2001年08月31日

■そば猪口

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木曜日は陶芸の日です。今日は新しい課題、そば猪口の成形をしました。

「そろいもの」ということで、同じサイズのものをいくつか作る練習です。作りたいそば猪口のサイズを決めたら、その1.15倍の大きさの「トンボ」という自作定規を竹串で作ります。同じ大きさにするため、粘土もそれぞれグラムを量って均一にします。

あとで染付けをするので、土は半磁土というものを使いました。今までの陶土とは感触が違うので、成形がとても難しかったです。なんとか4つ、トンボで合わせながら成形しましたが、1つとして同じ形がなく散々な結果でした。くやしいなぁ。
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2001年08月30日

■まめ蔵

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今日は同居人が休日だったので、午後から吉祥寺に出かけました。実は、映画『千と千尋の神隠し』を見るために行ったのですが、映画館に着くと「次回お立見となります」の表示。それが4:15〜の回だったのですが、その次の6:30〜の回も立見になるとのこと。映画館の入り口をよく見ると、朝の9時から、当日分の整理券を配っていたらしいのです。完全に出遅れていました。公開されてからもうずいぶん経っているのに、大変な人気ですね。

休日には、渋谷や新宿に行くよりも吉祥寺に行くことが多いです。吉祥寺には大手のデパートがたくさんあるのですが(東急、三越、伊勢丹、ロフト、パルコ、丸井など)、大型店よりも商店街や裏通りの路面店のほうが活気があって面白い店が多いのが特徴です。数え上げたらまったくキリがないので、お気に入りの店は別のところで後日紹介したいと思います。

映画鑑賞にあぶれた私たちは、少々クサりながらもおいしいケーキショップ「LEMON DROPS」へ行ってケーキとお茶を頂きました。至福のひととき。機嫌が直ったところで、今日は古着屋めぐりをしよう、ということになりました。

古着屋は井の頭公園寄り、丸井の裏あたりに集まっています。「サンタモニカ」という店で、アメリカの老舗の帽子メーカー、「NEW YORK HAT&CAP CO.」の素敵な帽子を見つけました。(あとで写真をアップしますね。)私も同居人も大変気に入ってしまい、素材も色も違うのですがそれぞれ1つずつ購入しました。もちろんその後は、うれしいので帽子をかぶって歩きました。

次の古着屋では、その帽子に合ったシャツを見つけて購入。同居人も何やら帽子に合わせて上着を買っています。2人共、服などの買い物が久しぶりだったので、楽しくて仕方ありません。その後も靴屋や雑貨屋などをいろいろ見て回りました。

本日の写真は、「まめ蔵」のカレーです。吉祥寺で晩ご飯というと、ほとんど「まめ蔵」へ行きます。私は「ただ辛い」カレーが苦手なのですが、ここのカレーは「旨辛い」ので好きです。今日はきのこカレー・ゆで卵トッピングで、950円也。ああ、吉祥寺のことはここに書ききれない・・・。
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2001年08月29日

■江戸ッ子

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私が何度も何度も読み返している、三田村鳶魚(みたむらえんぎょ)著『江戸ッ子』という本があります。鳶魚は江戸の研究に生涯を捧げた明治の人で、この本の中で本当の江戸庶民はどんな暮らしをしていたか、そもそも江戸とはどこからどこまでを言うのか、などを様々な文献から考証しています。

その鳶魚でさえも、『江戸ッ子』の冒頭でこんなことを書いています。(以下、引用)

「江戸ッ子というものは、私には久しい問題でありまして、誰もむずかしいことだと思っている人もないようですが、それでいてなかなか面倒な問題だと思います。江戸ッ子というのは熊さん・八つァんのことだといえば、一口で片付いてしまう。江戸で生まれない江戸ッ子はない。だが、江戸で生まれた者が、皆江戸ッ子かというと、そうでもない。これだけでもちょっとわかりにくいようです。」

江戸城下が拡大するにつれ、江戸ッ子の定義もどんどん変化していったようです。

市ヶ谷船河原町を歩いていたとき、新宿区教育委員会が立てた「新宿区の史跡・掘兼の井」の表示板を見つけました。そこには、

「掘兼の井とは、『掘りかねる』の意からきており、掘っても掘ってもなかなか水が出ないため、皆が苦労してやと掘った井戸という意味である。」

と書かれていました。

これを読んで「おや?」と思い、家に帰って鳶魚の『江戸ッ子』を読み返すと、こう書いてあります。(以下、引用)

