勉強にはなりました。

さくらやで電話機のみ購入。子機2台付きのデジタルコードレス電話を、ポイントカードを使って13803円也。はー。つかれた。
posted by 店主かねこ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | □雑司が谷仕事場づくり日記 | 更新情報をチェックする

2006年07月18日

■必要なもの

8月1日から入居となる仕事場に、一番最初に必要なもの。それはクーラー。

というわけで、池袋のビックカメラ本店にてクーラーを購入。家電売り場に行くと、ピンからキリまでの、これでもかという種類のクーラーが並んでいる。店舗といってもごく狭い空間なのと、あんまりお金がないのとで、ピンから3番目ぐらいの。シャープ製・工事費込みで59800円也。まだどこに設置するか決めてないんだけど、設置工事は8月1日としてもらう。

2階の倉庫スペースはクーラー取り付けるほどでもないが、建物が古いので、除湿冷風器を置こうと思っている。しかしそれも20000円ぐらいする。むー。

二番目はオンラインショップのキモであるインターネット環境。豊島区雑司が谷は、新宿の高層ビル群に阻まれて電波障害区域となっており、無料で「としまテレビ」のケーブルテレビ回線が引かれている。となると、CATVのインターネットサービスを利用しない手はない。としまテレビのホームページを調べると、7月中にインターネットサービスの申し込みをすると、加入金(21000円)・標準工事費(30450円)が無料になるキャンペーン中とのこと。

早速電話をして、申込書を請求する。翌日、としまテレビの現場担当者らしき人から電話があり、今、申し込みの物件の近くにいるので、場所を確認したいという。動きが早い。場所を教えると、店の前から再度電話あり。ケーブル回線がきていること、特に工事に問題はなさそうだと確認してくれた。いいぞ!としまテレビ。

三番目は電話。私は電話加入権を持っていないので、この出費は痛いなぁと思っていた。通常、NTTで買うと70000円ぐらいするんですよね。し・か・し、時代は変わったのでありました。ネットで調べると、今は15000円ぐらいで加入権が買えるらしい。
そこで行ってみました、またしてもビックカメラ。

電話機売場で、電話加入権も売っているんです。ビックでは14800円也。ただし、電話機を買えば、加入権はタダになるんですよ、奥さん!そもそも電話加入権というのは、戦後に電話機が普及しはじめた頃の古い制度で、個々人が持つ携帯電話で事足りる現代においては、廃止してもいいぐらいのものなんだそうで。(それを未だになくせない事情もあるにはあるらしいですが。)その上、KDDIメタルプラスを申し込むと、電話機代を
5000円値引きしてくれるという。つまり、19800円の電話機なら、14800円で加入権付きで購入できるのだ。(なんだかビックカメラの回し者みたいですみません。)

十数年前に、80000円ぐらい払って電話加入権を買った同居人が吠えた。
「あれはなんだったんだよ!」
posted by 店主かねこ at 00:00| Comment(15) | TrackBack(0) | □雑司が谷仕事場づくり日記 | 更新情報をチェックする

2006年07月07日

■新しい仕事場を契約

8月から仕事場を別途借りることにした。今日は七夕、大安吉日。不動産屋にて物件の契約を済ませてきた。

この物件、6月半ばにインターネットで見つけて、翌日には内見に行った。場所は豊島区雑司が谷。都電荒川線の鬼子母神駅から歩いて5分ほどの場所である。JR山手線目白駅、池袋駅からだと徒歩15分ちょっとぐらい。物件は元は美容院というより、昔ながらの“パーマ屋さん”という言い方がしっくりくる昭和の香りただよう造作。地元の人しかやってこない小規模な商店街の一角にある。

雑司が谷は何かと縁がある土地で、私の同居人は雑司が谷で生まれ育っている。今は東京音大の校舎になってしまったが、鬼子母神病院で生まれ、今回借りることになった物件のすぐ裏手にある、旧高田小学校(現在は統廃合され校舎のみが残る)に通っていた。

そのため、同級生や知り合いがこの辺りにたくさん住んでいる。毎年10月に行われる鬼子母神の御会式には、私もここ15年ぐらい参加していて、楽しみにしているお祭り。

それから、お世話になっている高尾事務所もすぐ近く。私はこの事務所でホームページ制作やソフトの勉強をさせてもらった。社長の高尾さんとはその後も写真展などでご一緒させていただき、神楽坂・アユミギャラリー、サンポイズムのご縁にも繋がった。私のデジタル師匠として頭の上がらないお方である。

繁華街の池袋に近いのに、中間にある鬼子母神、大鳥神社、巨大な雑司ヶ谷霊園がクッションとなって、雑司が谷はまるで「村」のような風情となっている。実際、町全体の高齢化が進んでいて、道行く人はお年寄りが目立つ。子供が少ないから小学校も中学校も統廃合でなくなってしまった。大型スーパーもない。山手線円内の「取り残された町」と言ってもよい。

だから雑司が谷が好きなのだ。

これは負け惜しみでもなんでもなくて、雑司が谷にはたくさんの路地があり、坂道があり、井戸があり、古い家々が残っている。町が熟成している。ここには、なんちゃらヒルズが逆立ちしたって真似のできない、庶民が積み重ねてきた生活を感じることができるのだ。

そんな町で、これから仕事ができると思うと一人ニヤニヤしてしまうのだが、真夏の一番暑い時に、内装工事や棚作りをしなくてはならないし、事務所兼倉庫として使うためにクリアしなくてはならない事項もたくさんあり、しかも、ちょっとした店舗の部分も作ろうという魂胆なのだから。暑さでボンヤリしているヒマはないのである。

これからの仕事場作りを順次、「雑司が谷・仕事場日記(仮)」としてアップしていきますので、どうか温かい目で見守ってください。

kisimojin02.jpg
契約の日、鬼子母神はちょうど縁日だった

asagaoichi.jpg
朝顔市ものんびりと

kisimojin.jpg
雑司ヶ谷の鬼子母神は、鬼の字のツノがありません 読み方も正しくは「きしもじん」ですよ(ちゃんとパソコンでも変換されます) 安産・子育ての神様ですが、商売繁盛、無病息災をお祈りしました
posted by 店主かねこ at 00:00| Comment(7) | TrackBack(0) | □雑司が谷仕事場づくり日記 | 更新情報をチェックする