2013年06月20日

■最近の旅猫生物部

ご無沙汰しております。季節はすっかり梅雨……ヒトにはうっとおしい雨も、店にいる生物や植物にとっては、恵みの雨となっております。台風が近づいている地域のみなさま、くれぐれもお気をつけください。
約1年ぶりに [ 旅猫生物部 ] のご報告です。

まずはメダカから。(写真クリックで拡大)
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まだ寒い春先に10匹ぐらい増やしたのですが、去年卵から孵ったメダカ達と一緒に元気に育っています。(時々、新入りを入れた方が、DNAが多様化していいのかな〜なんて勝手に思っているのですが。)5月半ばぐらいから産卵もしていて、また新たな稚魚が育ちつつあります。

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店の入口に置いている水槽には、ミナミヌマエビとヒメタニシがいます。水質がとてもよいので、ここにメダカの卵も入れておきましたら、孵化した稚魚が順調に育っています。おまけにミナミヌマエビも産卵したらしく、3ミリ〜5ミリぐらいの小さなエビも発見。この水槽の中はピチピチと泳ぐ新しい生命でいっぱい。

そういえば、「山や森を守ることで、海が豊かになる」と言いますよね。その縮小版みたいなことで、水草がよく育つ環境にすれば、自然と水槽の水がいい状態に保たれるようです。

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ミナミヌマエビの幼体。

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抱卵しているヌマエビもいます(お腹の黒い点々が卵)。

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(写真クリックで拡大)
ブリキのたらいで育てているベンケイガニ。専用プール付きのVIP待遇ですよ。2012年の冬に、初代・カニの敬三さんが死んでしまったあと、ご近所の小学生Sちゃんが捕まえてきたサワガニの「サワちゃん」と「ホマレちゃん」を飼っていたのですが、サワガニは水質に敏感で数ヶ月で死なせてしまい、カニのいない寂しい生活がしばらく続きました。

同じく昨年9月末に、カニ友のK村さんご夫妻が荒川土手で3匹のカニを捕獲して店まで持ってきてくださいました。敬三さんよりもごつくて脚毛がいっぱい生えてて、強そうな3匹。飼い始めて10日目ぐらいでしたか、ゆるんでいた網をくぐりぬけて3匹とも脱走!2匹はなんとか店内で見つかりましたが、一番大きいカニは行方不明のままとなって現在に至ります。

つい1週間ほど前のこと、1匹が脱皮した直後に、もう1匹に襲われて共食いされるという悲劇が!(脱皮直後はまだカニの甲羅が柔らかく、襲われやすいのだそうで)という訳で1匹となった2代目・カニの敬三さん。昨日、脱皮してました。
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相変わらず、見事なスーツを脱いでおります。約6cm。

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はー、ごついなぁ。動きも素早く、ロボっぽくてかっこいいです。

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そしてこの缶の中で飼っている紙魚(しみ)の「シミケン」も大きくなりました。2012年の8月に捕まえた時は3mmぐらい、現在7mmぐらいになっています。湿気が好きなので、冬よりも動きが活発。

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写真クリックで紙魚の写真が大きくなります。虫が苦手な方はクリックしない方がいいですよ!

以上、店で飼っているメダカ、ミナミヌマエビ、ベンケイガニ、紙魚、のご報告でした。それでは、また。




posted by 店主かねこ at 16:43| Comment(2) | □旅猫生物部 | 更新情報をチェックする

2012年07月24日

■タビネコ生物部に新しい仲間?

お昼頃、雑司が谷の路上で黒い小さなものが路上をパタパタと動いておりました。「ちょうちょかな?」と思ってよく見たら、

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小さいコウモリ!