「これは所沢に近い掘兼村にある井戸のことを書いたので・・・(中略)・・・「掘兼」というのは、掘りかねるという意味では無論ない。「兼」という字も借物で、私などは、これは曲尺のことを「カネジャク」という、あの曲の字を書いた方が、よく意義が現れると思う。螺旋状をなしているのですから、曲の手にぐるぐる回って掘り下げてある、それで「掘兼井」というのだと思っています。」

さて、どちらが正しいのでしょう。こんなふうに、ことあるごとに鳶魚の本を参考書代わりにしながら、東京を歩いています。

興味のある方はぜひ読んでみてください。中公文庫から「鳶魚江戸文庫・9」として出ています。何度読んでも面白いですよ。
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2001年08月28日

■市ヶ谷へ。

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昼から市ヶ谷へ行って来ました。中央線の方ではなく大江戸線・牛込柳町で下車して、ちょっとディープな市ヶ谷の路地裏を散策しました。(写真は河田町のネコ。)

実はもう8割がた「江戸ッ子散歩日記・市ヶ谷編」をアップロードしてあるのですが、不足している資料があるので目次からまだリンクさせていません。今日はそのコンテンツの為の、坂名の由来や、位置関係の確認のために追加取材で市ヶ谷を訪れたのでした。

市ヶ谷はその名の通り、「谷」にある街です。どの方向でも、5分も歩かないうちに必ず坂が現れます。背の高いマンションが非常に多い地域なので、歩きながら地形を把握するのがなかなか難しいのですが、今日は谷底と台地の上の違いを把握できるような写真が撮れたので収穫がありました。

明後日ぐらいには市ヶ谷編をご覧いただけると思います。雑司が谷編とは全くスタイルが違うのですよ。乞うご期待。
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2001年08月27日

■宿題

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昼間に中学1年の姪が自転車でうちにやってきました。姪は練馬区に住んでいて、夏休みの宿題で「練馬区の農業」についてレポートをまとめるのに、インターネットで資料集めがしたいということでした。

SherlockやYahoo!で、「練馬区、農業」で検索すると、たくさんの関連サイトが出てきました。国の農政局の資料や練馬区役所の資料のほか、練馬区で農業を営む人々が開いているホームページや、各農協のホームページなどなど・・・。姪よりも私の方が興味津々で見入ってしまいました。

練馬と言えば江戸の昔から「練馬大根」が有名です。しかし現在では、キャベツの生産量が都内でダントツに一番多いそうです。農家の間で、「練馬大根をよみがえらせよう」という動きがあることも知りました。身近なところで農業もがんばっているのですねぇ。

そして驚いたのは、8月15日の日記に書いた野菜の無人販売スタンドですが、JA石神井の資料によると練馬区内に132カ所もあるそうです。畑に行って、「おじさん、○○わけてよ!」と声を掛けてもいいと書いてありました。すごいなぁ、こんな東京もあったのです、と感心することしきり。

おっと、これは姪の宿題だった、と我に帰ってすべてプリントアウト。そうか、今週で夏休みは終わり・・・。小中学生諸君は今から必死こいて宿題に励むわけですね。がんばりたまえ。
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2001年08月26日

■ゾウガメ!

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4月に行った、上野動物園のゾウガメです。ダレてます。miaさんによると鳴くらしいです。わぉ。
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2001年08月25日

■陸ガメを飼いたい。

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さて、これが長角皿と水草です。といっても50円で買ってきたウォーターレタスはほとんど写っていません。角皿の中にある四角い植木鉢も私が作ったもので、左の鉢には「白玉星草」という野草、中央の小さな鉢には「ミルクブッシュ」という観葉植物が植えられています。一番右は陶器でできた、げんこつ大のカメです。今日はなぜか、カメについて語りたいと思います。

このカメの置物は、先日友人と深川江戸資料館へ行った時、亀戸駅近くの瀬戸物屋の店先にあったものを衝動買いしました。カメの顔が全然カメらしくなく、バルタン星人に似ています。この他にも陶器のカメや蛙、フクロウなどが並んでいましたが、これだけが異彩を放っていました。

カメの中でも特に陸ガメが好きです。昨年行った西表島では、車で走っている時に、天然記念物の「セマルハコガメ」という陸ガメが道路をゆっくり横切るのを見ることができました。昨日行ったオザキフラワーパークにはペットのコーナーがあって、そこに3種類の陸ガメが売られています。行く度にそのガラスケースの前でじーっと陸ガメを眺めてしまいます。

ミドリガメや銭ガメの陰湿な目と違って、陸ガメは真っ黒でつぶらな丸い目をしており、非常に思慮深い印象を受けます。あくびをすると目をつぶり、小さなピンク色の舌が見えます。反対を向いていたかと思うと、ふいに首だけでこちらに振り向いたりもします。まったく見ていて飽きません。

価格は種類によって若干差がありますが、だいたい一匹3万円ぐらいです。今のところ店で見るだけで満足するよう自分に言い聞かせていますが、日に日に陸ガメへの思いは募るばかり。明日は図書館へ『陸ガメの飼い方』の本を探しに行こうと思っています。
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■例の角皿です

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織部+伊羅保釉の掛け分けに、水草の絵はロウ抜き。本当は呉須でも水草を描いてあったのですが、消えてしまいました。白土の酸化焼成。全容は明日!
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■水草を買いに。

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おとといの陶芸の時に、幅40センチ、奥行き15センチの角皿が完成していました。深さは5センチ位で、水を張って水草を育てようと考えて作った器です。

昨日早速、近所のペットショップへ「ホテイアオイ」という水草を買いに行ったところ品切れでした。代わりにメダカを10匹ばかり買い、空き部屋になっている水槽へ入れてやりました。

悔しいので今日は5キロ程離れた練馬区石神井台にある「オザキフラワーパーク」という巨大園芸センターへ行くことにしました。いつもは車で行く所なのですが、トレーニングも兼ねて歩きです。

時速5キロで進んで片道1時間のはずが、ブロック塀その他を探しながら路地を歩いたので、行きは1時間半かかってしまいました。今日の写真は、そんな裏道を歩いていて通りかかった実にカントリーな風景です(練馬区上石神井)。環八の外側に出ると、こんな場所がたくさんあります。

ようやく着いて水草を買おうとしたら、なんとここでも売り切れ!ついてないです。ここでは「ウォーターレタス」という水草が欲しかったのですが、そちらも売り切れていて、店員に頼んで水槽にわずかに残っていた小さなカケラみたいなものを集めてもらい、それを50円で売ってもらいました。

帰りはひたすら真っ直ぐに歩いて1時間。途中夕立が降り始めました。帰宅した時には干していた洗濯物が濡れていました。今日はかなりツイテナイ。しかしようやく角皿に水草らしきものを入れ、玄関先に置くことができました。その写真は明日アップしますので、私の自己満足の世界を堪能いただけると思います。
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2001年08月24日

■香炉制作中

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今日は2週間ぶりの陶芸教室でした。

乾燥させていたネコ香炉の原型を削って、頭と胴体をくっつける作業をしました。先々週に成形したパーツは、蚊取り線香を乗せるお皿と、カバーになるネコの胴体、ネコの頭です。

まずは胴体の削りから。全体的にざっくりと削った跡が残るようなイメージに仕上げたかったので、削った面を生かしながら生地を薄くしていきます。リンゴの皮むきをしているような感じで、手ロクロをぐるぐる回しながら削っていきました。

頭の方は、丸いお団子状の粘土から、ネコの頭の形に削り出していきます。こちらもあまり滑らかにはせず荒削りにしました。顔の表情はあまりリアルにしたくなかったので、筆のおしりを粘土に押しつけて目玉にしました。それから鼻、口、ヒゲなどの位置を決めて造作していきました。口から煙が出るよう穴が開いています。

頭が出来上がったら、“ドベ”と呼ばれる、粘土を水で溶いたものを接着剤がわりにして胴体にくっつけます。頭と胴体だけではなんだか寂しかったので、首輪と鈴を付けたらバランスが良くなりました。そうそう、しっぽも忘れずに付けました。

カバーの中に空気が入るよう、下の方に通気穴を開けます。これがないと蚊取り線香の火が消えてしまいます。

最後に、黒化粧(鉄赤)を刷毛でシマシマに塗って、今日の作業は終了、来週には素焼きが上がるかな?
ちなみにこれは「自由課題」の制作ですが、今までで一番大きな作品になります。
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