弱って飛べなくなっており、車に轢かれたりするとかわいそうなので保護しました。生まれて初めてじっくり見ましたが、案外かわいい顔をしています。

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寝てる…

まずは水を飲ませようとしてみましたが、グッタリしていてほとんど飲みません。体長は3.5cmぐらい、赤ちゃんなのかなと思ったけれど、「毛が生えていれば大人」とのこと。ググって保護した人の体験談を読むと、

・アブラコウモリという東京にもたくさん生息している種類らしい。
・保護したらまずはスポイトなどで水(赤ちゃんなら牛乳)を飲ませる。
・水を飲むようになったら、ミルワームという虫の幼虫を食べさせる。
・野生生物の飼育は禁止されているが、弱っていて保護した場合、30日間は届け出なくても飼育できる。
・飛べるようなら夜間、猫に狙われないような高い枝などに戻す。
・寿命は短い(1年ぐらい?)。

参考にしたサイト:
◎コウモリ観察記録
http://homepage2.nifty.com/n-tateha/new_page_5.htm
◎フクロウのいる家/「アブラコウモリ」
http://ameblo.jp/african-eagle-owl/day-20090803.html

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他にもたくさん保護した人のブログがあったので、割とよくあることみたいです。小さな小さな足と手の爪で、しっかりとカゴにつかまって逆さまになっている様子はたいへんにかわいいのですが、動けるようならできるだけ早く外に放してきます。

7月25日追記:
元気に回復するにしても、このまま寿命尽きるにしても、野生にまかせた方がいいだろうという判断で、保護した当日の夜のうちに、とある公園の木の上に放してきました。5分ぐらい様子を見ていましたが、樹皮に逆さまにつかまったまま、「ココハドコ?」とキョロキョロして、「ふぁーあ、よく寝た」と言わんばかりに、2回あくびをしていました。弱ってたんじゃなくて、単純に眠かっただけなのかも?他のコウモリが街灯のまわりをたくさん飛んでいるところを選んだので、なんとか仲間入りできているといいなと思います。
posted by 店主かねこ at 21:17| Comment(2) | □旅猫生物部 | 更新情報をチェックする

2011年09月07日

■カブトムシが仲間入り

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2週間ほど前、雑司が谷弦巻通りご近所の鮨義さんから、カブトムシのつがいを1組分けていただきました。子どもの頃に飼ったような記憶はあるのですが、飼い方はすっかり忘れております。

当初、フタ付きの竹籠に入れておきましたら、なんとそのフタを持ち上げて雌が脱走!ものすごく力持ちなんですねー。あわててバックヤードや店内を捜索しましたが見つからず、そのうち出てくるだろう…とノンキに店番していますと、「あの〜、これ……」とお客さまが指差す床に、ひっくりかえってジタバタしているカブトムシ。虫が嫌いな人だったら走り出す、もしくは卒倒したかもしれません。(あの時のお客さま、すみませんでした!)

少し大きめの虫籠があれば、と100円ショップを物色しましたが、小さなものしかなく、かと言ってペットショップで水槽のようなものを飼うのはちょっと高いしなぁ、と思案している時、目に入ったクリアタイプの小引き出し。コレダ! と500円で買ってきました。それから腐葉土とクヌギの止まり木、「昆虫ゼリー サムライ」という大層な名前のエサ(黒糖風味)も購入。

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狭い竹籠から、土がたっぷりあって動き回れる箱に移ってヨロコんでいるカブちゃん達。2匹ともとてもよく動きまわるのですが、昼間は土の中にもぐっていることが多いかな。エサは1日2つでは足りないぐらい、よく食べます。いまのところ元気だけど、カブトムシの成虫のほとんどは夏の終わりには死んでしまうらしい。もう卵を産んだのでしょうか? 来年、成虫が出てくればいいけど。

posted by 店主かねこ at 03:19| Comment(0) | □旅猫生物部 | 更新情報をチェックする

2011年08月15日

■今日のカニ

毎日の日課、カニの敬三さんに好物のサラダをあげようとプールを見やりますと、なにか様子がおかしい。
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エーッ、また???

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前回の脱皮からまだ2ヶ月経ってません。その前は約9ヶ月も間があきました。どういうこと? いまだにカニの生態がさっぱりワカラン。

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脱皮直後はいつもツヤツヤしちょります。

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2回目の脱皮ではあまり違いがなかったけど、今回は明らかに大きくなってるのがわかります。なにせ動きが全然違う! すごく素早く力強い動きをするようになりました。横だけじゃなく前後にも歩けるよ。

▼画像クリックで拡大
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脱皮後の抜け殻を比較。甲羅のサイズは25mm、26mm、27mm と、脱皮するごとに1ミリずつ大きくなっていました。いったいどこまで育つのでしょうか?! 数年後にヤシガニみたいになったらどうしよう。

あっ、敬三さんを近所の路上から保護してきてもう1年経つんだ。はじめは足1本と片方のハサミがなかったし、今より全然か弱い感じだったんだなぁ。

//////これまでの敬三さん//////////////////////////////////////////////

2010.08.21 (1)雑司が谷の道路にカニ
2010.09.22 (2)カニの敬三さんに脚がはえた
2010.09.26 (3)カニの敬三さん、ついに…
2010.10.17 (4)カニの敬三さん、大脱走、の巻
2011.04.27 (5)今日のカニ
2011.06.19 (6)今日のカニ(2回目の脱皮)

posted by 店主かねこ at 02:52| Comment(3) | □旅猫生物部 | 更新情報をチェックする

2011年06月19日

■今日のカニ

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カニの敬三さん、最近あまりエサを食べないので心配していました。大好きなおにぎりやニンジンの千切りにも知らん顔です。

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そーいや、なんだか色も赤いし…変ねぇ。

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やや、生気がない! これはもしや……





きゃー!

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posted by 店主かねこ at 23:42| Comment(2) | □旅猫生物部 | 更新情報をチェックする

2011年04月27日

■今日のカニ

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冬の間、水の中でじっとしてばかりいたカニの敬三さん

最近は暖かくなってきたので、
少し動きがよくなってきました

店主のお昼ごはんのサラダに入っていた
レタス1切れとニンジンの細切り1本とコーン1粒
敬三さんのごはん

1本しかないハサミで、器用に食べています


//////これまでの敬三さん//////////////////////////////////////////////

2010.08.21 ■雑司が谷の道路にカニ
2010.09.22 ■カニの敬三さんに脚がはえた
2010.09.26 ■カニの敬三さん、ついに…
2010.10.17 ■カニの敬三さん、大脱走、の巻
posted by 店主かねこ at 18:29| Comment(3) | □旅猫生物部 | 更新情報をチェックする

2011年01月12日

■フクスケの日常

昨年末に、ご近所のイラストレーター・あやせさやかさんから、フクスケの近況写真が届いていたのでした。遅ればせながら、全国(?)フクスケファンの皆さまへのご報告です。

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こういうとこに乗るの好きねぇ

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焦げるよ!

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はなちゃんと

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サイドカー?

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フクちゃん手足が長いです

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シアワセそうだ

フクちゃんはもうすぐ2歳になるのかな。早いものです。かわいがって育ててくださっているあやせさんご夫妻と、まろちゃん、はなちゃんに、ただただ感謝。
posted by 店主かねこ at 23:57| Comment(2) | □旅猫生物部 | 更新情報をチェックする

2010年10月17日

■カニの敬三さん、大脱走、の巻

脱皮をして以来、これまでになく活発になったカニの敬三さん。以前は昼間、石の陰に隠れてひたすらじーっとしていたのに、最近は人目も憚らずにタライの中を、鼻歌でも唄いそうな勢いで楽しげに動き回っておりました。

ちょうど1週間前のこと、いつものように敬三さんに食べ物を与えようとタライを覗き込んでみますと、しんと静まり返っていて気配がない。まさか!と思ってあちこち配置した石をひっくり返しても、どこにもおりません。んー、んー、昨晩のうちにタライを越えたんだね、まだ店内は出てない気がする、としばし考えてから捜索開始。

暗くて狭いところにもぐり込むはずなので、あらゆる隙間、棚の裏などを懐中電灯を使って覗いていく。そうしてバックヤードも店内もくまなく見たけれど見つからない。けど、うまい具合にドアをくぐって外に出て行くはずがないという確信はある。脱走してなにか怖いかというと水分と食べ物がなくて干涸びて死んでしまうこと。そこで、いつも使っている水の入ったアクリル容器と、エサである桜えびを乗せた石を店の片隅に設置して、この日はひとまず帰宅。

翌日、店を開けた同居人は敬三さんの心理を読み、「店に着いて、ドアを開けた時が勝負」と思って、慎重に入口ドアを開け、その周囲に目を光らせたそうだ。すると、入口の脇に置いてある傘立てと家具の隙間に動くものが! 敬三さんがひょっこり覗いていたのです! あと15cmで屋外というところに! 捕まえる時、たいへんに抵抗したというから、どうしても外に出たかったのでしょう。故郷に帰ろうとしたのかなァ。切ないことではありますが、タライにお戻りいただきました。

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すぐにネットを買いにいって、タライの上にすっぽりかぶせた。お腹をすかせていたのか、おいしそうにパクパクとおにぎりを食べる敬三さん。ハサミの使い方がものすごくかわいいのよ。
posted by 店主かねこ at 03:43| Comment(3) | □旅猫生物部 | 更新情報をチェックする

2010年09月26日

■カニの敬三さん、ついに…

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本日店番を勤めていた同居人は、カニの敬三さんの異変にぜーんぜん気づいていませんでした。午後にジャングルブックスの有希さんが敬三さんを見にいらして、はじめてよく見たそうです。

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なにが起きたのか!

…そう、ついに脱皮したのです!すごーい!

▼抜け殻
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(すげぇ。プレデターみたいだ…)

カニの先生、かわむらさんちのカニックス君の脱皮した写真を見せていただいたことはあったのですが、これほどまでに完全なスーツを脱ぎ捨てるとは!じっくりと見れば見るほど驚嘆しました。生まれ変わった敬三さんは、ちょっと色が濃くなり、たいへんツヤやかです。

そして特筆すべきは…

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抜け殻の写真と見比べていただくとわかるのですが、3本しかなかった左側の脚が、4本に。先日、芽のように脚が生えてきたと思っていたものは、その内部に1本の脚がコンパクトに畳まれた状態でスタンバっているものだったのです。まるでもともとあったように脚が1本増えていました。いやはや、すごい生き物です。

しかしハサミは今回の脱皮では復活しませんでした。次回に期待?
posted by 店主かねこ at 00:21| Comment(6) | □旅猫生物部 | 更新情報をチェックする

2010年09月22日

■カニの敬三さんに脚が生えた

▼画像をクリックすると別ウィンドウで拡大します
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昨日の定休日に、ホームセンターのペット用品売場を見ていたら、「ザリガニ・カニのえさ」というのを見つけ、それと安い砂利があったので購入してきた。カニの敬三さんはトタンのたらいの中で飼っているのだけれど、トタンの上を歩くとカツカツ音がして居心地が悪いんじゃないかと思っていたので、プール以外のところに敷き詰めてみました。前より自然っぽくなっていい感じ。

ずーっと水の中にもぐっているかと思うと、夜中にタライの外周をぐるぐるぐるぐる回っていることもあり、カニなりに生活を楽しんでいるのかしらん、と思われます。エサは、桜えび、海苔、じゃこ、ごはんつぶ、レタス、リンゴなど、食べられそうなものをちょびっとずつあげたりしています。あんまり食べているところを見せてくれないので、食べているのか、いないのか、よくワカランのです。でも必要な量は食べてるんだろうなー。その証拠に、

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なくなっていた脚が生えてきました。保護した時、左側のハサミと2番目の脚がなかったのですが、植物の芽が出てくるみたいに、少しずつ育ってきています。もうちょっとよく見せて、と言ったら、ちゃんとひっくりかえってくれました。

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▲敬三さんサービスショット

えらいねぇ、敬三さん。

ハサミが2本になったら、もっとごはんもたくさん食べるのかな。これから寒くなっていくとどうなるのかとか、わからないことも多々あるのですが、とりあえず元気です。
posted by 店主かねこ at 22:11| Comment(4) | □旅猫生物部 | 更新情報をチェックする